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【七夕】灯りをつけましょ提灯に☆
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「なんかワクワクするね……アカリはどう?」
ロベルト・エメリヤノフ
が楽し気な声色で聞いてくることへ、一緒に提灯を持ちながら少し顎に手をやって考える
来島 アカリ
。
思っていたより灯りが少なく暗い。
むー……ワクワクっていうより、ドキドキってかんじですけど……、そう溢してから今度はしっかりロベルトを見据えて。
「どっか行ったりしないでくださいよね」
おっとぉ、今のは僕もちょっとドキッとしたなぁ。
上目遣いの瞳。小悪魔思わせる色味と柄を纏った可憐な唇から、素直な言葉が紡がれる。ギャップ萌えってこういうのかな?
美少年への理想像は並々ならぬハードル携えるロベルトだが、浴衣祭り効果という名の魔法にちょっぴりかかり気味である。
そんなロベルトの心中に気付く事は無く、実際はぐれたら嫌だし……と同じ提灯持ちつつも、先輩の身体へ寄り添うようにして歩くアカリ。
そこへ、フッ、と訪れる突然の闇。
持ち手から光が消えて、道の先に見えていた灯りも無くなっている。
「先輩、どこですか……?」
たった今はぐれないようにしようと身を寄せていた体温すらいなくなっていれば、アカリの心に一気に寂しさと不安が増した。
その耳に、『こっちだよアカリー!』『助けてー!』と、やや距離のある茂みのあちこちから声がしてくるのが捉えられる。
―― ……なんか、いっぱい聞こえるんですけど。
大好きな人の存在感が消えた時より、余程落ち着きを取り戻すアカリである。
不可思議現象に慣れたゆえの、ある意味特殊効果かもしれない。
「まったくもー、離れないで、って言ったのに……」
すっかり『世話が焼ける先輩だな』な思考へ切り替えられれば、止まっていた脳が働き出す。
どれが本物の先輩だろ……? と思案顔へ。
……直接聞いてみるのが手っ取り早い、かな。
「ねぇ、先輩。……俺のこと、どう思ってますか?」
『それはもちろん、理想の美少年だよ!』
ロベルトの性格を模した各方面の偽物たちから、一言一句違わぬ言葉が重なって響き渡った。
こうまで見事にその一言を発してくれると、いっそ清々しくすらある。
「残念、ハズレです。そんな事言いませんよ、先輩は」
妖しく微笑んで見せる。
……そんなの、俺が一番解ってるんだから。
偽物といえど先輩の声色したモノへなど、決して覗かせてやらない心の内で、そっと切なく呟きながら。
本物のロベルトはというと、提灯が手元から消えているは携帯も使えないはで、どうしよう……っと慌て出した頃であった。
すでに至る所から、アカリの可愛らしく呼ぶ声や呆れた溜息混じる声なども聞こえており、完全に困惑顔を浮かべている。
「……どれが本当のアカリかわかんないよ……」
『さすがに覚えてくださいよ』『そろそろ俺の事分かってくれてもいいと思います』『枠で見てるから見抜けないんだよ』
ご当人様がいたら実際言ったか思ったかしたかもしれない、そんな空気読んだような言葉すら偽物から発せられる。
―― これは神魂? なのかな、妖怪なのかな……、ん!?!?
まって後半聞こえた台詞言ったヒト、ワンモアプリーズ!
意外と思考としては冷静に考えられていた頭が、何かに気付いた。気付いてしまったといっていい。
声は確かに全てアカリの声であった中。ロベルトの定義の中でいう、ハイスペックツンデレ美少年なる言の葉を察知。
食い入るように闇の中を見つめるロベルトのリクエストに応えたように、再び声が鳴った。
『俺っていう個を見てくれるならこっちへ来てもよいよ』
「理想の美少年だ!!」
ロベルト、まんまとホイホイされた。
その声がした方へ一直線に駆け出せば、『お待たせ美少年!!』と藪へ飛び込む、と。
「うわっ!? ナニコレ!? 美少年じゃない!? やばっ……」
『……見たね……』
絶賛可愛らしくもツッケンドンな声質のまま、マッチョな河童(190cm)がのらりと立ち上がるとロベルトの全身にその影が落ちる。
……誰か助け……!
「……まったくもう、何やってんですか」
あ、アカリ!? ホンモノ!?
マッチョ河童の背後から、ゲシッ! と音をさせながらぴょっこりと愛くるしい顔が覗いた。
涙目で自分を呆然と見つめる彼の姿見つければ、アカリも一瞬ホッと息をついてから。盛大に背中を蹴り飛ばした河童の方を見やる。
ホンモノ同士が出会ったらば悪戯の甲斐ナシ、と踏んだのか。
河童はいつの間にか姿をくらましていた(背中さすりさすりしながら)。
「まさかアカリに助けられるなんて……情けないところを見せちゃったな」
色々なショックから腰抜かして座り込んでいたらしい己へ、小柄ながらに力強く差し出された手を掴んで立ち上がっては、ハハ、とカラ笑いをさせる。
というか情けないところばかり見られているような……?
そうこっそり呟いたつもりの言葉へ、読んだかのようにアカリから言葉が投げられた。
「先輩が情けないなんて、解りきってたことでしょ」
返す言葉もない。
ぷいっ、と横向くその顔へ苦笑いを向けてから、ハッ……とロベルトは思い出す。
凛と響くもツンデレな声……あああっあの河童が姿まで変身できたならば、きっと素晴らしい美少年が居ただろうに!
「美少年が……美少年だったのにー……」
「バカなこと言ってないでさっさと戻りますよ」
腰帯引っぱられるようにアカリに連行される姿は、さながらマタタビに突進しようとしてお預け食らったニャンコのよう。
偽物だと断言できないどころかまんまと騙された反省は、もうどこかへ飛んでった模様。
ロベルト、しょんぼりしたまま大人しく連れて行かれるのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蒼色クレヨン
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
1000人
参加キャラクター数
102人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年09月22日
参加申し込みの期限
2018年09月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年09月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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