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【期末テスト】赤点?満点??灼熱、四日間の死線<物語編>
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●『Hideout』でお疲れサマ~
寝子島シーサイドタウン駅から少し離れた路地裏に、
『Hideout』
という名のゲームカフェがある。ゲームカフェというものに馴染みのない方もいらっしゃるだろうが、簡単に言うと、ボードゲームやTVゲームで遊ぶことができるカフェのこと。近年、都内を中心にこの手のカフェが増えており、客層はコアな無電源系ゲームファンからカップルなどライト層まで幅広いという。もちろん、ゲームをせずに軽食やお茶を楽しみたいという客も歓迎だ。
ここ『Hideout』は、店長が集めたゲームグッズ等が飾られ、座り心地の良いソファや椅子でゲームを遊べるゆるゆるとした雰囲気が魅力だった。そしてこの店長というのが、何を隠そうパソコン部員の
風見鶏 スグリ
の父親なのであった。
「みんな~試験お疲れサマ~。今日はゲームカフェで色々話しながらまったり過ごす日でございマス!」
スグリはそう告げ、集ったパソコン部の仲間たちの顔を見渡す。部長の
史越 奈津樹
と部員の
綴 柚枝
、
伏見 真
、それからスグリの四名は、店内のいちばん座り心地のよい席に陣取っていた。平日の昼間だからか他に客の姿はなく、店は運よく貸し切り状態で、カウンターにスグリの父がにやにやと座っているばかり。
柚枝が拳を突き上げ、勝ち鬨をあげる。
「皆の者! テストは死んだ! もういない!! 俺達は!! 自由だあああああああああああああああ!!!」
おおーっ! と呼応するパソコン部員たち。
「その通り! ここで朗報!」
スグリは立ち上がった。
「うちの父ちゃ……じゃなくて店長が『今日は特別におごっちゃる!!』と言ってくれたんで、ハイ、どうぞ♪ ジャンジャン頼んでOK!」
「え? おごり! いいの!?」
颯爽と仲間たちにメニューを渡すと、部長の奈津樹は眼鏡の奥で目を丸くする。
真っ先に受け取った柚枝がヒューッっと口笛を吹いた。
「店長さん太っ腹ー! ありがとーございまっす! 俺アイスコーヒーと厚切りベーコンとチーズのホットサンドにするー!」
「厚切りベーコンとチーズのホットサンド、俺も」
と奈津樹も言った。
「あとフライドポテトと烏龍茶。ポテトはみんなで食べよう!」
メニューと睨めっこして「うーん。あんま食べられへんから……皆のつまましてもらうんでもええんやけど」と悩んでいた真だったが、添えられた写真があまりに美味しそうだったので
「ほな僕スモークサーモンとクリームチーズのサンドイッチがたべたいわぁ」
と注文する。
「ホンマにええのぉ~?」
「いいんデス! 遠慮しないでってオヤジも言ってるし」
「ありがとぉ」
西の抑揚で真が微笑むと、男だと分かっていてもドキッとする。そんな中性的な魅力が真にはあった。
スグリは父に注文を通すと、席に戻って期末について話題を振った。
「そんでさァ、テストどうだった~ァ?」
その途端皆の顔がどんより曇った。自分で振っておいてなんだが、スグリ自身も頭を抱える。
「オレはやっぱり家庭科がダメ~ッ。裁縫は上手くいきましぇん! 服縫える人ってマジ神だネッ」
「僕も家庭科があんまやったなぁ」
そう言って、真もかたちのよい眉を顰めた。
「あと数学。使わんやんあんなん」
数学と聞いて、深いため息をつくのは柚枝。
「数学ネ……」
「柚枝さんも数学あかんかった?」
「察して……」
「はは……察しました」
真が苦笑する。
「うちはなー、両親成績あんま気にしない方だからいいんだけどさー、単位とれないのは流石にヤバい……皆と同学年になって先輩というステータスが消える」
「柚枝先輩はそこまで悪くはないでしょ?」と奈津樹がチャチャを入れる。
「それに留年したら、もう一年一緒に遊べる時間が増える」
「いやいやいや……何先輩のこと留年させようとしてるの。そういうなつきちはどーなのよ?」
唇を尖らせ、この中で唯一高2な柚枝が年下の部長を見ると、奈津樹は青ざめた顔を膝の間に埋め込んだ。
「点数は俺、あんまり問題わかんなくてほとんど運任せで書いたんだよ。英語と体育は自分なりに調子よかったけど、それでもどうかなぁ……? 美術はなんかうまくできてた気がしてたんだけど」
「アラ、奈津樹クンはぐったりしているなァ。大丈夫、奈津樹クンならクリア出来てるヨ!」
スグリが慰めの言葉をかけても、奈津樹はますます低く頭を落とすばかり。
「正直、社会と家庭と音楽は赤点の自信しかないッ!!」
「うおおおーい、奈津樹クン息しろ息ッ!! 父ちゃーん! 奈津樹クンの烏龍茶はやくプリーーズッ!!」
スグリが絶望する奈津樹の背中を必死でさすり、超特急で届けられた烏龍茶を気付けに飲ませる。
「ぷはっ」
「生き返った?」
「生き返った。ああーしかし、やばいなあ。このままじゃお小遣い減らされ……はっ! そうだよ、俺もあんまり成績悪いと駄目なんだよ! しまったなぁ。特に夏休み返上になったらゲームの作業が~!」
奈津樹、生き返ったはいいが、今度は別の心配が出てきたようだ。
「ああ、補修になったらどうしよう。勉強得意な人、俺をタスケテ……!」
まあまあ、と運ばれてきた厚切りベーコンとチーズのホットサンドにパクついて、柚枝が言った。
「英語はなんとかなるなる、ほら洋ゲーやってるとなんとなく単語とか解るようになるし」
「あーそれワカルッ」
スグリが大いに同意する。
「オレ、家庭以外は頭に叩き込んだおかげで大丈夫だったんだけれどもネ。イヤァ、うちって成績下がるとバイト代下げられちゃうからさ」
「バイトってここの?」
「そそ。バイト代下がるとゲーム買えなくなるんで、カレーの誘惑に耐えながら必死こいて頑張ったヨ!」
「ああ……カレーもすごかったね」
項垂れていた奈津樹の頭が「カレー」の一言で持ち上がった。
「最終日はちょっと厳しい辛さだったし、あのあと家でも出たりで当分はもうカレーは良いかなって!」
「そんな奈津樹クンは、あったかいうちにホットサンド食べたらいいヨ」
スグリに皿を差し出された奈津樹は、うん、と頷き、とろけるチーズとじゅわっと肉汁のしたたる厚切りベーコンを口の中に頬張る。その美味しいのなんの。大げさだが、生きる力が湧いてくるというものだ。
「あーあ」
真はスモークサーモンとクリームチーズのサンドイッチを一口食べ、真顔でスグリにこう言った。
「すぐりんお嫁にこぉへん?」
唐突な申し出に、スグリだけじゃなく奈津樹も柚枝も目を丸くする。
「僕考えたんや。家庭科だめでも、料理できる人と結婚すればええねん。僕が稼ぐから」
「オレ口説くのと、どうつながんのヨ、それ」
「だってサンドイッチめっちゃおいしいし。すぐりんが僕のお嫁さんになればええなあって」
「いなり~ん。オレ一瞬お嫁サンになる妄想しちゃった♪ けど、それ作ったの父ちゃんなのヨ~」
「そうなん? それやとお父さん口説かなあかんな。ざーんねん」
くすくすくす……と笑いながら自分の父親を見る真が、小悪魔チックでちょっとコワイ。
自分の父親がウェディングドレスを着て真にお姫様抱っこされているとか……想像しちゃダメっ!
真は奈津樹が頼んだポテトに手を伸ばし、指についた塩を舐めとると、やや流し目でスグリを見た。
「僕、国語は苦労せぇへんねんけどなぁ。人よぉ見て、なんでそう動いたんかって読む癖つけてんねん。体育ん時とか暇やったし」
「いなりん、なんでそんな技身に着けてんの? 隠密?」
「ちゃうて。色々吸収した方がええ歌詞つけれるかなって。せやから読解とか得意なんよね」
「音楽かー」
そういえば真は作曲もできるのだった。
そして、音楽と言えば、このパソ部随一なのは柚枝センパイである。
クラシックからロックまでその守備範囲は幅広く、幼少時から習っていたヴァイオリンに加え、最近ではエレキヴァイオリンも弾きこなすマルチぶり。
「柚枝センパイは音楽100点いってそッ」
「そんなこともあるかもないかもしれない」と柚枝はもったいぶった口調で言った。
「しかーし! 全ては終わったこと!! 今は飲んで食って騒ぐべし!!」
そうだッ、その通りッ!
少年たちは『期末試験』の亡霊を振り切る。つまり、全部忘れて遊んじゃおうってことだ。
『Hideout』はそのための店なのだから!
「すぐりんすぐりん、なんか楽しいゲームない??」
柚枝の求めに、スグリはにんまり笑って応じる。
「んっと、うちの店にはカードやボードゲームもレトロゲーもあるしTRPGもあるヨ~」
「TRPGいいねいいねやろー! プレイ動画とかもあげよーよ」
「そぉいやご飯に夢中になっとったけどゲームカフェなんよね。どんなんあるん?」
真が立ち上がって、壁に並ぶ洋風の箱たちを眺めた。
「ねこるふTRPGとかあったりする? ああいうんの実況とかたまに見んねんけど、皆でしたらおもろそうやなぁって」
「あるある。ねこるふ面白いよネ~ッ。本棚からルルブ持ってくるから、皆であそぼ♪」
「じゃあその間に、テスト勉強の息抜きに作ったねこるふOP曲、聞く?」
「イナリの曲、聞いてみたい!」
奈津樹が身を乗り出す。
柚枝も興味津々、真が作ったという曲に耳を傾けるが……。
「な、なんか……この曲、怖くない?」
そこにスグリが持って来たのは、オドロオドロシイ触手の怪物が描かれたくら~い箱とくら~い表紙の本。
「このシステムはもしや……?」
ホラーが超ニガテな柚枝はイヤな予感に身を震わせるが、他の三人は和やかなムードを貫き続ける。
(あれ、ねこるふって……)
大丈夫かな、と柚枝を見てしまう奈津樹。
(……楽しそうやからねこるふがホラーゲームっちゅうんは黙っとこ)
小悪魔真はにっこり。
(反応見てみたいからオレもお口チャック☆)
スグリもにやにや笑いを封印する。
30分後……。
「ぎゃああああああああ!!! もう勘弁してええええええ!!! NYAN値がピンチすぎッッ!!!」
柚枝の絶叫が店内にこだましたという。
◇
さらに2時間後。
「ぜえ、ぜえ……ひどい目にあった……。超話題変えさせてもらいたいんだけど! 皆夏休みはどうするー? 俺ばーちゃんち行くのとコンクール以外は特に大きな予定ないんだけどさー」
PC部ゲーム合宿とかも楽しそうだよなーなんて楽しい話題ふりながら、ホラーも追試の可能性も忘れて楽しく過ごそうとした柚枝に、残りの三人はイイ笑顔を向けた。
「もう1プレイする?」
「いあいああああああああああああ!!!」
チャンチャン。
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3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
49人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年12月09日
参加申し込みの期限
2018年12月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年12月16日 11時00分
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