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5月の★ハッピーバースデー
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★エピローグ ~5月23日
桃原 空音
のバースデー~★
親友の
浮舟 久雨
と
邪衣 士
に伴われて、
桃原 空音
は16歳の誕生日祝いに、旧市街のまたたび市動物園に訪れていた。
「わぁい、三人で公園デートだよっ♪ うっれしいなー。
お友達にお祝いされるのって、初めて! ホント嬉しいなー!」
これまでは持って生まれた変態気質のため、遠巻きにされてきた。
仕方ないね。だってうかつに近づくと、空音ちゃんの手、良からぬ所に伸びて来るんだもん。
だけど、今年は違う。大好きな友人達が、誕生日を祝ってくれる。
空音が、はしゃぎ回るのは無理からぬ事だろう。
歌い出さん勢いの空音に、保護者然とした二人の顔もほころぶ。
自由人な空音は、時として手がつけられないような暴走をして、周囲の度肝を抜く。
しかし天真爛漫な彼女は、同時に目を離せなくなるような、魅力の持ち主でもあった。
目を離すとヤラレるのも、また事実ではあるが。
いつもは監視の目を光らせている兄貴分の士は、今日は気ままに振舞う空音に、鷹揚と構えている。
「まず、ふれあい広場でうさぎやモルモットと遊ぶのだったな」
早速、猛獣の檻の前で立ち止まる士に、久雨が釘を刺す。
「士、心が動くのは分かるが、今回ばかりは迷子にさせんぞ。
ただでさえ予定を詰めすぎて、今日は強行軍なんだからな」
「ああ悪い、浮舟。つい対抗心が……」
「クマさんだから、仕方ないよねっ!」
士が被ったクマの毛皮を指差し、空音が笑う。
「全く、どうすれば迷子にならずに済むのやら」
肩を落とす士に、久雨は首を傾げる。
「方法? ふむ……手でも繋げば良いのではないか?」
「手って……」
俺達はもう16歳、と士が言う前に、空音が後ろから二人の間に割って入り、腕を掴む。
「ふふー♪ こうすれば、迷子にならないね!」
長身の二人を交互に見上げて、にんまり。
「そうだな」
空音に視線を落とし、久雨も笑う。
ふれあいコーナー。
「ウサギさんもふもふ! モルモットさんもふもふ!」
「ほら、空音。あんまりしつこくするな? 嫌われてしまうぞ」
士が遭難しないように、しっかり見張りながら、逃げ惑う小動物に頬ずりしまくる空音への注意も忘れない。
浮舟、忙しそうだな、なんて他人事のように思う士であった。
「ウサギさん、柔らかいなぁ……まるでくーちゃんの」
ぺん! X2
口にする前に、両サイドから即座に頭をはたかれた。
「さて、そろそろ移動しようか。ケーキの材料を買うんだろ?」
士の号令で、三人は今度は商店街に向かう。
スキップしながら付いてくる空音に、ちょっと言いにくそうに久雨が言う。
「空音、私は士と一緒に買い物をしてくるから、ちょっと待っててくれるか?」
「んん? 別行動するのー? わかった……駄菓子屋さんで待ってるね!」
「悪いな、急いで行ってくる」
「うん、了解!」
二人と別れて駄菓子屋へ向かった空音は、ニャピコの口を切る。
「……買いたいもの、特にないや」
動き回って乾いた喉を、甘く潤しながら、空音は久雨と士にもラムネ飲料を買った。
まだかなぁ、くーちゃん達。
「……オトナになるって、なんだろうなぁ?」
そろそろオレンジに変化し始めた空を見上げ、空音は呟いた。
久雨と士はケーキの材料を、手早く購入し終えると、空音のためにプレゼントを選び始めた。
「士、この猫の縫いぐるみを一緒に買わないか?」
「ああ、いいんじゃないか? 浮舟に任せる」
難なく決まった、共通のプレゼント。
かわいらしく包んでもらうと、今度はそれぞれが、個人的プレゼントを選ぶ。
「これから、梅雨か。うん、決めた。その傘を包んでくれ」
久雨が選んだのは、落ち着いているが可愛いデザインの、ベージュ地に白レース柄の雨傘。
明るい色なら、暗い雨の日でも彼女の顔色が冴えるだろう。
何よりレースが、少女らしくていい。
一方、士の方は普段婦人物などに興味はないから、選ぶのに時間がかかった。
「なあ、浮舟。5月の誕生石って何だ?」
「エメラルドじゃないか?」
「うっ!?」
小さいのなら、どうにかなるかな?
「アクセサリーにするのか?」
「いや。そろそろ夏だから、浴衣を買ってやって、それに合わせてと思ったんだが……」
「ヒスイでもいいんじゃないか? さっき土産屋に天然石を売っている店があったろう?
あまり上質なものとはいかないだろうが、ブレスレットなら1000円程でいけると思うぞ。
浴衣はどれにするか決めたのか?」
「えっと、色は少し赤っぽい、暖色系ので桃原らしい……星柄にしようかと。微妙かな?」
士が手に取ったパステルピンクの浴衣には、星が散りばめられている。
「いいと思うぞ、かわいらしくて空音に似合いそうだ」
「そうか、じゃあこれにしよう」
浴衣を買い求め、久雨に教えてもらった土産屋へ。
説明文にヒスイも、5月の誕生石だと書いてあった。
古代では不老不死、および生命の再生をもたらす力を持つと、信じられていたのだとか。
士は天然石のブレスレットも購入し、ようやく買い物が終了した。
駄菓子屋の前で、脚をぷらぷらさせていた空音が、顔を上げる。
「お待たせだ、空音。さあ、ケーキを作ろう!」
「うん!」
空音の下宿先へ向かい、三人で仲良くプリンケーキを作る。
「それじゃあ作り始めようか。浮舟、細かい事は頼むぞ?」
「任せろ」
オーブンを余熱しながら、てきぱきと作業する久雨は手馴れている。
彼女が主導し、プリンケーキは着実に完成に近づき、バニラエッセンスの甘い香りが台所に漂う。
「クリームがいっぱいかかったケーキがいいな! フルーツも!」
「ちゃんと買ってきてあるぞ」
「わぁい! 楽しみ~」
くねくね身を捩って喜ぶ空音に、久雨からお手伝いの要請がかかる。
「空音、祝われる側に頼むのは悪いが、生クリームの泡立て頼む」
「はーい!」
ハンドミキサーを使い、ボウルにいっぱいのクリームを作る。
「ちょっと多すぎたか」
「じゃあ、えいっ!」
「おい桃原……生クリームで遊ぶな……ってうわぁ!? 顔にかけるな!」
「あはは、クリームまみれ。シロクマ出来上がりー!」
無邪気な空音に、久雨もつい噴き出してしまう。
「浮舟! 君も止めに入れ……! はしゃぐのはいいが、もう少しまじめにわぁ!?」
「フルーツもデコるか? 空音」
「……はぁ……楽しそうだな、二人とも……っふ」
「だって、楽しいんだも~ん♪」
「ふふっ、こうしていると、まるで本当の兄や妹が出来た気に……すまん。言ってみただけだ。
けれど、もしそうだったら、と思う瞬間が……何度かあったんだ」
「くーちゃん……」
誕生日を迎えても、変わらずあどけない顔に、久雨は微笑む。
「ケーキの方も、もうクリーム乗せて大丈夫だぞ」
「うん、デコは任せて! キャラ弁なら、いっぱい作ったことあるんだから!」
腕まくりして、空音が完成させたプリンケーキは、本人のリクエスト通りの、クリームとフルーツが一杯の夢のお菓子。
「わあっ! 完成! 素敵なケーキだなぁ! 皆とケーキの写真撮ろっ!」
16本の蝋燭を立てて、三人で写真を撮る。
「皆とこれからも、仲良く出来ますように! ふーっ」
蝋燭の火を消せば、楽しい誕生日のパーティの始まり。
「「空音、誕生日おめでとう!」」
久雨と士が声を揃えて言い、プレゼントが手渡される。
「これは二人からだ、こちらは私のプレゼント。じきに梅雨だからな」
「あわわっプレゼント!? ありがとう!」
「っで、これは俺からだ……夏も近いし、丁度いいんじゃないかと思ってな。
その……服選びは普段しないから……気に入らなかったら捨ててくれ、こっちはお守り代わりだ」
「凄い、動物園とケーキだけでも嬉しかったのに。こんなに、二人とも高かったんじゃ?」
「そんなこと、今日は気にするな」
「うん、ほんとにありがとう……」
いつになくしおらしさを見せる、空音。
「大人に一歩近づいたんだ、今後はもう少し慎みを持ってくれ」
だが、士の苦笑交じりの苦言に、空音は首を傾げる。
「ん~……それはどうかなぁ?」
「おい、これでも心配はしてるんだぞ……!」
ペロっと舌を出した空音に、士から更に、
逆巻 天野
から預かった抹茶のパウンドケーキが渡された。
「こんな素敵なお友達が出来て、本当に良かったな♪」
「さあ、ケーキを切ろうか。お腹が空いただろう、空音」
「うん、いっぱい食べるよ!」
久雨がプリンケーキを切り分け、三人は協力して作った幸せの形を、仲良く口に運んだ。
ほんのりと甘いプリンケーキを、銀のスプーンで掬い上げながら、空音は抹茶のパウンドケーキに添えられたメッセージカードに、目を落とす。
『生まれてくれて ありがとう』
あなたに幸あれ
<終>
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あとがき
担当マスター:
メシータ
ファンレターはマスターページから!
メシータです。誕生日も、悲喜こもごも。
限界まで詰め込んだつもりです。年に一度の記念日を、少しでも楽しんで頂ければ幸いです。
ご参加、ありがとうございました。
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グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
オールジャンル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月12日
参加申し込みの期限
2013年07月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年07月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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