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5月の★ハッピーバースデー
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★5月18日
志波 武道
のバースデー★
志波 武道
の誕生日は、穏やかな日だった。
休み時間。教室の窓から外を眺め。武道は、ため息をついていた。
一方。
(さりげなく、さりげなくだ!)
アンニュイな武道を捉え、
桐野 正也
は四苦八苦して選び抜いたプレゼントを手に、武道の席に平静を装って近づいた。
実は、左右の手足が同時に出てたり、しまいには角を曲がるタイミングがずれて不自然なターンを決めた際、机の角に太ももぶつけたりして、むっちゃ怪しかったのだが、幸いな事に武道はさして気にしていなかった。
いや、それどころじゃなかったというのが正しい。
「ん? どったのきりのん……大丈夫か?」
「よ、よお、ブドー! ほい、今日誕生日なんだろ? これ、やるよ!」
太ももさすりながら、正也が武道の胸にプレゼントを押し付ける。
まるで雨の日に、好きな女の子に穴の開いたこうもり傘を押し付ける、少年のようである。
「え、プレゼント……? おお、ありがとう……ってなんだ?」
「お前の好きなもんだよ、開けてみろ」
「う、うん」
言われるままに、武道が簡素な包みを開く。
爽やかな青系のスポーツタオルと、武道が辛いものが好物という事で選んだ激辛ふりかけが、顔を覗かせた。
「お、やったね。サンキュー、きりのん☆ さっすが、俺の趣味わかってる~」
いつになく素直に笑顔を見せる親友に、正也は益々キョドって、おうと返す。
は、話が続かない……。
伝えたい事は、山ほどあるのに。うまく形に出来ない、もどかしさにモヤモヤしてくる。
焦れば焦るほど、正也は追い込まれ、ついに【思ったー】を発現させる。
ちなみに効果は、正也がその時思っていたことが、背後にフキダシで出るというものである。
“この機会に言え、言うんだ! 普段どおりでいいだろ。何を緊張してるんだ、俺は!?
いつも世話になってるし、というかお前のお陰で、今めっちゃ学校生活楽しいし。
……ってこれ、ちょっとおかしいな。でもこれからもよろしく、みたいなのじゃなんだし。
なんかいつもと違って、ブドーの奴、素直だし。あー、調子狂う。やっぱいざってなると、言えねぇ……!”
「おーい、きりのん」
武道が苦笑して、指差す。
「うおっ!? 何だ?」
「うーしろ、後ろ!」
「……うぉぁああっ!!?」
大量のフキダシを、手で必死に払いのけながら、正也は親友の様子に違和感を感じ始めていた。
「……というか、ブドー今日なんか様子おかしくないか? なんかあったか、元気な」
言い終わらぬうちに、武道に首根っこ捕まって、ぐりぐりされる。
「んや? べっつにー。元気ない、だって? そんなの気のせいヨー!」
「ちょ、やめろよ! あーそうかい! 武道が平常運転だって、よーくわかった!!」
チャイムが鳴る。
しかし、ふてくされながら自分の席に戻った後も、正也はまだ武道の様子を気にしていた。
(なんか、はぐらかされた気もするんだよな……まぁ、あいつが話したくないなら、聞かないけどさ)
ちょっといじいじしながら、教科書に目を落とすが、また気になって武道の方を盗み見てしまう。
コツン。
千切って丸めたノートの切れ端が、武道の頭にぶつかって、転がった。
(む……)
切れ端が飛んできた方を振り向けば、
宇佐見 望月
がノートを広げて主張していた。
『夕ご飯、ウチに喰いに来るか?』
書かれた文字を、凝視する。
武道がそれを読んだのを確認して、2枚目を開く。
『ねーちゃんが、イケメン呼んで来いって!』
いい返事を期待する眼差しの望月に、普段は軽薄を装っているが、その実、空気読める武道は、俺の誕生日知っての事なんだろうなと察する。
すぐに指でマルを作って頷けば、望月も破顔する。
『じゃあ、今夜7時半。
うさぎ屋
のテーブル席、確保して待ってるからな!』
3ページ目を見せながら、望月は今夜のお祝いの段取りを、頭の中でシミュレーションしはじめた。
よぉし、いい思い出作んなきゃな。燃えてきたー!
(宇佐見もなんか話してるみたいだな、あいつもあいつなりに祝ってるってことか……)
二人のやり取りを遠巻きに見ていたら、望月と目が合った。
ニヤリと笑って、くいくいと手招きされ、自分を指差せば力強く頷く。
正也も頷き返した。
「山で夕陽見るから、休みまっす☆」
放課後、武道は所属する
水泳部
に、休みの届けを出して、ロープウェイで九夜山の展望台に向かった。
似合わねーなんて突っ込む仲間に、飄々と応じながら。離れれば、また溜め息が落ちる。
「日没は6時40分くらいか、十分間に合うな」
一人でロープウェイに乗って、展望台前で降りて、そこからは徒歩で九夜山頂上展望台に向かう。
平日の展望台は静かで、海に囲まれた寝子島が、よく見渡せた。
やがて。空も景色も、それを俯瞰する武道ですらも、オレンジに染まる。
守りたいものがある、
将来の事
も武道は、しっかりと見据えていた。
自分の好きな事をしているようで、結局は彼らしく、他者をサポートする仕事を選んでしまう。
繋がりは、いつか薄れてしまうだろう。
最愛の弟も、友人達も、やがて自分の手の届かない所へ行ってしまう。
これまで自分がして来た事、これからの事。夕陽を見て、色々思い返して……。
(ダメだ、涙出てきた)
手すりに両腕を置いて、武道は額を伏せて目を閉じる。
「おい、ブドー」
「!! ……って、何でれんちゃんいるの!?」
よく知る声に驚いて顔を上げれば、
高梨 煉
だ。
見られた? 武道は、ごしごし目元を拭う。
「何でって、水泳部に行ったら、ブドーが山で夕陽見るため、休んだって聞いたから。
水泳大好きっ子のお前が休むなんて、珍しいなーと思って」
「あー……」
言葉に詰まる武道の涙の痕を見てしまい、煉も何となく押し黙る。
(泣いてたのか? ……理由を聞くのは野暮、か)
どう励ましてやれば良いかわからず。とりあえず横に立ち、首に腕を絡めて頭をナデナデ。
「いやいや、ナイテナイデスヨー! 頭撫でられたら流石にクるものがあるけどな……。
まぁ、俺も色々思ったり、溜まったりって事で勘弁」
「まあいいけどさ、それよりお前今日誕生日だろ? 特別に辛い奴作ってやったから、味わって食べろよ」
心持ち顔を赤らめる武道に、煉は手作りのマーボーマンを寄越す。
料理人の母を持つ煉の、料理の腕前はなかなかのものだ。
「激辛だぞ? 四川が裸足で逃げ出すような辛さに作ってやった!」
「ありがとう。うん、何か元気出てきたかもっ!
さあて、日没見たら……望月君の所に急がなきゃ! 俺の為にテーブル席らしいし、一杯食べちゃう!」
れんちゃんも行こうぜ、と誘われて。
藍とオレンジが鬩ぎあう空を、もう一度仰いで二人は九夜山を後にした。
「あ、そうだ。誕生日おめでとう、ブドー。今後もよろしくな」
歩き始めた友の背中に、煉が言葉を投げた。
「こっちこそ、よろしくな」
武道が、いつものように笑う。
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シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
オールジャンル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月12日
参加申し込みの期限
2013年07月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年07月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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