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寝子島高校
<零神探訪>千年茨の遺跡(グリーン・ルインズ)
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●鈴島:月
謎は解けた。クロードも塵と消えた。
それぞれの小塔で仕掛けを作動させた皆も戻って来て、ハイタッチで湧いている。
そんな中、ユチェンは、クロードが横たわっていたひび割れた水平円盤岩の真ん中に、絶神の半身像が落ちているのを見つけ、光の帯の中に入って拾い上げた。
「……クロードは、信じるものを貫いただけ。大切な人に会いたかっただけ、なんだよね」
「同情するな。依頼は達成した。それに……永遠なんて願う時点で碌でもないさ」
楓は、狼姿の半身像を握って戻ってきたユチェンの頭を、くしゃりと撫でた。
一方、部屋の隅では。
「ん、ううん……」
真白き光に、四十九院先生が眩しそうに眉根を寄せて呻いている。
亮が気づいて駆け寄った。四十九院先生を抱き起す。
「大丈夫か、先生!」
亮は戦う男ではなく、先生を心配する男子高校生の顔に戻っていた。持参した救急箱を開く。今役に立ちそうなものは……絆創膏でもない、胃薬でもない……、がさごそと漁っていると。
「先生、これを」
修が水と桃を差し出した。
「あらぁ、いい香り」
先生は水を一口飲み、瑞々しい桃に被りつく。
「先生は」
亮はそう問いかけて、一瞬口ごもる。四十九院先生はゆるりと首を傾げた。
「はい?」
「……クローネ、なのか?」
「その名前、なんだか懐かしさを感じますわぁ。全然、これっぽっちも、自分だという実感はありませんけど」
「実感が、ない?」
四十九院先生は困ったように人差し指の先で唇をなぞり、言葉を探しているようだった。
「夢をみたのですわぁ。私は素敵な苺畑で、狼さんに食べられそうになるんですの。でも私が、狼さんに向かって『あなたにお仕えします』と言ったら、狼さんは私に力を授けてくださって。なんだか幸せな気持ちになった夢なんですわぁ」
亮は『狼に傅く烏』の壁画を映像を思い出していた。
先生が見た夢は、あの壁画に描かれていたシーンのことだろう。
「でもねぇ、夢は夢なんですの。ほかの誰かの記憶を見ているような感覚。だって私は、ほんのちょっと、過去のことが曖昧なだけのフツウの女教師。仕事はまあまあ気に入っていますし、生徒たちも可愛いんですわぁ」
その言葉が演技だという気は、亮はしなかった。
例えクローネの生まれ変わりだとしても、目の前の先生は、寝子高のフツウの先生なのだ。
――……い、おおい、お前ら、無事か?
もれいびたちの心に届く声は、灰色猫のらっかみ、テオだ。
「ずいぶんな重役出勤ですねー」
梢が厭味を言うと、テオの声は「仕方ねえだろ」とバツが悪そうだった。
――そこは、オレの声が届きにくい場所だったんだ。ようやく繋がりやがった。状況はある程度わかっているつもりだ。
修は心に届く声に語り掛ける。
「テオ。知っていたのか、四十九院先生が『クローネ』だということを」
――薄々は、な。神魂を感じなかったから、確信はなかった。
「そういえば……クロードは何故分かったんだろう」
――さあな。あいつは絶神のもれいびで、クローネは絶神に従う神だったから、オレが気づかない何かに気付いていたのかもな。それより、だ。おまえら悠長なこと言っている暇はない――
「皆さん! ここは今、世界の未来を左右する重大な《時の特異点》になっています!」
突如姿を現したのは、白猫のらっかみ・
ミラ
!
「《時の特異点》って……今まではそうだったかもしれない。俺たちがしくじってクロードの企み通りに黒の仕掛けを発動させていれば絶神が目覚めた可能性もある。しかし俺たちは、白の光で絶神の目覚めを阻み、もう一度封印できたんじゃないのか? 特異点は解消され、寝子島のフツウは守られた。違うのか?」
修の問いかけが終わるか終わらないかというとき、遺跡全体ががくんっと揺れた。
白い光の帯に照らされ、歯車状の円盤石が動き始めている。
だが、その最中、樹木の蔦に絡まって動きがぎこちなく止まり、バラバラと岩が崩れはじめる。
「遺跡が誤作動を起こしています。年月が、遺跡を朽ちさせてしまっていたのです! このままでは――」
「このままでは? どうなるんだ、ミラ。未来が予知できるんだろう?」
「月が、壊れます!」
「月?」
修は真上に浮かぶ、作り物の月を見上げた。狼のような斑のある卵のような球体。
「あの月が? そこから絶神が出てくるのか?」
「いいえ! この遺跡中心部にある偽物の『月』ではありません!
本物の月です。絶神は月にいるのです!
」
――この遺跡は、月まで光を送ることが出来る装置だったんだ。今は、それがおかしな出力になってやがる。
「――テオ様!」
灰色猫の声に、ミラは嬉しそうに名を呼ぶ。
「装置を止めればいいんじゃない!?」
円が今にも小塔の方へ駆け出しそうにして言った。
――いや。もう発動しちまってる。ここから、ミラが視た未来を変えるにはもっと別の方法がいる。
テオの声と同時、崩壊しかけた遺跡の景色が徐々に揺らいで消えていく。
「ちょっ、テオ! なんか変だよ!?」
――今、世界を切り分けた。お前らいったんフツウに帰れ。どうすればいいか考える。
あとな、と、テオは咳払いした。
――お前らは良くやった。少なくともオレとミラが時の遺跡に干渉できるようになった。
また、呼ぶ。
それきり、テオの声は途絶え、ミラの姿も消えた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
前回シナリオ
<零神探訪>青の幽玄(ブルー・アルカディア)
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
17人
参加キャラクター数
17人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年09月10日
参加申し込みの期限
2018年09月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年09月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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