this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
just another day
<< もどる
1
…
18
19
20
21
22
…
24
つぎへ >>
エレベーターに向かう廊下の途中で、おや、と鬼河内萌は足を止めた。
「なんだか病院で会うことが多いねえ」
ひょっこりという感じで、廊下を曲がって
志波 武道
が姿を見せたのだ。
「今日は天井から登場じゃない!?」
萌が言ったので、なるほどこの子も割と覚えているんだね――と武道は合点する。
とすれば萌が、会ってきたとおぼしき人物も想像がついた。
「中庭はまっすぐいって突き当たりを左のドアですよ」
「それはご親切に」
会釈して萌と別れ、間もなく武道は香川兄弟に行き着いた。
表情が硬いかも、とドアの前で思い、むにむにと両の拳で頬を押す。
スマイル。必要なのはスマイルだ。今日は明るく行こうと武道は決めている。
そうして扉に手をかけた。
「どーも☆ 調子はどんな感じですか?」
やっ、と片手を挙げると、同じく軽快にダンボーが応じるのが見えた。
「香川博士と、弟さんが入院していると聞いてうかがったんです」
中庭のベンチに腰掛け、『手土産いるヨナー』とあらかじめ用意しておいた包みを渡す。
「あ、これ小さいけれど羊羹です。どぞ、おふたりで食べて下さい。商店街の老舗が出してるやつで、こってり甘いのに後味さわやかなんで評判なんですよー」
などと楽しく語って聞かせて、ではそろそろ、と本題に入った。
「先日のことですけれど」
「アムリタの記憶、という話かな」
ドクターの口調が重いので、急いで武道は付け加えた。
「そうなんですが、いやぁ……俺、覚えてるのぼんやり最後の方だけなんですよテヘ☆ バタバタバタっとしたけれど、元に戻ってめでたしめでたし、って感じで」
ダンボーがなにか言いかけたが、先んじて博士が問うた。
「志波君は、戻って良かったと思うか?」
「博士は?」
「私……か?」
「そうです。戻って良かったと思いますー?」
問い返されるとは思っていなかったらしい。香川は目を閉じた。
「正直、元通りになったかどうかすらわからないのだよ。少なくない人間に、心の傷を与えただけとも思えるし……」
一瞬、香川はそのまま死んだのではないかと武道は思った。それほどに弱々しい姿だった。
「そうですか、でも」
と武道は返す。
「無事……ではないかもしれないけど、こうして『今』を過ごせてるならそれでいいんじゃないですか。少なくとも俺はそう思います」
そろそろおいとましますね、と立ち上がり、
「あぁそうだ、これ言っとかないと」
武道は付け加えたのである。
「どうか兄弟仲良く、ですよっ☆」
「ありがとう。覚えておくよ」
と言ったダンボーこと道太郎の言葉に嘘はないだろう。
病院から帰る途中、武道は空を見上げる。
「あっ」
小さな声が漏れた。
薄暗い空から水滴が落ちてきたのだ。
雨だな、雨だ……。
乾きつつあったコンクリートに、黒い模様がひとつ、またひとつと増え始める。
やっと晴れるかと期待したのに、どうもまだ、すっきりしない天気は続くらしい。
足を止め、鞄を探って折りたたみ傘を出す。
開くと、骨の一本が折れているではないか。ぷらぷらと垂れ下がっている。
小さくため息をつくと武道は歩き出した。
もうスマイルなんて、欠片も残っていない。
◆◆◆
また降り始めたか。
ほんのひとブロック隔てたあたりを武道が歩いているということを知らぬまま、
呉井 陽太
は透明のビニール傘を開いた。
そういえばこの傘、ずいぶん長い間使っている気がする。グリップのところなどガサガサだ。高い傘はともすれば紛失してしまうのに、こういう安物はいつまでもあるのだから不思議だ。
ただ、よく使っている傘だけに安心感があるのは確かだった。
落ち着いていこう。
グリップのガサガサを手の内に味わいながら陽太は歩みを再開する。
上空から見れば、いま陽太は、武道とちょうど逆の動きをしている。
武道は病院から離れる方向、陽太は、病院に向かう道のり。
香川博士、それに道太郎さん、か……。
何を話せばいいだろうか。まだ考えがまとまらない。
しかし陽太の逡巡は続かない。
見知った姿を目にしたからだ。
「ナターシャさん?」
百均ショップあたりで買ったのだろうか、彼女の体からすれば気の毒なほど小さい傘をさし、道に迷ったかのようにうろうろと行きつ戻りつしているのは、以前知り合ったナターシャ・カンディンスキーではないか。
「焼きビーフンでもお探しですか?」
冗談でこう呼びかけるも、
「陽太さん」
ナターシャは大真面目な顔でこう返したのである。
「買い置きがありますから大丈夫です」
<< もどる
1
…
18
19
20
21
22
…
24
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
just another day
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
恋愛
定員
21人
参加キャラクター数
21人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年09月16日
参加申し込みの期限
2018年09月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年09月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!