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【七夕】灯りをつけましょ提灯に☆
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★.。.:*・゜
七夕のお祭り前夜。
何度かスマホに指をかけて、文面悩む人差し指が弧を描く。
そして決めたように、リズムよく画面叩く音が響いた後、
呉井 陽太
は宛先のアドレス確認して送信ボタンを押した。
『朱乃ちゃん、ゆかた祭りよかったら一緒に行かない?』
履歴にちゃんと残っていれば、安堵の息をついた。
穏やかな受信メロディが
白草 朱乃
の携帯を鳴らせる。
メールの文面を見つめた朱乃の瞳が、驚きのち喜び時々暗雲、な天気の如く順番に表情を変えていった。
返信しようとした指が動かない。
―― この間の返事が聞きたい。でももし断られたら……少し怖い、だなんて。
我ながら、なんて自己中心的な考えだろう、とプルプル首を振った。
後悔しないよう動いた結果なのだ。
今はとりあえず、お祭りを一緒に行けるという楽しみの為に、明日の準備をしよう!
まず、あの勇気を出すリップクリーム『恋呼び』は塗るの忘れないよう出しておこう。
すでに若干あわあわし始めつつ、朱乃は快い返事をしたため、ボタンを押すのだった。
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。..。.:*・゚
お祭りがある、そう知ったのはすでにその前日だった。
CDショップ『Pioggia d'aprile』を営業中に、お客さんが会話の中で話しているのを聞いてから
樹雨 蓮太朗
は店が終わった頃、ようやく言おうと思った言葉を手伝いで本日も来てくれていた友人の娘たる
神嶋 綾瀬
へ伝えた。
「気になるようならよければ一緒にいかがですか、というか、僕が気になってるんだけどね」
眼鏡の奥で軽く笑いながら口にしたつもりだったけれど。
予想以上に彼女は驚いた顔をした後どこかはにかんだ笑顔で頷いてくれたのを、当日のその時間になるまで何度も思い返すことになった。
―― 想いに応える勇気も無いのに、何を若者みたいにそわそわしているんだろう……。
彼女から直接口にされたことなど無い。
けれど、あの青い瞳が見つめて来る度に熱に揺れる炎のような光が垣間見えれば、察してしまうのは年の功だろうか。
店を早めに閉めて、蓮太朗は待ち合わせ場所へ向かう前に一度家へと向かった。
浴衣、確かあったよな……と。
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某星の塔でも、寝子島のお祭り情報はひょんと入って来る。
執事たる
メーベル・コルテージュ
から、その催しの存在を聞けば
ヴェルト・レトランジェ
は『ふむ』と
頷いた。
―― 寝子島は祭り事が多いね。まぁ退屈が紛れるならいいことだよ。
そんな思案顔から、『行かれる気満々のようですね』とすでに読み取っては、ならば明日の準備を開始しましょうかと動き始めたり。
働き者な後ろ姿を見やれば、ヴェルトは何かを思いつく。
―― そうだ、今回は僕も浴衣を着て行こうか。
彼で遊ぶのも楽しいけれど、折角なら己も着たくなって。ヴェルトの脳内で仕立て上がりが想像される。
揃いのデザインで、葡萄柄にしよう。少しコスプレ臭くもあるが人に紛れるにはちょうどいい。
例え似合っていなくとも、そこは外国人観光客というテイでね。楽に乗り切れるだろう。
思案完了すれば善は急げと、ヴェルトも活き活きとした表情で椅子から立ち上がるのだった。
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。..。.:*・゚
片や父と義理の母を、片や姉を、亡くした二人が共に暮らし始めて一年ほど。
それはまだまだささやかではあるけれど、しかし確実に、お互いの日々の言動や表情を理解してくる頃で。
この夜、相手の微々たる違和感に気付いたのは叔父である
酢酸 朔良
の方だった。
『ボン ニュイ(おやすみ)、サクラ』
いつも通りそう告げてきたパジャマ姿の甥っこ・
ノア・ベルナールド
を、こちらもいつも通り表情筋動かぬまま『ああ……』と見送って暫し。
―― そういえば昼間、ノアが熱心に見てたチラシ、何だ?
全ては己が日頃仕事に熱中しているせいではあるが、あのように夢中に何かを見つめる甥の横顔は
珍しく感じた。
ノアがまるで隠すように他の広告などの下へ差し込んでいたそれを、朔良はそっと引き抜いてみる。
「……七夕ゆかた祭り、か」
そういえば店に来る若者たちが、そんな会話をしていた気もする。
中学生ともなれば、お祭りなどまだ行きたい盛りな印象だが。
―― 言ってくれれば連れて行ってやるのに、まだ遠慮してるんだろうか。
誕生日のことすら口にしなかったコだ。充分にありうる。
「よし」
袖まくりでもするような含みを口から漏らし、作業部屋へと向かう足音が静かに家の中で鳴っていた。
あっという間に、七夕ゆかた祭り当日。
ここ数日の学校でも、何時に待ち合わせなどの会話が至るところで為されていたのを思い出しながら、ノアはそっと息をついた。
―― サクラ最近夜中まで何か作ってて忙しそうだし……浴衣着て何て言えないしなぁ。
そもそも置いてもらっている身な自分は、浴衣など持っているはずも無く。
未だ引き取られる際に、周囲の親族からかけられた言葉はノアの脳裏に影を落とす。
『置いてもらえるだけでありがたいと思いなさい』
……うん。充分恵まれてるって思うんだ。
お祭りの存在を忘れようと決めた、ふとそんな時。
「あー……ノア、ちょっといいか」
「サクラ? なに?」
ずっと、今も、お店の方にいるのだと思っていた叔父が、居間の戸に手を置いていつの間にか立っていた。
不機嫌そうな顔だが、それは決して怒っているのではないとノアはもう分かるようになっている。
なにか、言いたいのに言葉が出てこない、そんな表情に見えればノアは小首を傾げて見つめた。
「なんだ……七夕祭り、行きたかったんだろ? 今日は店もう閉めるから……これから一緒に行かないか?」
「……仕事中じゃなかったの? その、それに、俺浴衣持ってない、し」
「浴衣なら用意した。着せてやるからおいで」
思わずもごもごとした喋りになったのは、お祭りに行きたかった気持ちに気付かれていた事に驚いたから。
しかして、更に続いた朔良の言葉で、ノアは次には完全に口をあんぐり開けたまま棒立ちになった。
用意……用意したってことは、もしかしてここ数日サクラが夜中まで何かしてたのって……えっ、えっ……。
とっとと部屋を移動し出した叔父の後を、ハッと我に返れば慌てて追いかけながらもノアの瞳に喜びの色が宿り出す。
「すごいねサクラ」
表情変えぬまま黙々と着付けをする朔良を、されるがまま見つめてはノアの口から小さな声が呟かれた。
こういう事まで出来るのだと初めて知った。また一つ、サクラを知れた。
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担当ゲームマスター
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
1000人
参加キャラクター数
102人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年09月22日
参加申し込みの期限
2018年09月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年09月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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