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真夏の...Ahh!
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どうせなら物理的に涼しいだけではなく、イメージそのものもひんやりした場所に行きたいじゃないか。
灼熱の太陽に加熱されながら、
屋敷野 梢
は新たな発想に到達していた。
……そこで。
タンデムして九夜山を登ることしばし、展望台でバイクを降りてから少し歩くと、そこは素敵な夢の国……だった場所だ。
寝子島イリュージョンランド、かつて存在した遊園地である。
すでに閉園して久しく、撤去作業等もなく放置されている。
つまり廃墟だ。それも広大な。
「あーーつーいーー」
がらんとした園内に、梢の声が響き渡る。
カラオケでエコー調整つまみをグリッと回したときのように跳ね返る。
「ふーやーけーーるーー」
声は反響する。
錆び付いたゴーカートのボディに。
苔むしたジェットコースターのレールに。
塗装の剥げ落ちたメリーゴーラウンドに。
「そりゃ暑いだろうよ」
ショーケースが割れたポップコーン屋台に片手を乗せて、
如月 庚
は呆れたような声を出した。
「今年、殺しにくるくらいクソ暑ぃんだからな。しかも日中だ」
庚は空を指さした。憎らしいほど好天だ。
「おかげで蚊も全然いねぇ」
「本当はヒトスジシマカ……やぶ蚊にたかられてもおかしくないんですけど、暑すぎていないみたいですねー。ボウフラ死んじゃうんでしたっけ」
「だったと思う。そりゃ人間様もへばるわけだ」
「うー……山の中いったら少しはマシになるんじゃないかと思ったんですが……」
「そういうモンでもねぇだろう」
とは言ったものの庚は、街に比べればいくらか暑さが和らいだようにも感じている。
夏の喧騒、ってのがねぇからかな。
むしろ真逆の、なんともいえない寂しさがあると思った。場所が場所だけに、だだっ広い葬儀場に来てしまったように感じる。
遠くから聞こえるセミの声をBGMに、自分の靴を眺めながら梢は歩き出す。
「こういうスポットも、暑いときは暑いんですね……」
「そういうこった」
「ひんやりしたイメージだったんですが」
「そうとは言い切れない」
「…………怒ってます?」
梢の爪先が、割れたタイルに当たった。
ぽーんとタイルは飛んで、もう宇宙へ行くどころか電源すら入らないスペースシャトル型乗り物にこつんと当たった。
やれやれ、と腰に手を当てて庚は言った。
「怒ってるだけねーだろ。今日ここに誘ったのは屋敷野だが、付き合うことを決めたのは俺だ」
それに、と彼女に追いついて告げる。
「意外かもしれないが、俺は来て良かったと思ってる」
「本当に?」
「こんなくそ暑い中廃墟なんぞ見て何が楽しいのかと思ってたが、来てみてわかった。ああ、なるほど……こいつらは、遺跡の卵なのか……ってな。しかも、負の側面の」
広場に立つ大きな日時計は花壇に囲まれている。かつては四季折々の花で覆われていたに違いない。
もう誰も乗ってくれないパンダ車はすっかり黒ずんでいたが、それでも楽しそうな顔をしていた。
うんとお金をかけたとおぼしきミニチュアの城、そびえ立つマスコットキャラの銅像、子どもたちのイラストで飾られた園内案内プレート。
すべて、こんな山中に、無理矢理造った夢の残滓だ。
「なんとなく、良さが分かった。こういう寂しさは、好きだ」
「栄枯盛衰……兵どもが夢のあと……ってことですね。諸行無常……ああ、もののあはれですねー」
梢の頬に色味が戻っている。賑わっていた時代を想像するような顔つきになる。
「同感だ」
「そんなロマンに思いを馳せれば、暑さなんか気にならなく……」
と、言いかけたものの、
「やっぱり……
あつーい!
ぜんっぜん涼しくないじゃないですかー!
」
くわっと梢は目を見開いていた。自分を騙そうにも限度というものがある!
「誰ですか、山に入れば少しはマシになるとか言ったやつ! 余計に湿度が上がっただけじゃないですか! 涼みたいなら沢にい け!」
暑いあつーい! 梢はジャンプまでして自分の置かれている状況を説明するのである。
まあ元気になったのは結構だが、と庚は苦笑するしかない。
「こうなったらあれですよ、風通しのいいところに行くしかありませんよ!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
お色気
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年10月23日
参加申し込みの期限
2018年10月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年10月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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