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はっきりしない天気だ。
さっき降っていたかと思えばもう止んでいる。
止んだはずなのに未練でもあるのか、なおもしとしときたりする。
それでも濡れ鼠になるわけではない。手をかざしたときにはもう、雨はぴたりと収まっているからだ。
「むー……傘持って来れば良かったかな」
やな天気だな、と思った。
よけい息苦しくなりそうで。
いつもは跳ね気味の前髪が、湿気で額に垂れかかっている。
先日、
来島 アカリ
は夢を見た。
あの夢では――鞄を背負うようにして歩きながらアカリは回想する。
いわゆる平凡な、こう言ってよければ標準的な、要するに、ごくありきたりの高校生として過ごしていた。
俳優になる予定はなかった。だから進路は曖昧で、日常はともかくわちゃわちゃしていて、卒業後は大学生になるんだろう、という以上の考えはなかった。
予定は未定ということだ。
考えてみれば楽だったと思う。
役者への一本道が既に待ち構えているような、それどころか近づくたびに、この道がコンクリートでカチカチに舗装されているのがわかるような現実とは、あまりに隔たるところが大きい。
黄色の点滅が赤に変わった。
交差点で足を止め、また雨の雫が、ぽつりぽつりしはじめたことに舌打ちし、アカリは近場の軒下に移動した。
なにげなく振り返って「あっ」と小さく声を出す。
相手も同じだったらしい。
慌てて互いに目をそらすも、視線が合致してしまったことはもう、否定しようがなくて、
「なんだ、獅子目かよ」
と出した声が、自分で思った以上に険のあるトーンだったことにアカリは内心驚いた。
獅子目 悠月
の口から、ほとんど反射のようにため息が漏れた。
「悪かったな、俺で」
辛辣な言い方になったのは、売り言葉に買い言葉というやつだろうか。
でも、と悠月の胸をよぎる想いがあった。
こうやって話すの、いつ以来だろうか。
ましてや、ふたりきりとなれば。
四月、クラスが変わってから、悠月はアカリと疎遠になっていた。決して大河ではないがひとすじの川が、ふたりの間を流れはじめたかのように。いつしか、誰かを間に挟まなければ、声をかける機会すら激減していたのだ。
だから久方ぶりだ。
――来島の瞳(め)、その桃色を、目にするのは。
真正面から見る気にはなれなかったが偲ぶように、そっと悠月は視線を上げた。
アカリは苛立ちを覚える。理由はわからないが、どうしてもこう言いたくなった。
「……なんだよ、用がねーならじろじろ見んじゃねーっつーの」
「じろじろなんて見てない!」
むっとして悠月の語気が強まった。
「なにマジになってんだよ」
アカリは鼻で笑った。
けれど言ったそばから、もうアカリは後悔している。
つっかかってどうする?
しかも、わざわざ相手が傷つくような言い方で。
そんな自分が嫌だということもあり内心アカリは苛立つ。苛立って仕方がない。
ずっともやもやしている。まるで、今の天気みたいに。
それきりアカリと悠月の言葉は絶えて、ただ雨音と沈黙だけが過ぎていった。
信号は変わらない。
長い緑色のトレーラーが、巨体すぎて絶滅した古代生物みたいな動きで目の前を横切った。
唐突に、沈黙を破ったのは悠月だった。
「来島は……夢を、見たか?」
えっ、とアカリは悠月を見た。
構わずに悠月は言葉を続ける。
「夢というか、パラレルワールドのような……寝子島がまるごと、ひとつの専制国家になっている世界の夢だ」
どうしてこのとき口にした話題がこれなのか。
こんな、突拍子もない話なのか。
突然何を、と彼に言われる可能性は大いにあった。自分でもそう思う。
しかしなぜだろうかと己に問えば、すぐに悠月は答えを出せる。
一緒に顔を合わせて戦った人間以外に、あの世界の事を覚えている人間がいるのか知りたかったのかもしれない。
その相手が来島なのはきっと……たまたまだ。
するとアカリは二度ほどまばたきして、こう告げたのである。
「そういえば、そんな夢見たような……」
よかった、とアカリは思う。今度はずっと、素直な口調で言えた。
「……うん、思い出した。見たよ」
自宅のテレビで、ただなんとなくつけたその直後に。
やはり、と悠月は確信する。
あれは夢じゃなかった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
恋愛
定員
21人
参加キャラクター数
21人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年09月16日
参加申し込みの期限
2018年09月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年09月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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