this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【七夕】灯りをつけましょ提灯に☆
<< もどる
1
…
54
55
56
57
58
…
84
つぎへ >>
さくさくと受付を済ませた夫婦は、たまたま乗り合わせのいなかった二人きりのロープウェイの中で
隣り合って座っては楽しそうな声を響かせている。
「久しぶりにロープウェイに乗ったよ」
「夜のロープウェイも新鮮ね……! 昔、結華と三人で乗った時は昼間だったものね」
「そうだね、まだ結華が小さい頃に家族で乗ったよね。懐かしい」
「また家族でお出かけしたいわね」
岡瀬 千聖
と
岡瀬 靖久
がロープウェイから下りて提灯を掲げた先には、夜の三夜湖がお目見えする。
点々と辛うじて見える、散策順路示す竹燈籠の灯りがあるも、暗い。かなり暗い。
怖いものにはワクワクする千聖。
最初にちょうちん散歩と聞いた印象とは、若干違って何か出そうな雰囲気にむしろ嬉しそうな笑顔が浮かぶ。
そんな千聖の横では、表情筋動かないものの靖久の鼓動は次第に早くなっていたり。
男として、夫として、怖がっている場合ではない。
歩き出した靖久の足取りは、心中よりずっとしっかりと踏み進めて行く。
が、彼が本当は怖がりであることなどお見通しな妻、千里。途中の草むらからガサガサ音がすれば、ビクッと提灯持つ手を硬直させる靖久へ
「きゃー、怖ーい」
などと言いながら抱き付いたりする。声の調子は大変楽しそうである。
僕が守る……僕が守る……と内心唱えている靖久は、千聖の表情に全く気付いていない様子だが。
暫く歩いた先にて、視界の端で何かが揺れた気がして千聖が順路から逸れた方向へ足を向けた。
「あら? 何かあっちに気配が……」
「え、ちぃちゃんどこ行くの?」
一人にさせるわけにいかない、というか一人になど自分がなりたくない。
何より1つの提灯を持ち合っている状態である。
靖久、道を逸れようとする千聖に動揺するも、何かが彼女の興味を引いたのならば確かめさせてあげたい、という思いから千聖の先導に従いついていく。
「何かしら、これ……雲……よね?」
「(ああ……なるほど……)」
『ヒト』である千聖にはフシギ現象は未だ不慣れ。今目の前に意思があるかのようにふわふわ降り立つ雲の事も、目を丸くして近寄っている。
対する靖久の方は、暗黙でなんとなく納得していたり。
ただし妻に危険が及ぶものだったらば大変、と常に妻と雲とを交互に見つめ、何かあれば素早く動ける体勢である。
そうとは知らず、吃驚はしているものの恐怖はあまり無い千聖。しまいには雲をツンツン触っては、
「……乗れそうね!」
「乗るの!?」
笑顔でそう言い放たれた。千聖の度胸ある性格は、何事も楽しむ派な模様。
分かっていた気はするけど、やはり突拍子もない発想には時折たまげさせられる夫、従う他なし。
しかして乗って見れば意外と乗り心地良く。
大人二人が乗っても悠々と足を広げられる形が、気付けば魔法の絨毯のよう。
「……まるで映画みたいだ」
「凄い……綺麗……!」
靖久も優しい感触と、ゆっくり空へと昇って行く様に次第に心高揚していく。
隣りでは、すっかりと目をキラキラ輝かせて、予期せぬ空中遊泳を楽しんでいる妻の姿。
曇り空を抜ければ、夫婦揃って一面の星たちに言葉を吸い込まれたように、ただただ見上げるのみ。
暫くして、周りに人の姿が無い事を確認すると、靖久は千聖へと腕を差し出した。
星灯りを受けたその動作は、緩やかに、どこか情熱的に、淡いスポットライトを浴びているように千聖の目には映って。
「今なら、好きなだけどうぞ。僕のお姫様」
「……ありがとう、あたしの王子様」
幸せ過ぎて潤みそうになりながら、靖久の腕へと自分のそれを絡め肩へともたれかかった。
「ちぃちゃんに出会えて、僕は幸せだよ」
「……あたしも、幸せよ。大好き」
愛しい人との二人きりの場所は、奥手な心を柔らかく持ち上げる。
靖久の口から、甘い言葉が紡がれた後小さなキスが降って来れば、千聖はその温度を確かめるように視界を閉じて応じた。
すぐに互いの瞼が開かれると、至近距離で目と目が合って微笑んだ。
「靖久さん、見て。天の川が見えたわ……!」
体の半分を分け合ったように、片側から相手の体温を感じながら二人は星の川へと想いを託す。
『家族皆が毎日を楽しく健康に過ごせますように!』
力強い光を携えた茶色の瞳が紡ぐ。それ以外、何も望むことないわ。口元でそんな笑みを浮かべながら。
『この幸せな時間が、年を重ねてもずっと続いて行きますように』
浴衣の袖から垣間見えるブレスレットへ無意識に触れて、星の瞬きを反射する夜空色の瞳は静かに紡ぐ。
……叶えてみせるよ。
自分へ、大切な家族たちへ、誓うように ――
<< もどる
1
…
54
55
56
57
58
…
84
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【七夕】灯りをつけましょ提灯に☆
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
蒼色クレヨン
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
1000人
参加キャラクター数
102人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年09月22日
参加申し込みの期限
2018年09月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年09月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!