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【七夕】灯りをつけましょ提灯に☆
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「わぁ……思ってた以上に真っ暗だなぁ。朱乃ちゃん、大丈夫?」
「ふえっ?」
「ああそれ離さなくていいよ。歩きにくかったら、提灯とオレ、両方杖代わりにしていいからね」
「は、はいっ、ありがとうございます」
声をかけられた拍子にびくぅっと反応しコケそうになれば、
白草 朱乃
は提灯とは別に
呉井 陽太
の袖を思わずはっしと掴んだ。
ハッとして手をすぐ離そうとした朱乃へ、陽太は穏やかに言葉を続けてやりながら、これ以上転ばぬようその背中もそっと支える。
かくいう朱乃は、闇夜に少々怯えていたのもあるけれど、実際はロープウェイに乗った時から終始緊張をはらんでいたわけで。
何度となく陽太の顔をチラ見して、緊張で強張った足によってもつれてバランス崩した、というのが真相だったりする。
もうちょっと何とかならないかなこの暗さ、と灯り探すように視線走らせた陽太が、いつの間にやら自分たちの近くを漂っている、明らかに普通では無い雲を見つけた。
陽太の視線に気付いた朱乃も、それに続いて雲を捉えると『え?』と首を傾ける。
「なんだろねコレ?」
「せ、先輩、触って大丈夫ですのっ?」
「あーうん。もこもこしてるだけで害はなさそう」
陽太につられて、朱乃が恐る恐る雲を突くとまるでそこに変形ボタンでもあったかのように、突如雲はモックモクゥと形を変え始めた。
ビックリして固まる朱乃を、片方の腕で守るよう一歩下がらせた陽太の視界の中で、雲はアジサイの花の形をとっていた。
暫し、互いに視線合わせ目で相談した後、陽太が先にアジサイ雲へと足をかけ、次に朱乃に手を貸して。
「この雲、乗り心地も最高☆」
「わ、ほんとだ……不思議な雲ですの」
ふんわりモコモコな感触を味わいつつ、手は絶対離すまい、とドキドキに任せて朱乃は陽太の手をぎゅっと握り直す。
―― 紫陽花……。
花の形を改めて脳裏で反芻した朱乃。
あの日の、想いを告げた雨の日が鮮明に思い出されては顔が火照っていくのを感じて、俯きがちになったり。
二人を乗せたアジサイ雲は、曇り空の先へと二人を運んで行く。
ずっと暗闇に囲まれていた視界いっぱいに、たくさんの瞬きが飛び込んで来れば陽太の感嘆の息に続いて、朱乃も顔を上げ大きく瞳を見開いた。
「こんなに澄みきった夜空を見るのは久しぶりだなぁ」
「澄んだ天の川綺麗……まるで別世界みたいです」
キラキラと星の光のように目を輝かせた朱乃が、その両目を祈るように閉じたのを横目で見てから、陽太は星たちへ心の内で静かに囁いた。
『これからも朱乃ちゃんと一緒にいられますように』
願い事、と思い至った瞬間にすぐ浮かんだ想い。
―― こう願ったのはきっと彼女の離れたくないという言葉を聞いたのと……
オレ自身もそう強く願ってるからだな……。
うん……。言うなら今だ。
祈り終えたらしい朱乃へと、陽太は真っ直ぐに体を向き合わせた。
自分へ注がれる視線に気付いて、朱乃も彼の真摯な瞳を覗き込むように見つめ返す。
「この間は話を聞いてくれてありがとう。君はオレの話を聞いても揺らいだりせず……
それどころか離れたくないと言ってくれて。気持ちも打ち明けてくれて、とても嬉しかった」
これは……呉井先輩の、思い?
紡がれる言葉たちに、どんどん朱乃の鼓動が速まっていく。
どんなお返事でも覚悟を決めたつもりでも、やはり不安と緊張が体をこわばらせてしまう。
それでも、提灯を握る手に力込めて。朱乃は決して視線逸らすことなく、陽太を見る。
「私が望んで呉井先輩の傍にいたいと、そう思ったから」
「うん……オレも君と離れたくない」
君のことが好きだ ――
ハッキリと告げられた言の葉に、朱乃の目が驚いたように見開かれる。
「っ……! 本当、ですか……私と同じ気持ちだなんて、こんなに嬉しいこと、ないです……っ」
「信じてほしい、って言うことしかできないけど。
さっきも天の川に願い事をしてしまうくらい君のことを……」
「えっ、呉井先輩の願い事って……」
一瞬言葉を失った後、徐々に湧き上がる幸せな気持ちが溢れ返って涙声になる朱乃が、ふと陽太の言葉に涙色の瞳をまばたきさせる。
朱乃の反応から、もしかして……という思いが陽太にも湧いてきた。
「……朱乃ちゃんも?」
「私の願い事は『これからも先輩と一緒にいられますように』……」
アジサイの上で見つめ合った二人は、どちらからともなく小さく笑い声を漏らした。
同じ願い事をしてくれていた。
不安な気持ちが空洞となりカラカラと惑い吹き抜けていた風がやむ。
陽太がくれる温かい気持ちで満たされていくのを感じて、朱乃の頬を嬉しさの涙がつたう。
「私も、大好きです。大好きです……」
泣き顔を見られるのは恥ずかしくて、陽太の胸へトンと凭れた。
その頭を抱え込むように抱き留めながら、朱乃が落ち着くまで陽太はその背中をさすってやるのだった。
すぐ返事を言えなくてごめんね、
待ってくれてありがとう、
そう、耳元で囁きながら。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蒼色クレヨン
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
1000人
参加キャラクター数
102人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年09月22日
参加申し込みの期限
2018年09月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年09月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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