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和菓子屋「萩屋」の夏
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●少女の日の甘い思い出
「お母さん、覚えているかな……」
4年前に亡くなった母との思い出を、
青山 絢
は歩きながら思い出す。
今日は母の月命日。日曜日なので、思い出を振り返り、墓前で近況報告をゆっくりするには丁度いい。
木天蓼市郊外の墓地に行く前に、お供え物を買うために和菓子屋「萩屋」に立ち寄った。
「わらび餅が好きだったわね、お母さん」
和菓子の中でも、母は、わらび餅が特に好きだった。
数多くの和菓子が「萩屋」にあるが、母が一緒だったら、迷うことなくわらび餅を買っていたかもしれない。
「わらび餅ください。大切な人への贈り物なので、贈呈用の包装をお願いします」
買い物が終わったら寝子電に乗って木天蓼市へ行き、駅前でバスを乗り継いで墓地へ。
待っている間、スマホで電車の運行状況を確認したら、電車が信号故障で動かないとのこと。
突然のアクシデントに、絢はため息をついた。
「故障で動かないとなると、時間がかかりそうね……」
予定を変更し、時間潰しを兼ねて「萩屋」で軽く何か食べてから墓参りに行くことに。
テーブル席に着くと、わらび餅と琥珀糖を注文した。
冷たい麦茶を飲みながら、亡くなった母のことを思い出す。注文したわらび餅と琥珀糖は、思い出に結びつくものだった。
彼女がまだ6歳くらいの頃。母と一緒に別の和菓子屋へ行ったことがある。
「お母さん、このお菓子キラキラして綺麗」
宝石のように煌めく琥珀糖を見て、どうしても欲しくなったので母に欲しいとねだった。
その後、買ってくれた母と一緒にお店の中で甘いものを食べた。
買ってくれた琥珀糖は、口の中に入れると甘さが広がったことは今でも覚えている。
たったそれだけの思い出だが、それを共有してくれる人は、もうこの世にいない。
寂しくて悲しいが涙は一滴も出ない。泣き顔の代わりに、淡い微笑が絢の顔に浮かぶ。
微笑んでお菓子を買ってくれた母は、何の前触れもなくいきなり倒れ、意識が戻らない状態に。
何日も病院のベッドの上で目を覚まさないままだったが、いつか、目を覚ましてくれると信じていた。
いつかきっと、母が目を覚ますという希望をだけが綾を支えていた。
だが、母は目覚めることなく、天国に旅立ってしまった。
絶望に打ちひしがれたが、母の死の時も、葬儀の時も涙は出なかった。むしろ、妙に冷静にいられた。
最愛の母の死から時置かずして、父はすぐアシスタントの女性と再婚した。
裏切りともいえる行為、忘れたいと願う辛さは絢をより一層、大人しく、穏やかな少女にさせてしまった。
辛く、残酷ともいえる現実を目の当たりにしたことで、絢は「哀」の感情を奪い去られたのかもしれない。
それでも、あの頃の母との思い出は一度たりとも忘れることはなかった。
忘れることなんてできない。忘れろと言われても、これだけは絶対、忘れない。
「あの時に買ってもらったものと同じね、この琥珀糖。甘さも同じだわ……」
ゆっくりと味わいながら、静かに母との思い出に浸る。
わらび餅を食べている時、
矢萩 秋
がわらび餅が入った包装紙を持って来た。
「琥珀糖、好きなようだね。うちのは美味しいかい?」
「ええ、とても。すごく懐かしい味がするわ。今、食べているわらび餅も……」
「そう言ってもらえると嬉しいねえ。ゆっくり食べてっておくれ」
さて、仕事だ、と秋はテーブル席を後にした。
運行状況はどうなったかしら、とスマホで確認すると、信号が動き出したので運行再開したという情報が。
包装紙を手にし、レジで会計を済ませた絢は「萩屋」を出て、駅の方角に歩き始めた。
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担当ゲームマスター
カターレ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年10月01日
参加申し込みの期限
2018年10月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年10月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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