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ぱらり、
ペルラ・サナーレ
は日記の頁を捲る。
(思い出しますね……)
例えば、あの時、あんな話をした、とか。
あんな人達がいた、とか、そんな過去の色々を。
◇
かつてのペルラには、今は失われた、不思議な力があった。
正確には、亜人に分類されていたペルラの種族が、個体毎にそういう能力を有していたのだ。
その力の大きさに比例して、耳の代わりについている翼――羽耳は大きくなる。
そして、当時のペルラの羽耳は、それはもう、見事な大きさだった。
80年ほど前。場所は、星幽塔ではない、とある世界。
ペルラは、ある都の聖堂に暮らしていた。
ペルラの種族には、不老長寿の薬の原料になるという迷信が付き纏っている。
そのせいで、短命族に狩猟されたり、コレクションとして売られたりという悲しみも背負っていたが――、
「ああ……! ペルラ様、ありがとうございます……!」
その場所では、ペルラは、人々から尊敬の念を抱かれていた。
今も、時間遡行による回復能力で、子供の病気を癒したところだ。
涙を浮かべる母親へと、ペルラは、そっと微笑みかける。
「さあ、もう心配いりませんよ」
子供を抱いた母親は、ペルラに何度も礼を言って、聖堂を後にした。
この地に身を置くまでに、色々と思い出したくないような経験もしてきたペルラだ。
けれど、この場所に辿り着いてからは、奇異な目を向けられたことはない。
ペルラの種族は、酷い扱いを受けることがある一方で、信仰の対象になることもある。
この場所では、それが後者だったのだ。
ペルラの見た目は、この地の住民の宗教の信仰対象と、見た目が合致した。
人々は神聖な存在としてペルラを受け入れ、ペルラも、この地での安寧を享受している。
ガチャガチャと金属の擦れる音が近づいてきたのは、親子を見送って間もなくだった。
「す、すみません、ペルラ様……」
聖堂へと足を踏み入れたのは、年若い、しかし十分に屈強な兵士の男。
怪我をしたのか、肩を押さえている。
渋いような顔をしているのは、痛みを堪えているのだろう。
零した声は、掠れて、荒い息が混じっていた。
「わわ、大丈夫ですか?」
堪え切れなくなったように膝をついた兵士の元へと、急ぎ、駆け寄るペルラ。
「訓練で怪我をしたんですね……今、治しますね」
「ありがとうございます。……敵襲があったわけでもないのに、お恥ずかしい限りです」
相手の主な負傷個所はやはり肩だったが、しかし、よくよく検めればそれだけではない。
兵士の身体の様子からは、訓練が苛烈を極めていることが窺える。
ペルラは、そっと眼差しを伏せた。
「……激しい訓練なんですね」
「仕方のないことです。……近々、戦争が起こるかもしれませんので」
「噂には聞いています。大国が攻めてきているんですよね」
移民の方が増えたのも、それが影響している、とか、とペルラが続ければ、
「流石、よくご存じですね」
と、兵士は、微かに笑った。
「そういう次第ですので、我々は、どんな無茶をしてでも強くならなくてはいけないんです」
「ですが、それでこんな怪我をしてしまっては……」
「……そうですね。ペルラ様のお手を煩わせてしまって、申し訳なく思っています」
静かな声で言う兵士の怪我を、ペルラの力が柔らかく癒していく。
暫く無言だった兵士が、じきに、ぽつと口を開いた。
「……ペルラ様。あなたは、逃げるなら逃げた方がいい。あなたの身の上なら、それができます」
その言葉に、ふと目を見開いて、
「……ありがとうございます。優しい方、ですね」
にこ、と、ペルラは、真摯な面持ちをしている兵士へと笑みを向ける。
「確かに、私ははじめからここに住んでた訳じゃありません。旅を続けて、風に飛ばされて辿り着いただけ」
「ならば――!」
「ですが、そんな私を、この都は受け入れてくれたんです」
声を失う兵士へと、ペルラは、悪戯っぽいような表情を見せた。
「……それに、私は見た目以上に、生きているんですよ」
ペルラの種族は、数は少ないが、非常に長命だ。
だから、と言葉を続ける代わりに、ペルラは、
「私はこれからも癒やしますから、諦めないでくださいね」
と、穏やかな声音で聖堂の空気を震わせて、握り締められた兵士の拳をそっと撫でた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年10月10日
参加申し込みの期限
2018年10月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年10月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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