this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
丑三つ時のモノたち
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
つぎへ >>
第5話
睡眠の質はかなり良い方だ。だが、『修』と彼に呼ばれた時、
八神 修
はすぐに深い眠りから浮上した。冴えた頭でベッド脇を見ると、そこには高校生くらいの青年が立っていた。
「リュウ」
修の顔が綻ぶ。彼と同じくらいの身長のリュウは、エプロンの化身だ。
七夜 あおい
と買い物に行った時に選んだエプロンで、彼女とお揃いだ。ずいぶんと可愛いデザインで修の怜悧な外見と違和感があるが、実は可愛い物好きな修は気に入っていた。そして修は、人の姿になったエプロンとも面識があった。
「久しぶりだな。また会えて嬉しいよ。と言っても、エプロンとしてはよく使わせてもらってたけど」
『僕も嬉しいよ。話したくても話せないのはもどかしいからね』
2人は笑顔で握手を交わす。手を離して少し雑談をした後に、リュウは言った。
『僕と入れ替わろうよ、修』
「入れ替わる……? どういうことだ?」
『修は修の意思を持ったまま、エプロンになる。僕は僕の意思を持ったまま修として生活するんだ。修の幸せの為だよ』
「俺の幸せの為?」
『そう。入れ替わったら、僕はあおいにエプロンを渡す。そうすれば、あおいがエプロンをつける度に一緒にいられる。これ以上ないほどに近くでね』
「…………」
修は眉を顰めてリュウの説明を聞いた。考え込む修の前で、彼は更に話し続ける。
『エプロンの先輩として保証するよ。好きな人に使ってもらうって、とても満たされることなんだ。どうだ?』
「…………」
話の魅力云々よりも、修はリュウ個人の状態に注目していた。一見すると前と変わらないように見えるが、様子がおかしい。リュウがどんな性格をしているかは分かっているつもりだ。彼は、こんな提案をしてくる男ではない。
(リュウは俺の恋愛を応援してくれている。俺がエプロンになるのは、恋愛の進展とイコールにはならないからな)
修はリュウと食べ歩きをしながら話したことを思い出す。それを理解していないリュウではない。
(あおいの話をするってことは記憶はある。つまり、何かに影響されているんだ。なら、リュウは苦しんでいる。助けたい)
修はまず、リュウの提案では自分の望みは叶わないのだと話すことにした。
「俺はあおいの力になりたいのであって使って貰いたい訳じゃない。そのためには手も足も必要なんだ。エプロンの姿じゃそれができない」
『エプロンになれば、あおいを料理中の汚れから守れるよ』
「それだけじゃ本当に守りたい時に守れない」
『…………』
リュウは少し俯き、先程よりも低い声で修に言った。
『エプロンになれば、あおいの近くにいられるのに』
「それでも、俺はエプロンになるわけにはいかないんだ。あおいは大好きだし傍に居たいけれど、俺には将来医者になるという目標もあるんだよ。……それには、人でなくてはね」
『そうか……』
リュウが纏う雰囲気が、狂暴性を帯びたものに変わっていく。それを感じながら、修は彼に話しかける。
「リュウ、元に戻るんだ」
『…………』
「人の姿になった時から何かに干渉されているんじゃないか?」
『…………』
何も答えないリュウを抱きしめる。彼に力を及ぼしている波動から守って、助けたい――そう思って。
そして、一緒に料理した日の事、擬人化して町で遊んだ事など、楽しかった思い出を話していく。リュウ本来の人格に届くように。
「次は、どんな料理を作ろうか」
彼が解放されるまで。
諦めず。
話すことはいくらでもあった。リュウとやりたいことが次々と思いつく。
『もう大丈夫だ』
しばらくして、リュウは修から離れて笑った。
『男に抱かれても嬉しくないって言いたいところだけど、エプロンとしていつも近くにいるから残念ながら嫌じゃなかったよ』
それからリュウは、自分に何が起きたのかを説明した。
『人になりたいという憧れがなかったと言えば嘘になる。けれど、修の話を聞いているうちに分かった。僕は誰かの姿を借りて人になりたかったんじゃなくて、僕として人になりたかったんだ』
願望が無くなり、昏い気持ちも消えていったのだという。
『ただいま』
「おかえり」
それから5分ほど話した後、リュウはエプロンに戻って気配を消した。
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
丑三つ時のモノたち
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
沢樹一海
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
ホラー
定員
15人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年09月23日
参加申し込みの期限
2018年09月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年09月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!