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【期末テスト】赤点?満点??灼熱、四日間の死線<物語編>
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●偏差値30からの大学受験
3年6組の教室はざわめいている。芸術科のクラスで音楽や芸術を専攻する生徒たちだけれど、受験となると学力も問われることが多い。そろそろエンジンを掛けなければ、という気持ちはあるし、中にはフルスロットルで吹かしても間に合うかどうか、と焦りを感じている学生もいる。
学生業のかたわら、グラビアアイドルの仕事もこなす
初瀬川 理緒
は、フルスロットルでもやばいかも、という方のひとり。しかも、所属している事務所から言い渡された「偏差値30からの大学受験」企画のおかげで、尻に火が付いた状態だ。
「グラドルの仕事に加えて受験勉強、予備校にも通わなきゃならないって……」
しかも明日は撮影で東京とハードスケジュールにもほどがある。
「あー、テスト期間中の4日間の記憶はほとんどない」
机に突っ伏す。そりゃあ、これだけハードなら、記憶のひとつやふたつ飛んだって仕方ない。
強いてと覚えていることと言えば、学食でやたらカレーがフィーチャリングされていたこと。昼は4日間カレーばかり食べていた気もするが、覚えていない。それほどまでに目の前のテストでアップアップだった。
「理緒ちゃん、きっと大丈夫だって」
クラスメイトで恋人の
佐和崎 紗月
が肩をさすって励ましてくれるけれど、頭をあげる気にならない。
「そうかな、なんかもう全然そんな感じしない」
「そんなことないって」
そういう紗月の声も自信がなさそうだ。
涼し気な薄物の着物を美しく纏った
樋口 弥生
先生が、テスト用紙の束を抱えて教室に入ってきた。
教卓に立った樋口先生が姿勢を正して教室内を見渡すと、それだけでクラスはしんと静まる。
「それではテスト結果を返します」
順に名を呼ばれる。受け取って、よかった、とガッツポーズをする者。あるいはしゅんと肩を落とす者。
「佐和崎さん」
呼ばれた名に、理緒はようやく顔をあげた。
ゆるやかにウェーブを描くセミロングの髪。
清楚な雰囲気の恋人は、席を立ち、先生から成績表を受け取ると、用紙を一瞥し席に戻った。
それから理緒の方に視線を寄こす。
きっと特に問題のない成績だったのだろう。
自分のことより、理緒のことを心配している顔だ。
(心配させてごめん。でも今はぜんぜん取り繕えないよう~)
手のひらがじっとりと汗ばむ。
撮影のときだって、こんなには緊張しないのに。
心臓はバクバク。よほどひどい顔色なのか、紗月の顔も曇っている。
「……さん、初瀬川さん」
樋口先生の声が飛び込んで来て、理緒の声は裏返った。
「は、はいぃぃ?」
クラスメイトが笑ったり激励したりする中、紗月だけはなお心配そうな顔で理緒を見つめる。
(ああ~やっちゃった! ええい、もうどうにでもなれ!)
ぎくしゃくとロボットみたいに前に出る。
樋口先生は成績表を見て、驚いたような顔をし、それから満面の笑みとなった。
「初瀬川さん、頑張ったわね。急激に成績が伸びているわ」
「伸びている……?」
信じられないような気持ちで成績表を受け取り、点数を確認した理緒はその場で震えた。
理数系がやや弱いのを除けば、今まで見たこともないような成績だったのだ!
「よっしゃあぁぁ!!」
ガッツポーズをすれば、クラス中から拍手が起こる。
(やったよ、紗月!)
恋人の方へ視線をやると、紗月は目頭を押さえていた。
◇
「理緒ちゃん、よかった……本当に」
昼休み、フェンスに寄り掛かり、屋上で夏色の街と海をみながら、紗月はもう一度涙ぐんだ。
「そんなに心配だった?」
尋ねればこくり。
その仕草がたまらなく愛しくて、理緒は恋人を抱きしめそうになるのを理性で押さえた。
屋上にはほかにも人がいる。
「ありがとね」
指先で紗月の目尻をぬぐい、理緒は晴れ晴れと笑った。
「それにしてもさ、短期間でここまで成績伸びるなんて、もしかしてあたし天才? ひょっとしたら東大とか京大とか狙えるかもね」
調子にだって乗ってみよう。
勉強嫌いを自覚する自分が、こんなに頑張ったのだ。
自分くらい褒めたってバチはあたるまい。
「もう……理緒ちゃんったら」
紗月の顔に笑顔が戻る。
さすがにそれはないんじゃ……といおうとしたが、やめた。
(せっかく自信がついたみたいだもの、水を差すことないわよね)
「偏差値30からの大学受験」だなんて聞いた時は正直、芸能事務所っていう所は面白おかしく無理を言ってくるものだと思った。けれど、今は、もしかしたら……って思い始めている。
(理緒ちゃんは遣り遂げちゃうかもしれない。無理を現実にしちゃうかもしれない)
素敵なヴィジョンが紗月を満たす。
頑張る彼女が誇らしい。
夏風を胸いっぱいに吸い込んで、紗月は恋人の横顔を見た。
長いポニーテールの髪が風に揺れ、理緒はただ前を見ていた。
その顔は、夏の太陽みたいにきらきらと、力強く輝いていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
49人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年12月09日
参加申し込みの期限
2018年12月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年12月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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