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5月の★ハッピーバースデー
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★5月12日
添木 牡丹
のバースデー★
誕生日というのは、浮き足立ってしまうものである。
添木 牡丹
も場合もそう。
愛すべき人達に、たくさん祝福されたいという期待があった。
「今日は私の記念すべき、17歳の誕生日ですぅ~♪」
急いで帰宅し、開け放った窓から風を一杯に取り込んで、目を輝かせた牡丹であるが。
次の瞬間には、しおしおと窓枠に、のの字を書き始める。
「でも。よく考えたら私、周りの人に今日が誕生日だって、言ってないんですよね~。うう……私の馬鹿~」
ルームメイトの
丑都渡 紗姫
も、牡丹が声を掛ける前に、外出してしまったようだ。
きゅう、とうな垂れた牡丹が、ぱっと顔を上げた。
「あっ! でもチカ君が、今日は久々来てくれるって言ってたから、お祝いしてくれますよね!」
チカ君――
添木 千唐
は、牡丹の弟である。
時々、わざとイジワルされたり、怖かったりする事もあるが、それでも愛しい弟に変わりない。
「うん、きっとそうに違いないですぅ~♪ チカ君ったらぁ」
もうもう、かわいいんだから!
クロゼットを開けて、牡丹は鼻歌交じりに、今日を飾るに相応しい服を吟味する。
ややして玄関のチャイムが鳴り、弟が訪ねてきた。
「チカ君~♪ 来てくれたんですねぇ~、お姉ちゃん待ってたんですよぉ」
腕を広げて歓迎の意を示す姉に、しかし弟は素っ気無く言い放った。
「一人で何浮かれてんだ、姉貴?
今日、友達と部活動の秘密会合するから。部屋貸してよ。そんで5時くらいまで、どっかで暇潰してて」
「ふぇ?」
姉の腕をスルーして背中に回ると、千唐はさっさと牡丹を追い出しに掛かる。
「ちょ、ちょっと待って、チカ君……? えっと、今日って何の日か、ひょっとして覚えて、ない?」
ジト目で問う牡丹に、「勿論知ってるよ」と即答の千唐。
「良かった! チカ君ってばー、人が悪いんだから。じゃあもう一回。チカく~ん、今日は何の日かな~?」
「看護の日だろ」
がーん!
「……そ、そうですか……。
ぐすん。人数分部屋に入る許可は出しておきますから、私の事は気にせずに楽しんでください……」
天国から地獄へ突き落とされ、牡丹はべそべそしながら、千唐に言われるままに部屋を出た。
手続きを終え寮を出ると、すれ違ったノラ猫と目が合う。
「……泣いてなんかないですよ? ただ、眼にゴミが入っただけです。
いいですもん……私、一人でお祝いしますから……」
ふらふら蛇行して歩きながら、シーサイドタウンに向かう牡丹の後姿が遠くなる。
千唐は隠れていた、
音海 なぎさ
と、
戌井 創
にサインを送る。
「ふー……うまくいったね。でも添木くん、ちょっと可哀想だったなぁ」
「ぼたん先輩、ごめんなさいっ!」
プレゼントを抱えた創が、涙目で牡丹の去った方に手を合わせ、同じく熊の縫いぐるみを抱えた、なぎさが罪悪感で胸を押さえた。
「仕方ないね、サプライズパーティだから」
「うん……この分は後で、たっぷり喜ばせてあげなきゃね!」
「千唐くん、手配は?」
「ご心配なく、ちゃんとイタリアンを頼んであるよ。急いでパーティ会場もセッティングしなきゃね」
「僕に任せて! うんと綺麗にして、ぼたん先輩をビックリさせちゃうよ」
「ボクも手伝うね」
「ありがとう、お願い!」
「後は、八神君か。まあ彼の事だから、うまくやるだろう」
共犯の
八神 修
にメールを送ると、千唐は薄く微笑んだ。
「フフ。たまには、姉貴を喜ばせてやらなきゃね」
千唐から牡丹が寮を出た報告を受けた時、修はまだ学校に居た。
「首尾は上々、と言った所だな。俺も急ごう」
いくらサプライズパーティのためとは言え、誕生日に女性を一人で泣かせておくわけにはいくまい。
仕込みのICレコーダーを胸ポケットに仕舞うと、修は保健室に向かう。
近頃、少しずつとは言え体を動かしている成果か、はたまた今日一日への期待で、舞い上がる気持ちのせいか。修の足取りは弾む。
(喜んでもらえるといいな)
目当ての保健室の前で立ち止まると、修は軽くノックをした。
299 COFFEE(ニクキュー コーヒー)
は、寝子ヶ浜交番の向かいにあるコーヒーショップだ。
まだオープンして間もないこの店は、立地に恵まれ平日は多くの寝子高生で賑わっているが、今日は席にも若干余裕がある。
落ち着いた木の温もりと、コーヒーの香りに迎えられ、二人は着席した。
修はスマートに299ラテを2つ注文し、向かいに座る牡丹はきょろきょろと辺りを見回す。
「素敵なお店ですぅ……。でも急に呼び出されて、びっくりしちゃいましたぁ」
牡丹はもう少し修の連絡が遅かったら、手近なケーキ屋さんで買ったケーキを、一人でハッピーバースデー歌いながら、公園のベンチで食べる所だった。
「すみません、急に手伝いに呼んだりして。
資料が余りに多くて、一人じゃ整理しきれなくて。お陰で助かりましたよ」
「いいんです、私なんてどうせ暇なんですもん。
ここベイクドチーズケーキがお勧めなんですね……
花壇
もかわいい……」
花々をじっとりと見つめる牡丹は、まだ傷心のようで。
修は取り繕うのに、内心必死だった。
「添木先輩もワンピースが良く似合って、いつにも増して可愛らしいですよ。そ、そうそう、ここは
肉球マシュマロ
も名物らしいですよ。良かったら、手伝って頂いたお礼にプレゼントしましょう」
「わあぁ~、ほんとですかぁ……あ、でも、私なんかのために、何だか悪いです……」
ぱあぁっと花のように綻んだかと思うと、しょぼーんと萎れてしまう。
(うう……乙女心って、なんて難しいんだ!)
情緒不安定な牡丹に振り回されて、冷や汗をかきながらも、修は涼やかな笑みを浮かべる。
「とんでもない、添木先輩には助けて頂きましたから。ほんの気持ちですよ」
言い終わらないうちに、千唐からの着信。
それもそのはず、もうじき約束の時間だ。
「じゃあ帰りましょうか、添木先輩」
助かった。
緊迫感から解放されて心から安堵しつつ、修は牡丹を伴って、星ヶ丘寮を目指す。
「八神さん、ありがとうございます……私、今日落ち込んじゃってたから、嬉しかったです♪」
部屋の前まで送ってくれた修に、牡丹は健気な笑顔を見せた。
そこへブザー音と共に、何かが打ち上げられ。不意討ちに驚く牡丹へと、パラシュートに括り付けられた貝殻のキーホルダーが降ってきた。
「ハイドロゲンロケットか。こんな事するのは……」
探してみれば、
畑生 言嗣
が手を振っていた。
「ふぁ……ありがとうございますー! 大事にしますねぇ♪」
「添木先輩、まだまだお楽しみはこれからですよ」
修がウィンクし、ドアを開いて牡丹を招く。
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担当ゲームマスター
メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
オールジャンル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月12日
参加申し込みの期限
2013年07月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年07月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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