誰だって、一度は想像したことがあるだろう。
大好きな食べ物をいくらでも、無限に食べられたなら。
カロリーもお金も気にせず、飽きるまで食べられたなら。
「えっ……寝子島食べ尽くしチケット?」
中原 さくやの表情が、驚きと戸惑いに染まった。
突然さくやの元へ届けられたそれは、一枚のチケットだった。
薄っぺらなその表面には、
「寝子島の飲食店、どこでも何でも食べ飲み放題!」「有効期限:受け取ってから24時間」と書かれている。
そんなものを手に、首をひねりながら歩いていると、アイスクリーム販売のワゴンを見つけた。
車体側面の窓から覗く店員さんが、明るい笑顔でさくやに声をかける。
「あ、チケットお持ちですね! 食べていかれますか? どのアイスも無料、トッピングもし放題ですよ」
「ええっ……!? ほんとうに?」
半信半疑なまま、とりあえずチョコミントアイスを注文してみる。
店員さんはにこにこ笑顔のまま、コーンにアイスクリームを乗せて手渡してくれた。お金を取られることはなかった。
アイスをぺろりと舐めてみると、甘さの中に爽やかなミントのフレーバーがふわりと漂い、とても美味しい。
夢中でぱくぱくぺろり、あっという間に食べてしまった。
「おかわりはいかがですか? いくつ食べても無料ですよ!」
「えっと。それじゃ、今度はバニラで……」
どうやら、本当に食べ放題らしい。
手渡されたバニラアイスも、さくやはあっという間に平らげてしまった。
「次は何にしますか?」
「次!? えっと、えっと。チョコアイスに、クッキーをトッピングで……」
「次はどうしますか?」
「それじゃ、抹茶をお願いします」
「まだまだ食べられますよね?」
「ストロベリーください!」
美味しいアイスクリームが、無料でいくらでも食べられるなんて!
さくやは夢中で食べまくる。
店員さんが次々に勧めてくれるのもあり、調子に乗って食べすぎてしまった。
これじゃ満腹で夕食が食べられないし、お腹が痛くなってしまうかも。失敗したかな。でも、だって美味しいんだもん……。
「……あれ?」
もう何本目かも分からないアイスを完食したところで、さくやは気が付いた。
アイスを食べたという満足感はある。でも不思議なことに、ちっともお腹はいっぱいじゃないし、お腹が痛くなるような気配もない。
本当に、いくらでも食べられてしまいそうだ。
店員さんがにこにこ顔で言う。
「次はどうしましょうかー? チケットお持ちですし、まだまだいけますよね!」
全ては、あのチケットのおかげなのだろうか?
よく分からないが、美味しいものを食べまくるチャンスだ。
さくやは言った。
「……チョコミントアイス、もうひとつください!」
はじめまして。またはお世話になっております。
今回のシナリオを担当する阿都と申します。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
中原 さくやさん、ガイドに登場してくださりありがとうございました。
ご参加いただける場合は、ガイドに関わらず自由にアクションをかけてください。
概要
あなたは「寝子島食べ尽くしチケット」を手に入れました。
チケットはどこかから送られてきたり、道端に落ちていたり、いつの間にか持っていたり、
誰かにプレゼントされたりします。
食べ尽くしチケットを受け取ってから24時間の間は、
寝子島のありとあらゆるお店の飲食物が、何でも無料で、いくらでもいただけます。
後から代金を請求されたりすることもありません。
さらに、チケットを持っている限り、いくら食べても満腹にはならず、お腹を壊してしまうこともありません。
食べ過ぎで後日太ってしまうこともありません。
それでいて、食べた!という満足感はばっちり堪能できます。
おそらく神魂の影響による不思議なチケットですが、せっかくなので、
食べたいものを思いっきり食べて、楽しんでしまうのはいかがでしょうか?
アクション
食べたいものを何種類でも、好きなだけお書きください。
全部食べます。
チケットは、お連れ様にも有効です。
一人で心行くまで食べるのも良し、家族や友達、恋人とわいわい楽しむのも楽しいですね。
NPCと一緒に食べることもできます。
登録済みのNPCなら、誰でも登場させられます。
ただし、特定のマスターさんが担当しているキャラクターは、上手く描写できないこともありますので、
ご了承ください。
以上になります。
それでは、皆さんのご参加をお待ちしています!