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【期末テスト】赤点?満点??灼熱、四日間の死線<物語編>
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●お茶して帰ろう
寝子高に近いファミレスは、授業の終わったこの時間、学生でいっぱいになる。
今日はなおのこと混んでいた。テストも返ってきたし、軽くお茶して帰ろうというわけだ。
ようやく席に案内された
佐藤 英二
と
野々 ののこ
は、鞄を置くとメニューに手を伸ばした。
「野々さん何食べる?」
「甘いの食べたいー」
「いいね。この期間限定チョコレートパフェなんかどう?」
「わ、おいしそう! それにする!」
店員を呼んで、星型クッキーが乗ったチョコレートパフェを二つ注文。
「で、どうだった?」
と英二は尋ねる。
「どうだった、って、テスト?」
「そう。野々さん、試験勉強の成果、出た?」
なんとなく無理そうな気がしないでもないけど……と苦笑いすると、ののこはにんまり笑って、鞄の中から一枚の答案用紙を取り出した。
「じゃーん! 見て! 理科100点っ!」
「えっ、うそ! 野々さんが100点!?」
「ふふん、これが私の実力だよっ!」
胸を張るののこ。しかし英二は実力とは信じ切れず、咄嗟に訊ねる。
「
八神君の教えが良かった?
」
試験前いっしょに勉強した
八神 修
先生の顔のイイ笑顔が脳裏にちらつく。
しかし、彼の教えを受けたからと言ってそう簡単に100点が取れるものだろうか!?
「やればできる子なの! ……なーんちゃって。わかんない問題、鉛筆コロコロしたんだよねーそしたら偶然全部当たっちゃったみたいでさー」
てへへ、とののこは舌を出す。
いやいや、筆記問題とか鉛筆コロコロじゃムリでしょと思うが、答案用紙は何度見ても100点で……。
その事実がじんわりと沁み、自分のこと以上に嬉しくなった英二は、ののこの両肩を掴んで揺さぶった。
「すごいじゃん!」
「それほどでも~」
「僕、今、自分のことよりうれしいよ」
「あはは、英二君、喜びすぎ」
チョコレートパフェが運ばれてきた。
英二は自分のパフェの上の星を、ののこのパフェの上に乗せてプレゼントした。
「私のお星様ふたつになっちゃったよ?」
「そのくらいスペシャルでマーベラスな100点だってこと。今日は奢るよ」
「ホント!? やったー! 100点万歳!」
いただきまーすと声を重ね、同時にパフェにスプーンを差す。
あま~いチョコが二人を幸せにする。
ぱくぱくぱくと食べ、……ふと、英二は、気づいてしまった。
理科しか見せて貰っていないことに。
「野々さん、そういえば、他の教科は?」
「パフェ、おいしいねえ」
おや……? ののこの様子がおかしい。明らかに話題をスルーしている。
「……野々さん?」
「~~~♪ ~~~♪ ~♪」
ののこは鼻歌を歌うが、額に汗が浮かんでいるような……?
「聞いてごめん……夏休み楽しみだね」
その途端、ののこの顔がぱあっと晴れ渡った。
「楽しみ!」
ま、いいかと英二は思う。ののこが笑顔なら、自分も嬉しい。結局そんなものだ。
◇
ののこと真逆な女の子の話をしよう。
彼女の名は
森篠 琳子
。寝子高普通科の3年生だ。
ストレートな黒髪の彼女は生真面目で、あまり目立つ方ではない。
典型的な長女気質で、それで損をするタイプでもある。
成績優秀な優等生で通っていて、この成績なら難関大学である早稲畑政経学部や軽王経済学部も充分狙えるはずと先生方は言うのだが、本人は「うちは母子家庭だしまだ九歳の妹もいるから」と最初から進学を諦めてしまっている。「君の成績なら奨学金を得られるし、特待生でも入れるから」と説得されたこともあるけれど、
(妹だって進学したいかもしれないし、私がこれ以上、母の脛をかじるわけにはいかないわ)
なんて思ってしまうのだ。
帰り道のニャクドナルド、クーラー真下の二人席。
冷えたプラスチックの椅子に鞄を置き、奥の席に腰かける。
今日もバイトの日。しかしまだ時間がある。コーヒーと三角チョコパイで小休憩するくらいの時間は。
チョコパイを一口齧り、コーヒーを一口流し込む。
それからおもむろに鞄を開け、中から書類の束を取り出す。
白い紙束は求人票。
ペンケースから蛍光ペンを取り出す。
7月下旬から職場見学が始まるので、どこへ行くかチェックするのだ。
高校生の就職活動は、一人一社制と言って、一度に複数の会社を受けられない。一社目の内定が得られなかったり一定期間を過ぎれば別だが、はじめは一社に絞らなければならないのだ。
「どの求人票も、条件は悪くないのよね……」
琳子はチョコパイを齧って呟いた。
手にした求人票は、寝子島電鉄、寝子島信用金庫、シーサイドアウトレットの運営会社、横浜の不動産会社など。来年の今ごろは、これらの会社のいずれかの制服に身を包んでいるのかもしれない。
けれど……なんだか心は上の空。
自分が社会人になることが不安、というわけではない。
あともう少しで学生生活は終わる──自分が学生でなくなるということに実感が湧かないのだ。
「将来、か……」
ほんの一年先、自分がどうなっているか、見通せない。
このニャクドナルドにたむろする寝子高生たちと、べつのものになってしまうのだろうか。
「想像つかないわ……」
ため息を吐く。
心に生じた僅かなささくれに気付かないふりをして、コーヒーを飲み干す。
普段なら綺麗に折りたたむチョコパイの包装をくしゃと握り潰し、無意識の小さな反逆。
行こう。
バイトの時間だ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
49人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年12月09日
参加申し込みの期限
2018年12月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年12月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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