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【七夕】灯りをつけましょ提灯に☆
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『提灯を持っての散策かぁ。面白そうだよね』
「ペアで、って書いてあるけれど……私たちの場合どうなるのかしら」
「千歳と海が俺の織姫です、だから三人で散歩します」
ちょうちん散歩受付前で
御剣 刀
からキリリッとした台詞が飛べばスタッフのおばちゃん、
『潔い。あっぱれ男前!』と言わんばかりのあたたかーい笑顔にて、3人へ一つの提灯を渡してくれた。
行きのロープウェイ中で、さすがに一つの柄を三人で持って歩くのは歩きにくいよねという事になっては、筆談の為スケッチブックを持つ
小山内 海
を気遣った
橘 千歳
から、『なら私がもってあげるね』と紡がれて。
ほんわかした空気がロープウェイの中に満ちたり。
散策順路に入ると、想像以上の暗がりが広がっていて海や千歳が互いを励まし合うよう一度ぎゅっと手を握ったのが見えた。
「思った以上に暗いな。ほら、千歳、海」
「え? あ、う……うん」
『コケたらよろしくね』
躊躇う事無く刀から二人に向けて手が伸ばされる。
一瞬照れくさそうにしながらも、控えめにその手を握る千歳。
暗闇の怖さを払うように、ギュッと握り返す海。
しっかりと繋がれた手を携えて、お互いに足元に注意しながらゆっくりと歩いて行く。
「ちょっと今夜は曇ってるのが残念ね。これだと天の川は見れないかも」
「たまーに雲が流れて、切れ間から覗く時もあるけどなぁ」
『刀、ぴょーんぴょーん! って雲の向こうまでいけない? 私とちとせ抱えて』
「刀くん、出来るの?」
「さすがに無茶デスやってあげたいけど!」
『じょーだんだよぉ』
たとえ星が見えなくとも、三者三様の言の葉が星のようにキラキラと、楽しそうに掛け合いされる。
会話しながらも、提灯を持つ千歳はなるべく海や刀の足元を照らせるように、時折淡い光を傾けてやったり。
そうこうしている内に、ようやく一つ目の竹燈籠の灯りがちらちらと見えてくれば、海がホッとしたように指差した。
『あ、あれたどって行けばいいのかな?』
「結構距離あるよな。このペースで平気か? 二人とも」
「私は大丈夫よ。普段から鍛えてるし。小山内さん、平気?」
『ちとせほどじゃないけど、私もよく歩き回ってるからまだへいきだよ』
「疲れたらちゃんと言うんだぞ」
話しながら、見えていた灯り目指して進んでいく。
―― うん、何というか照れるね……。
至って普段通りを装っているが、刀とて大事な子二人と手を握っていたらば当然意識するわけで。
自分よりずっと華奢な感触(あくまで手)。そこから連想ゲームのようにちょっとしたお年頃的妄想がポワンと浮かんだり。
思考どころか視界すらもどこか彼方へやっていた刀の耳に、戸惑った声たちが響いて現実へ引き返す。
「おかしいわねぇ、このあたりに灯りがあったと思ったのに見当たらないけど。風で消えたとか?」
「あれ? 迷ったの?」
「少し前からそんな話してたじゃない」
「いや、ちょっと考え事をしてまして……」
『ど、どうしよう、刀、ちとせ……』
三人が確信持って目指していたはずの竹燈籠。
しかしてその灯りが、いつの間にか視界から消えていたのに気付いたのは、歩き出してから暫ししてから。
元来た道を引き返した方がいいかしらね、二人はどう思う?
そんな瞳を刀と海へ向けようとした千歳へ、海が怯えたように寄って来ていた。
「ん、海ちゃん? どうしたの急に腕を掴んできて?」
「海どうした? ……っと、二人とも俺の後ろへ」
「刀くん?」
『な、なにかが足元に……』
灯かりが消えた以外の違う不可思議にいち早く気付いたのは海だった。
真っ暗な中にもくもく動くシルエット。
それが次第に自分たちの足元へ近寄って来るのを見つめた海に、刀も悟れば女の子二人を己の背中で守るように立つ。
千歳も海を庇うようにしながら、恐る恐る目を凝らすように提灯を少し寄せてみる。
ほのかな明かりでぼんやりと照らされたそれは。
「綿菓子、じゃない雲?」
『クジラさんの形してるけど……雲だね』
「……乗って、って言ってるように見えるのだけど。どうする?」
三人が一様に顔を見合わせる。
視線同士が絡んだ瞬間、この三人で居れば怖いモノなんて無い気がした。
それまで怯えていた海が微笑んだのを合図に、大きなクジラの背中へとモッフン! モッフン! モッフン! と飛び乗る音。
クジラ雲、目があればきっとニッコリ笑ったであろう雰囲気で、三人が乗ったのと同時にぷかぷか空中へ泳ぎ出す。
「おー、本当に空飛んでるよ。なんかスゲーな」
「雲に乗って空を飛ぶとか、孫悟空みたいよね」
『刀もろっこんつかうとこんな気持ち?』
「いやぁ、空気を足場に宙を走る事はあるけれども、こうやってのんびりと飛ぶことはないな~、結構楽しいな」
『すごいのぼっていくね。下はこわいから、見ないようにしとく』
「わ、私もちょっと高さを考えると……」
「落ちたら助けるから安心しろ、大丈夫だよ」
空一面覆っていた灰色の中へ突っ込めば、条件反射で時折目が瞑られて。
サァー、と空気の変わる音が耳に届いた気がすれば、瞼が開かれる。
「わ……天の川がこんなにくっきり……」
『きれいだなぁ』
「そうか、クジラはこれ見せたかったのかな、俺たちに」
優しい低音が響けば、海と千歳もにっこり笑ってクジラの背中をもこもこ撫でてから。
『雲のおかげで地上の光もさえぎられてるし、ほんと、満天のほしぞらだね』
海がそう文字をサラサラ書いているのを目にすれば、自然と浮かぶのは願い事。
三つの双眸が同時に星々映せば、また同時に心に響かせた。
―― これからもずっと、三人で仲良く過ごせますように
お互いが愛しくて、大切で、傍に在れる幸せ。
刀も、海も、千歳も、誰に何を思われようとこれが自分たちの偽らない想いだと、胸を張って抱いている。
三人で居られれば、支え合って乗り越えていけると確信があるから。
祈るように閉じられていた瞳たちが開かれ、海と千歳は視線が合ってはクスクスと微笑んだ。
そんな乙女二人の横では、刀がなにやらまだ真剣に願っているふう。
―― あっ、えっちな事したいです。俺も男の子なので、今日も二人の浴衣綺麗だし、色々と我慢が限界なんです、分かってくれよ!
こちらとて、嘘偽りのない極めて真っ当で切実な想いなのである。
うーんうーんっ、と唸り声でも聞こえてきそうな程に真剣なその横顔を、海と千歳が見つめた。
「(ん? 刀君の様子が……また変な願い事しているんじゃ……
……でも、まぁ今日は見なかったことにしておこうかな)」
「(そういえば紫陽花にもなにか言ってたしねー……うん、嬉しい、んだけどね)」
分かられていた。そんで生温かく見守られていた。聖母の様な乙女たちである。
―― だって星がすごく綺麗だから。
尚必死な形相する刀の隣りで、海と千歳は手を繋いで。今三人で見られるこの星空を心に刻みつけるのだった。
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担当ゲームマスター
蒼色クレヨン
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
1000人
参加キャラクター数
102人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年09月22日
参加申し込みの期限
2018年09月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年09月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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