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【期末テスト】赤点?満点??灼熱、四日間の死線<物語編>
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●テスト4日目:理科~休み時間
問題を解きながら、
楡宮 遠海
は、零れ落ちてくる切りそろえた黒髪を何度も耳に掛けなおした。
試験は最終日1時間目、理科。
(何とか無事に終わりそう……なんだけど、)
テスト期間中、なぜかやたらむやみにカレーが食べたい気分になってしまって、ここ三日ばかりカレーばっかり食べていた。
遠海は鎌倉生まれの鎌倉育ちで、一見したところ鎌倉のお嬢様といった風情。身長は女子にしては高い方で171cmとすらりとしているが、見た目からは想像できない大食い女子である。
日を追うごとにカレーの辛さは増していくのも物ともせず、この三日間ともしれっと5杯ほどお替りする食べっぷりで、すなわち、3×5で15杯は食べた計算になる。猫舌なので食べるのには時間がかかったが。
(さすがにカレーばかり三日というのも飽きてきたな)と遠海は思った。
15杯も食べたのだから当たり前だ。
(おまけに今日はインドっぽい音楽まで聞こえる……。目の前のテストがちっとも捗らないわ)
暑さとカレーに毒されて幻聴が聞こえ始めているのだが、遠海だけじゃない。みんなそうだ。
幻聴のくせに妙にノリのいい音楽だ。
踊り出したいという衝動をこれでもかと煽ってくるので耐えるのに必死である。
(集中集中……)
目を閉じ念じてはみるものの、その都度濃厚になるカレーの香りと耳に飛び込む音楽。
地の底から突き上げてくるようなリズム(幻聴)と揺蕩うような女性&男性ヴォーカルの声(幻聴)。
空耳で「腹減った~うまいカレー」と聞こえ、親指と人差し指で輪を作って踊り出したくなる。
集中などできるわけもなく、そのうち頭には薄布をかけ、ジャラジャラと腰に巻いた金のアクセサリーを鳴らしながら、へそ出しのベリーダンス衣装を着て踊っている自分の姿が脳裏に立ち現れてきた。
しかもその想像上の自分は、ちっぱいの自分とは似ても似つかぬたわわな胸を空色のブラの中に押し込んでいて、ふるんるるるんと胸を揺らしながら華麗に踊っている。
(このくらい胸があったら最高なのにな……!)
腹減った~うまいカレー♪(空耳)
腹減った~うまいカレー♪(空耳)
ふるんるるるん♪
「テスト終了」
ブッディスト
中野 空也
先生の落ち着いた声が教室に響き渡り、遠海ははっと我に帰る。
答案用紙を見た。
「え……ちょ、ちょっと……まだ三分の一しか解いてない……」
なんということだろう。胸ふるるん妄想に浸っているうちに試験が終わってしまったのだ!
「ま、待って、うそ、終わり?」
三分の二は白紙のまま、無情にも答案用紙は集められていく。
「ああ~ここに来てやっちゃった……大参事よ!」
◇
遠海が絶望に浸っていた期末試験最後の休み時間。
2年9組
志波 拓郎
は、リストバンドで汗をぬぐい、クーラーを訝しげに見つめていた。
「クーラーきいてる? いや……壊れてないかこれ?」
見つめたところで直らないか。
気持ちを切り替え、次の科目の教科書を見直し、改めて「……暑い」。
教科書をうちわがわりにと扇ぎながら一休みする。
暑さで頭が湧きそうだ。
勉強に集中するのに快適な温度とはお世辞にも言えない。
気を抜くと頭が朦朧としてくる。
(今日が英語や社会とか苦手科目じゃなくて良かった……!)
大きくため息。吐き切ってから空気を吸い込むと、その空気が胸一杯に行き渡る。
(カレーの、臭い……)
ううーん。あんまり爽やかじゃない。
(嫌いじゃない……けど……これは、少し……いや、かなりつらい……!)
スパイシーなカレーの香りも四日目ともなると涙目。
脳内で聞こえてくるインド音楽の調べも、集中を妨げまくる。
カレーしかない学食でカレーも食べたが、一日目は美味しく食べられたのが二日三日と辛くなる……。
「解せぬ……」
辛いものは苦手なので、今日また辛さがアップしていたら、もう自分にはムリだろう。
そう思って登校中に昼のパンを買っておいた。
(あんなに毎日辛いカレー……食べて、みんなはお尻……痛くならない、のかな?)
スパイスを摂りすぎると肛門まで辛くなって泣くほどイタイらしい。
甘党男子な拓郎は、鞄からチョコレートの箱を取り出し、一粒つまんで金色の包み紙をひらいた。
(今のうちに……脳に糖分補給、しとこう)
パクッと口に放り込む。
「む……」
拓郎は微妙な顔をした。
「……なんかチョコまでカレーっぽい味に感じる気さえしてきた……」
なんと残念な! ごく普通のチョコである。カレーの脳内侵食のすさまじきこと。
「こうなったら……!!」
拓郎は椅子を蹴倒し駆け出した。
休み時間はあと少しだったが、全力で自販機に走り、とびきり甘いイチゴミルクを買う。
ピンクと白のパッケージの後ろに張り付いたストローの袋をちぎり、薄い膜を破って突き刺すと、一気に口の中に桃色がかった乳白色の液体を流し込む。
「……甘ぁい……」
彼女といるときのような幸せな心地が拓郎を満たす。これであと1時間、頑張れる!
パックをゴミ箱に放ると、また教室までダッシュ。ぎりぎりセーフで鐘に間に合う。
「カレーの香りに、暑さに、負けてたまるか……!」
最後の試験は体育だ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
49人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年12月09日
参加申し込みの期限
2018年12月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年12月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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