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【七夕】灯りをつけましょ提灯に☆
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三夜湖のまだスタート地点から間もない付近では、かみ合っていない男女の会話がぽつぽつと聞こえている。
「ちょっと。もう少しペース上げてくれないと歩きにくいんだけど」
「いやー、イイ雰囲気の中まるで浴衣姿の女子とデートしてる気分だなコレ!」
「その浴衣の女子より歩くスピード遅いのは、男としてどうなの?」
「見ろよ椎井、あれ蛍じゃね? あ、星が三夜湖に映っただけか」
上空から二人を窺っていたらしいモクモク雲さん曰く、『ポルトガル語と中国語で会話し、それをロシア語に翻訳するような会話であった』と……思ったかは定かでないが、とりあえず特有な雰囲気が完成されていたので見守る事にしたのだとか。
なんで当たり前のように返答しちゃってるのかしら、と我に返れば、
椎井 莉鳥
は途中からもはや顔を一切動かさず。
視線のみで真横に居る
北里 雅樹
へ射るように時折睨むに留める。
最初の内の突っ込みも今の睨みも、全てへらへら笑って受け流す彼の様子には『相変わらずだわ』と心の内で首を振ったり。
しかし同時に気付いてもいる。
こんな噛み合わない会話を、どこかで楽しんでいる部分が自分の中にあるのを。
のんびり歩いて普段と違う景色を楽しむこのお散歩。
陸上部である莉鳥にとっては、別段なんともない距離であるわけだがもう一つの提灯持つ手の持ち主はそうもいかなかった。
遅寝遅起が好物である雅樹は、当然のことながら体力はあまり無い。
よって、他愛ないお喋りをしながら足を動かすのもみるみる体力を消耗するらしい。
―― ならやめればいいのに。
至極ごもっともな言葉は莉鳥の胸の内。
次第にペースが遅くなり、ゼーハーと呼吸が乱れ始める音が隣りから聞こえれば、そこで矛盾行動するのが彼なのだと自己完結した。
脳裏に、この九夜山までの道のりの出来事がふっと思い出される。
ロープウェイでここまで来たわけだが、高所恐怖症な彼はそれが分かっていてこのコースを選んだわけで。
なのに、ロープウェイが移動している間中『俺は窓の外は見ないぞ!』と、普段あまりない本気トーンで一言発した後は終始ガクブル震えたまま、スマホゲームばかりやっていた。
現在噛み合わない会話を途切れる呼吸でこれでもかと続けようとする雅樹へ、莉鳥は何も声をかけてやらない。
この後の行動も読めているからである。
三夜湖を一周するコースももうすぐ終わりが見えて来た。
出発した最初の内の、延々(主に片方のみが)続けていた会話の声は今、全くせず。
聞こえるのは さく、さく、と二人分の草や土を踏みしめる音と、遠くから聞こえる別のペアたちの声のみ。
雅樹、根気が無くなれば意地なぞみせることなく、もういいやとあっさり無口に切り替わったわけである。
やっぱりね……。
静けさ取り戻した己周辺に耳を澄ませながら、莉鳥はやっと景色を堪能するように湖や夜空へ視線を動かしている。
そんな莉鳥の仕草を、黙ったままこっそり見つめる雅樹。
無口になったのは、実は疲れたためだけでは無かった。
―― 来年……俺は本土の大学へ入る。
三年生である自分。同い年の幼馴染たる彼女は、今二年生で。
本当は一緒に三年に進級するはずだったのに、ある日、突然自ら進級試験を放棄したのは彼女自身。
どうしてそんなことをしたんだろう。
学年が分かたれてしまってから、もう何度雅樹の心に呟かれたか知れない。
聞いたら答えてくれるだろうか。
恐らく……答えは否。
だから雅樹は、決してその疑問を口にすることは無い。
無いけれど。昔と何が変わってしまったのか。今の彼女は何を考えているのか。確かめたくなって、時折こうしていつもの調子で傍にいるのかもしれない。
傍にいる間は、別段変化は見つけられず終わるわけなのだが。
傍目には大変平穏に、雅樹と莉鳥は迷う事も提灯落とすこともなく、無事散歩を終えていた。
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担当ゲームマスター
蒼色クレヨン
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
1000人
参加キャラクター数
102人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年09月22日
参加申し込みの期限
2018年09月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年09月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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