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城山 水樹
の話を聞き終えた
ヒュー・ヒューバート
は、にこ、と柔らかく微笑した。
「その出来事が、今の水樹の基礎を作ったんだね」
「ええ、そうなるわね。そういえば、ヒューは、どうして写真家になろうと思ったの?」
「ああ、僕は……」
「時間を切り取る魔法が、欲しかったんだ」
◇
ヒューの父親は、英国人だ。
所謂ハーフに当たるのだが、黒い髪や灰色の瞳は、日本人の母親譲り。
幼く見える顔立ちも母親に似た為、とても、ハーフには見えない。
ヒューが生後1年の時にその両親は離婚し、彼は、母親と共に日本へ帰国した。
そのまま大学を卒業するまで京都にある母親の実家で過ごしたヒューは、英語も、殆ど喋れない。
そういった次第で、帰国子女だと言っても、信用してもらうのは難しかった。
学校ではいじめの類こそ受けなかったが、誰からも微妙な距離感を保たれていて、
――自分は、何となく、避けられている。
という事実を、ヒューは、子供の時分から認識し、理解するに至っていた。
そして、中学2年生、14歳の夏。
周囲との距離感が生む孤独にもすっかり慣れ切っていた頃、ヒューはある、運命の出会いをした。
中学校の図書室で、時間を潰す為に手に取った、適当な1冊。
それは、写真集だった。
世界中の都市の様々な表情が、モノクロームのシャープな陰影の中に切り取られている。
(すごい……)
心の中で、ヒューは、感嘆の声を漏らした。
(この写真、パッと見ただけじゃ全部冷たく感じるけど、それだけじゃない)
それらはどれもが、ひんやりとした印象の裏に、一本筋の通った、あたたかさを内包していたのだ。
少なくとも、ヒューはそう感じ、強く感銘を受けた。
翌日早速、その写真家の真似事のように、使い捨てカメラを手に外へと繰り出したほどには。
パシャリ、パシャリ。
ヒューは来る日も来る日も、灰色の双眸が映したものを、写真の形に留めていった。
あれもこれも、見よう見まねで、けれど心底から真剣に、心を込めて。
現像に出した写真は、あの写真集を彩っていたのとは違う、色の付いたもの。
(それだけじゃない。技術的には、比較するのも馬鹿らしいし)
ああ、でも。
(この1枚は、いいな。あと、こっちも)
自分が形にしたものを、好きだと思うことができた。
写真を手に、ヒューは、思案に目を細める。
「……コンクール、応募してみようかな……」
そうして応募した写真は、とある写真コンクールの中学生部門で、特別賞を受賞した。
◇
「……と、それが僕の原点なんだ」
語り終えて、ヒューは、水樹へと、はにかむような表情を見せた。
水樹がそれに、ふわり、笑みで応える。
「素敵ね。それでヒューは今も、魔法を使い続けてるんだもの」
少年が望んだ時間を切り取る魔法を、プロのカメラマンとして。
ヒューは優しい魔法使いのように、扱い続けている。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年10月10日
参加申し込みの期限
2018年10月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年10月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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