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【七夕】灯りをつけましょ提灯に☆
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「あ、提灯散歩だって行ってみようよ!」
「よし。折角だから長い方に行こうぜ。と、侑、疲れてないか?」
「ぜーんぜん!☆」
繋ぐ手の中に提灯の柄も交えて、
工藤 耀
と
七音 侑
も張り切って湖周りに一歩を踏み出していた。
神社側より結構暗いな。七音は……ちょっと不安そうだな。
気遣う視線を向けて見れば、笑顔の中に先程よりちょっぴり引きつったような影が落ちているのを耀はしっかり気付く。
―― うにに……意外と暗いね……
別に暗いのは苦手じゃないんだけどなんか本能? みたいなのでこういう山の暗いのは不安になるにー……。
大自然の中ではどうしたってちっぽけな自分。
畏怖に似た感覚と、そして、真っ暗な穴にポッカリ落ちて途方に暮れたようなあの日もまだ記憶に鮮明で。
自分を見失った日。一番大事な人ごと忘れてしまった日。
もう二度と手放さないという誓いの表れかのように、耀も侑も、以前よりお互いの名前を呼ぶ事が増えている。
『耀君』『侑』と呼ぶたびに、呼ばれるたびに、心にポッと温かな光が灯るから。
「あ、耀君……もうちょっとくっついてもいい?」
「ほら。いっそ腕に掴まってろよ」
いつもより甘えてもいいかな? と一瞬の躊躇いを耀は掬い上げてくれる。
ぐい、と寄せられた腕と耀の顔とを見比べてから、侑の表情から陰りが薄れた。
えへへ……と頬ずりするように、ぎゅっと腕ごと抱き締める。
―― ……煩くなり始めた心臓の音が聞こえませんように。
色々な意味で揺れ動く男心、耀の中でちょっぴり祈りが呟かれた。
と、そんな耀の視界の先、今まで見えていたと思っていた順路の灯りが見当たらない事に気付く。
―― 嘘だろ。迷ったか!?
持ち合っている提灯をツンツンしている侑の様子から、耀はまだそれを口にするのをやめた。
余計な不安は少しでも与えないでやりたい。
一先ず戻った方がいいだろうかと思案しかけたところへ、侑の声が響いた。
「あれ? 雲だよね……?」
「うぉっ、なんか飛んできた!」
「あ! 星の形? になってくよ! ちょっと面白いかも! 二人で乗ったらゲームキャラみたい♪」
星雲さん、声のする方へ寄って行けば二人の足元で停止。ふわふわふわん。
「何だこれ。乗れと言ってんのか?」
「乗ろう!」
「(……え、マジで乗るの?)」
「まるで去年みたいだにー。あの時はウチがビュンビュン飛んでたけど」
まさに同じ事を思い出していた耀。
まさかな、まさか去年みたいに空飛んだりしないよな……なんてお祭りに来る際にも思ったものだが。
―― 今度は星に乗って飛ぶ羽目になるとは……。
人生いろいろである。
とはいえ、もこもこの感触と隣りでは心から楽しそうな笑顔。
そしてふわふわ上昇した曇り空の先で、その笑顔と共に見られる星空が映れば耀も幸せな気持ちが一気に増してくるのを感じた。
「今年もまたお前と満天の空と天の川が見られたのは嬉しい」
「ウチもー! あっ、写メ写メ! 去年は撮りそびれたからっ」
「これだけあったら、願ったら何でも願いが叶いそうだ」
「……そういえばさ、あの時ウチが何お願いしたか知ってる?」
「? いや」
短冊を上の方に付けようと、ぴょこぴょこ跳ねてる様が可愛らしかった事は記憶にあるがと、こっそり胸の内で呟いてから素直に首を傾げる耀へ、ぱしゃっと写真を撮ってから侑ははにかみながらも、ニコーッと真っ直ぐに言葉を紡いだ。
「『工藤君と一番仲良しでいられますように』って書いたんだ……にへへ、叶っちゃってるね!」
―― 俺の、一番に……。
呆然とした後、何度も言葉を反芻させて脳裏に溶け込ませる。
どうしよう。嬉しすぎるし、俺の彼女が可愛すぎる。
みるみる頬から首まで染まっていくのを隠し切れなくて、視線外し『ああ……叶ってるよ、それ』と小さな声で呟く事しか出来なかったけれど。
―― ……お前が一番好きだよ。
込めた想いは、確かに侑に伝わったようで横目で見れば彼女の頬もほんのり赤らんだ微笑み浮かべていた。
そういえば自分の短冊は……と思い起こせば、侑の隣で確かサッカーのこと書いたな……などと振り返ってしまい、内心で己の頭を抱える耀が居たりも。
鈍感すぎるだろ俺。蹴りたい。
照れたり哀愁背負ったりと忙しない耀の隣りでは、また満天の星たちと見つめ合う侑。
その瞳は今と未来を見据えて、星空の下の空気のようにとても澄んでいた。
―― もう幸せすぎてどうにかなっちゃいそうだに……。
これからも、フツウじゃない普通の毎日に戻ってもずっとずっとずぅーっと、工藤君と過ごせますように。
瞬きたちを全身で受け止めている横顔を見て、それに続くように耀も願う。
―― 侑が笑顔でいられて、その隣に俺がいますように。
至らなかった去年の分も心を込めて、でもまだ彼女には言わないでおこうと決めた。
……来年、言ってやるよ。
今夜、驚きと幸福感をくれた大切な人へ。お返しの贈り物として。
来年もその先も、こうして隣りに居られるのを確かめるように視線を交わらせれば天の川の下、織姫と彦星の如きシルエットが近付き、そして静かに重なるのだった。
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担当ゲームマスター
蒼色クレヨン
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
1000人
参加キャラクター数
102人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年09月22日
参加申し込みの期限
2018年09月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年09月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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