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慣れた。
色んな意味で。
とはいえ久々である。
……異業種研修という名目のキャバクラヘルプat『プロムナード』!
なぜこれが文具店の研修になるのかは不明のままだ。
とはいえ、
「うーん」
と伸びをして、今夜も出撃するのである。
「おはようございまーす!」
この瞬間から、彼女は、華露蘿にあらず源氏名
瑠住(ルース)
となる。
本日も水色のドレスにて武装完了、背中が大きく開いているのも、スリットが大胆に入っているのも、勝手知ったる貸衣装という感じである。もちろんこの衣装に、肩紐という二文字は存在しない。
バックヤードの面々にあいさつすると、華露蘿は小動物のようにきょろきょろ見回す。
「瑠住ちゃん、どうかした?」
おっとりした口調で
夕顔(ゆうがお)
が訊いた。うっとりするような黒いロングドレス姿だ。
「夕顔さん、おはようございます。相変わらずお綺麗ですね」
てへへ、と華露蘿は笑うと『泰子(やすこ)ちゃんじゃなくて』と心の中で準備してから、
「泰葉(やすは)さんはどちらかな、と……」
泰葉こと五葉泰子とは、積もる話がいろいろあるのだ。本日華露蘿がキャバクラヘルプを志願したのも、ひとえに彼女と会うためだった。
「泰葉パイセンなら休みっすよー!」
まだ着替える前の、赤いジャージ姿で
あんな
が応じる。遅刻気味なのか、あんなは焼きそばパンをほおばっていた。髪型も頭のうえで髪を雑にまとめたおだんごヘアーで、こうしていると地元のヤンキーにしか見えない。
「なんでも体調が悪いとかで……」
「えーっ」
なんというすれ違い……まあ、仕方ないと思うしかなさそうだ。
「今日まみ子さんも急に非番になったじゃないすかー。社会人は夏のボーナス時期なんで、うちらにとっては稼ぎどき、ちょっと困ったっすねー」
「まみ子さんも?」
「なんでも、人生を見つめ直すような出逢いがあって悩んでる、とか……」
と言いながらパイプ椅子にもたれかかっていたあんなが、急にパンの残りを口に詰め込んだ。
「おはよーございまふっ!」
直立してあいさつする。
夕顔も顔を上げた。
同じ場にいた
九鬼姫(くきひめ)
は、あんなとは逆に椅子を回して背を向け腕組みする。
「おはよう」
カーテンの向こう側から、栗毛の女性が姿を現したのだった。
華露蘿はわけもなく肌が粟立つのを感じた。
すらりと均整の取れた立ち姿、栗色の髪。強烈な華というか、衆目を集めずにはおれぬ整った顔立ち。カラーコンタクトなのだろう、瞳の色は黒みを帯びた紅だ。強烈な目力(めじから)の源は、長い睫毛をもつ猫目だった。ドレスもまた華美で、うら若き公爵夫人といった威容がある。
おそらく年齢は自分と同じくらいだろう、と華露蘿は思う。
でもなんというかこの人には……絶対勝てないという気がする。あらゆる意味で。
「あんな」
彼女に呼びかけられたあんなは、はいっ、と敬礼した。
「開店まで間がないでしょ?」
「はいいっ!」
あんなは駆け出すようにしてメイク室に飛び込んでいった。
華露蘿は、初対面の嬢の前に立ち緊張しつつ頭を下げた。
「えっと、初めまして。よろしくお願いします! ボク……じゃなくって、私は瑠住といいます。たまにお店のお手伝いしてます」
声をかけられた彼女は悠揚と、しかし鋭い一瞥を華露蘿にくれた。
うっ――!
あらためて正面から見ると本当にすごい目力だ。華露蘿は金縛りになったような気がした。もしかしてこのまま串刺しにされて焼かれてしまうのでは、と恐怖する。
しかし彼女が、
「よろしくね。私は
紗央莉(さおり)
」
ニコッと微笑したその笑みの愛らしさ……! 華露蘿はその場に崩れ落ちそうになった。ついさっきまで死の恐怖すら抱いていたのに、いまは天使の翼にくるまれているような多幸感がある……!
絶対勝てないどころか、絶対
絶対
勝てないと華露蘿は確信した。
「瑠住ちゃんが来るたび非番だったからなかなか会えなくてゴメンネ。でもいっぱい聞いてるよー。とっても頑張り屋さんなんだってね。レギュラーになってくれたらいいのに~」
いい人かも、と華露蘿はほっとする。さっきの殺気(めいたもの)はなんだったのか。
紗央莉さんかあ……仲良くなりたいなあ、と華露蘿は願う。失礼にならない範囲で趣味とか、好きな花や音楽とか聞いてみようかな。
「紗央莉さんとお会いできて嬉しいです。ナンバーワンの泰葉さんは今日あいにく休みだったけど……」
「私だから」
「はい?」
「
それまでは違ったかも知れないけど、
先月の『プロムナード』指名ナンバーワンは私だから
」
紗央莉の口調が変わっている。顔も、違う。はっきり言って
メチャクチャ恐い!
華露蘿はふたたび、ぞわわわわっと鳥肌が立つのを感じた。
「すすす、すいません!」
いいのよ、とまたニコっと微笑したとき、紗央莉はキュートな彼女に戻っていた。
「今月もナンバーワン狙っちゃうよ~。じゃ、またあとでね」
ドレッシングルームに消えた彼女の背を見送り、華露蘿はしばし呆然と立ち尽くしていた。
「わらわ、あいつは嫌いじゃ」
それまで黙っていた九鬼姫がぽつりと言った。
なんか……見てはいけないものを見てしまった気がする……。
「そ、そうだ」
気を取り直して華露蘿は、足元の手提げバッグを開けるのだ。
「店長からみなさんに試供品のプレゼントを預かってるんです! これは、スマホとかで使うスライタスペンなんですけど、キャップをはずすとカラフルなインクのボールペンになってですね」
華露蘿が持参品をひろげると、沈んでいた空気が軽くなった気がした。
「握りやすい太さで、外見も花柄やマーブル模様とかかわいくて、学生さんやお仕事してる女性にも好評なんです!」
「本当にもらっていいの?」
「おお、逸品じゃな」
夕顔も九鬼姫も和気あいあいとペンを手に取る。
「瑠住ちゃん来てるかー!? おかえりよー」
そこに
恋々(レンレン)
も登場して、ようやく華露蘿は『プロムナード』に戻ってきたのだと感じた。
その夜さっそく華露蘿こと瑠住がついたテーブルには、以前接客した税理士が待っていた。
「今日は君が来てるって聞いてね。商談を短く切り上げて来たよ」
などと嬉しいことを言ってくれる。彼なら文房具話をすれば喜んでくれるので、華露蘿としてもリラックスできる相手だ。
「こんなこともあろうかと、ほら! もって来たんです。じゃーん、ストリームアタックのハイエンドモデルしかも海外版!」
華露蘿は、きらりと輝くペンを取り出す。
「ちょっとお高いけどこれ書き味が……えっ、もう持ってる!? しかも有名デザイナーモデルの限定品だ!! 本物初めてみたよ」
などと盛り上がりながら、あれ? と華露蘿は考える。
――こんなこともあろうかと……?
どこかで言ったな、このセリフ。
どこだっけ……。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
恋愛
定員
21人
参加キャラクター数
21人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年09月16日
参加申し込みの期限
2018年09月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年09月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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