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真夏の...Ahh!
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地球がポールシフトして、寝子島が赤道直下になったとでもいうのか。
異様な暑さ。猛暑を超えて酷暑あるいは烈暑。人を殺しに来る暑さ。
寝子島を襲うこの異常気象は、旧市街だけを見逃したりはしなかった。
言うまでもないことだが、旧市街にある某アパートだけお目こぼしにあずかれるはずもなかった!
落合 まゆら
がつつましく暮らすこのアパートを!
「うおっ!」
乙女らしからぬうめき声、この「う」と「お」にはそれぞれ濁点がついているイメージだ。
午後三時過ぎ、まゆらは意識を失いかけ、そのまま彼岸にたどりつきかける夢を見て跳ね起きた。
このままじゃ死ぬかも、本当に。
ひとり暮らしだ。気絶したら助けてくれる家人はいない。
キッとクーラーを睨む。電気店で『アウトレット品(品質保証なし)』と銘打たれ叩き売られていた安物のアンチクショウは、予想をはるかに超えるポンコツぶりで、設定温度最低&強風にしているというのに暑い空気をぬるーくかき回すだけの存在になりはてていた。そもそも、冷気出てないし。
白いレースカーテンは、窓からの日光侵入を妨害する役に立たない。というかほとんどダダ通しではないか。古いアパートゆえか熱も湿度もじゃんじゃんたまり、この部屋の不快指数を単なるMAXを超えた人類未到のMAXへと変えている。
もう限界。
フローリングの板の間をごろっと二回転半すると、まゆらは椅子とテーブルに手をついて立ち上がった。なんとなくつかまり立ちをする赤ちゃんのようだが、気にしてはいられない。
服を着ているのも鬱陶しくなった、と呟くと、まゆらは体感温度上昇の原因を捨て去ったのである。
汗まみれで不快なターコイズのタンクトップ! グッバイ!
熱が籠もりまくっている文字通りなホットパンツ! アディオス!
さっさと脱ぎ捨てる。もうこうなったら下着も容赦しないのだ。ブラもパンツもダスビダーニャ!
かくて完全体、ようするにマッパとなった彼女は床に転がりうちわでパタパタとやった。さぞやクールダウンしただろう、と思うが、部屋の構造もあるのか全然涼しくなった気がしない。
でも、気を失ったら……死。
すなわちDEATH。
意識朦朧としながらも彼女はスマホを手にし、動画サイトを立ち上げた。
今年の夏アニメだ。最新回。
キタキタ、と呟く。お待ちかね(?)の水着回である。
要するに登場人物が水着になるというお話だ。たいていは海かプールが舞台となる。
ところがこのアニメの場合は一風変わっていた。
「水着令?」
聞き慣れぬ言葉が発信されて、思わずまゆらは首をかしげた。
なんというタイミング、アニメの中の世界も、発狂寸前の異常な暑さになっていた。
これをエコに解消する作戦として、頭のネジが飛んだ知事から水着令が出たとか、そういうカオスな話だったのである。
まあ、女の子キャラクターがモリモリ山盛りのアニメだからして、この内容はサービスそのものなのであろう。フウム、眼福眼福と言って楽しめばそれでいいはずだ。
しかし、今のまゆらはそんな正常な精神状態にはなかった。
固ゆでに茹だった脳みその中で、まゆらの現実と創作の出来事は悪魔合体のごとく混淆し、誤った認識という名の落とし子を産み落としたのである。
――喉がカラカラ。このままだと熱中症になりそう。
まゆらは幽霊のようにゆらりと立った。しかし冷蔵庫を開けても飲料はゼロであった。
コンビニへ飲み物買いに行くか……と玄関に向かう。
今日はあまりの暑さに水着令が発令されてるから、水着で外出してもいいよね。
水着ならそのまま海に泳げるし。
海まで歩いてどれくらいだろう、ぼんやりと考えた。
さすがに全裸のままで出たりはしない。
以前アウトレットで買ったビタミンカラーのトライアングルビキニを身に着け、まゆらはビーチサンダルを履いて外出する。
変ね。
まゆらは半閉じの目で周囲を見回す。
なんでみんなこっち見てるんだろ?
幸か不幸か人は少ないものの、わずかな通行人からの視線は突き刺さった。
こちらに見とれているのか、青信号になっているのに気付かず、後ろからクラクションを鳴らされている軽自動車もあった。
──そもそも、水着令が出てるのになぜみんな普通の服着てるの?
水着令に違反したら即座に罰金刑だったと思う。みんな行政にお金を落とす意思なのだろうか。
自販機にたどりつきペットボトル入りのミネラルウォーターを買う。
取り出すとひやっとした感覚が、掌から脊髄へと伝わっていった。
もう我慢できない。
ボトルキャップを外すやまゆらは、中身をざぶっと頭からかぶった。
「気持ちいい……」
冷たい。それだけでも最高なのだが、肌を伝わりしたたり落ちる水の感触が、ぞくぞくするほどの快感を引き起こした。とうとう最初の一本は、飲みもせず全部浴びてしまった。そうして、恍惚とした表情で自販機によりかかる。
こういうカレンダー写真あったよね。
と思ったときにはもう、右腕を後頭部に回し胸を反らせ、バストと長い脚を強調するようなセクシーポーズを取っている。いいのだ、水着令発令中だからこれでいいのだ。
つぎの一本はほぼ一気飲みで開けた。スマホ一つでドリンクが買えるなんて便利なものだ。思わずそのスマホで自撮りまでしてみたり。
もうこうなったら……泳いじゃう?
自分に問いかけYESと言って、たーっと軽快に、けれど両肘を曲げて腕を横に振るといういわゆる『女の子走り』でまゆらは海を目指した。
ビーチでもない岩場からおもむろに海に飛び込む!
そうして平泳ぎする。すいすいと。
次は砂浜で軽く肌を焼いてみようかな……あれ、でも砂浜ってどこだろ?
茹りきった彼女の脳は、多少涼んだ程度では元に戻らなかった。
まゆらが意識を取り戻した場所は病院だった。
「大丈夫? 自分の名前は言える?」
看護師がのぞき込んでいる。
「はい?」
なぜこの場所に?
間もなくわかったのは自分が、軽い熱中症で倒れて病院に担ぎ込まれたということ。
倒れるまでの奇行の数々も、断片的ながら聞かされた。
水着令……って。
これがアニメ脳の恐怖というやつなのか。
アニメだったら、そろそろ放映終了してほしいのだが。
その後まゆらは、自分がとっていた行動が一部撮影されていたこと、ネットの動画サイトやSNSで話題を呼んでいたことを知り蒼白になるわけだが……それはまた、別の話である。
...Ahh!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
お色気
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年10月23日
参加申し込みの期限
2018年10月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年10月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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