セクシーボール！｜リアクション

セクシーボール！

●パンティーズ、ドオオオオンッ！

　パンティーズメンバーは、咲がはじいたボールを、必死で追った。
「まだだ、ボールは生きている！」
　床に落ちるぎりぎりのところでボールを拾ったのは、スレンダーゆえに機敏な解理だ。
　ほとんどスライディングで伸ばした腕。手の甲に当たったボールがポーン！　と跳ねる。

　そんな解理に、珠姫は熱い視線を向けた。
「解理さん、さすがです……！」
　ボールを追う真摯な姿勢も魅力だが、そのまろやかなヒップライン、ぎりぎりのところで揺れるスカートもたまらない。
「ミニスカは良いものです……！」
「うっとりしてないで、繋ぐんだっ！」
　言われ、飛んできたボールを、男のときよりも細い指先ではじく。
　しかしそれがネットを超えようとしたところで――。
「ふふ、マッパになるのよ！」
　水樹に撃ち返された。

「ああっ、だめです。パンティーズ、返されましたっ」

　ボールが床に跳ね、ブラジャーズチームの得点が決まったとたん。
　パンティーズメンバーのユニフォームがパアアアンッ！
　ブラのおっぱい、丸見えドオオオンッ！

「きゃあああっ！」
　咲が叫び、解理はぐっと唇を噛んだ。
　あっちを向いてもこっちを向いても、解理の周り360度、みんなおっぱい。おっぱいまみれだ。
（男なら喜ぶんだろうが僕は女だ。怒りと憎しみ以外なにものも感じないのだよ）
　ちっぱいを必死に隠しつつ、ぎらぎらした目で、周囲のおっぱいを睨みつける。

　一方珠姫はノーブラゆえに、ぷるるんっ！　と現れたふたつの生パイを、そうっと両手ですくいあげた。
「あぁ、もっと見てください、私に破廉恥な眼差しを向けてください、燃えてしまいます…！」
　どうせなら、スカートだってパーンしてもいいくらい。いやいっそ、自分で脱いでも？
　そう思いかけて、珠姫はふるりと首を振った。
「それではルールが違ってしまいますね。でも、あぁ、今すぐ全部脱いでしまいたい気持ちと焦らしたい気持ちのせめぎ合いです…！」