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【夢のスイーツパラダイス】
その夢は、
城山 水樹
にとって文字通りの夢物語に過ぎなかったはずだった。
真っ白い猫が二足歩行で歩いてきたかと思うと、ハンドベルを振りながらしゃべったのだ。
「おめでとうございます~。
城山 水樹
さん、一等賞が当たりました~!」
「はい?」
「謹んで、賞品『寝子島食べ尽くしチケット』をお送りします!」
寝子島限定ですが、一日何でも無料で食べ放題。
なんと、お腹が膨れることなくいくらでも食べられます。
さらにさらにカロリー0! どれだけ食べても、太る心配はありません。
「ぜひぜひお使いください! それでは、またのご参加をお待ちしております~」
「ちょ、ちょっと待ってよ。一体何なの!」
そこで目が覚めた。
「なんて夢。食事制限がストレスになっていたのかしら?」
体型維持は、モデルとしてのプロ意識と自分磨きのため。
納得して始めたことだし、それほど苦にしていないつもりだったから、こんな夢を見たことは自分でも意外だった。
起きたばかりでテンションが低いせいか、ややナーバスになりかける。
しかし、そんな憂鬱な気持ちは枕元にあるチケットを見たことで、どこかへ吹き飛んだ。
「え、これって、『寝子島食べ尽くしチケット』?」
思わず手に取り、存在していることを確認する。
裏面の説明文は、夢のなかで猫が話していた内容と同じ。
「まさか、冗談でしょ? それとも、また不思議なことが起こってるのかしら」
今までも何度か、非日常な出来事に関わってきた。
この寝子島では、結構頻繁に起こるのだ。ファンタジーな事件が。
「とりあえず、試してみよう」
悩んでいても仕方がない。
断られたとしても、笑い話で済むでしょう。
もともと前向きで楽観的な水樹は、さっさと決断した。
淡い期待感を胸に秘めて。
たとえ、自分で選んだ道でも。
モデルの仕事に、やりがいと達成感、充実感があったとしても。
たまには思う存分、お腹いっぱい食べたくなる。
それはまだ年若い女性である水樹にとって、当然といっていい欲求。
だから星ヶ丘にある人気の高級スイーツ店で、チケットを見せた店員がにこやかに頷いた時は、本気で心が震えた。
「ご利用いただけますよ。全品無料となります」
「……そうですか」
「いつでもご注文をどうぞ」
ケースに飾られた、宝石のように美しいケーキやタルトを吟味しながら、水樹は夢見心地だった。
夢。そう、本当に夢みたい。
まさか、私が食べ放題できるなんて。
しかもダイエットを気にせずに!
ストレートティーと、季節のフルーツをふんだんに使ったタルトを注文する。
たっぷりと桃が敷き詰められたピーチタルトは、まるで大輪の白いバラの花を切り取ったように見えた。
その柔らかさと繊細さは、フォークを刺すことすらためらいたくなるほどだ。
口にすれば、芳醇な甘い香りが広がる。
厚みがある桃はまるで雪のように溶けて、瑞々しくしっとりした後味を残した。
めったに食べられないスイーツを、なんの気兼ねも憂いもなく、心ゆくまで味わえる。
こんな幸せあるだろうか。いや、ない。
少なくとも、モデルを続けていく上では望めない。
「ありがとうございました。またお越しくださいませ!」
「本当に無料なのね……」
店を後にした水樹は、自然に足早になる自分を抑えられなかった。
これは夢?
もしかして、夢の続きを見てるだけ?
でも、たとえそうでもいいじゃない。
少なくともスイーツはとっても美味しかったし、私はすごく満足している。
いいえ、これから満足するのよ!
寝子島中の甘味処を制覇することでね!
チケットは24時間限定だ。
カロリーを気にせずに、思う存分甘いものを口にできるのは、今だけ。
「計画的に回らないと」
あんみつに、ぜんざいに、お団子に、くず餅わらび餅。
ムース、ババロア、プリン。スフレにクレープ。
シフォン、パウンド、タルトもいいな。
パフェはもちろん……。
「あ、そうだ。まずはあれを試してみたいわね」
一番始めに向かうところは決まった。
水樹は喜びをこれっぽっちも隠さずに、珍しくもスキップしそうな勢いで弾むように歩いていく。
行き先は寝子島でもちょっと大きめのカフェ。
あるメニューで有名なお店だ。
入ってみると、あるテーブルに人だかりができていた。
「嘘だろ、一人であれ食べるかよ」
「私も試してみたけど、絶対無理。結局3人がかりでやっとだったわよ?」
ちらっと伺ってみると、女子高校生がバケツのように大きなグラスに山と盛られたクリームを、スプーンで掬っては頬張っている。
この店のジャンボパフェは4人分の量に加え、旬のフルーツがたっぷり使用され、クリームやチョコレートソースの味も絶品で有名なのだ。
そんなパフェを独り占めして食べてみたい、というささやかな野望だったのだが。
そうか、そうよね。
一人で注文したら、注目されるに決まっているわよね。
水樹はひとりごちて、一旦店を出た。
立場上、あまり悪目立ちするのは避けたい。
これは対策が必要だ。
家に戻って、軽く変装。
メイクを変え、髪を上げて、伊達メガネをかけ、いつもはあまり着ない服装に着替えた。
これで準備万全。さぁ、食べるわよ!
店に入ってジャンボパフェを頼んだが、スタッフは意外なほど普通だった。
どうやら今日は1人または2人でジャンボパフェを頼む強者が多く、もう驚かなくなったようだ。
「お客様がおっしゃるには、他の飲食店でも大盛り系のメニューを食べまくっている方がいるようでしてね。噂になっているようですよ」
「ふーん。そうなのね」
スタッフから情報を聞きだして納得する。
もしかしたら、その人達も『食べ尽くしチケット』を持っているのかもしれない。
でも、いいことを聞いたわ。
その子達が目立ってくれているおかげで、ゆっくりスイーツが食べられる。
要は1つの店で、不自然なほど食べなければいいのだ。
まぁ、このジャンボパフェは譲れないけれど。
瑞々しいイチゴ、バナナ、パイナップルにメロン、キウイが綺麗に飾られていた。
重力を無視しているとしか思えない生クリームとバニラアイスの盛り付け。
かかっているチョコレートソースは、カカオの風味がたっぷり。
溢れるのが前提なのだろう。大皿に乗ったバケツのようなグラスに、ゆっくりとパフェスプーンを差し入れる。
口に含むと幸せが押し寄せてきた。
ああ! 生クリームがこんなにも美味しいなんて!
少し苦めのチョコレートソースが、こんなにもバニラアイスに合うなんて!
けっして珍しい組み合わせではないのに、絶妙のハーモニー。
その後につまむフルーツの酸味が、これまた舌を楽しませる。
これ、全部食べられるなんて。
食べていいだなんて。
「もう夢でもなんでもいいわ」
感激をあらわに、幸せそうに食べる水樹の姿は、そのパフェの量とは別の意味で他の客の視線を奪った。
触発された客が注文したせいで、その日のジャンボパフェの売上は、過去最高を記録したそうである。
結局、目立ちたくないという水樹の希望をよそに「スイーツをめちゃくちゃ幸せそうに食べる、謎の美人なお姉さん」の噂が広まることになったのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿都
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年10月22日
参加申し込みの期限
2018年10月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年10月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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