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せんせいといっしょ:泉先生編
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エレノア・エインズワース
が美術展を訪れたのは、昼過ぎの頃。上品なモノトーンのワンピースを纏った彼女は、色々な作品をさっと見た後、お目当ての画家の絵を見に行った。
今回展示されている物はその画家にしては大人しめの作品だ、と知る人は言うだろう。けれども、モチーフの殆どは『エロスとグロテスクから生まれるナンセンス』を求めた……と言えば聞こえはいいものの、刺激の強い物が多かった。
程なくして竜次と出会ったエレノアは、挨拶をし、2人で目当ての画家の作品を見ていた。
「君は、彼の作品が好きなのか?」
「いいえ。私はこの画家の作品が嫌いです……でも作品を見ることは好きなんですよ?」
それがどういう事かわかりますか、と問いかければ竜次は楽しげな目を向ける。
「彼は新進気鋭の前衛芸術家と称されているな」
「でも、その作品は在り来りなエログロナンセンスなモチーフばかり。センセーショナルな作品を描けば大衆から持て囃される、という痩せた考えです。『自分だけの価値』を作り出してはいない……空虚な物です」
竜次の呟きに、エレノアは黒髪をかきあげながら絵を見つめ、どこか冷たい目で言葉を紡ぐ。けれども、彼女はこの画家の経歴を知って考えが変わったという。
「芸術系の大学出身で、古典的な美術表現の分野では特に優秀だったそうだな」
「ええ。それを知ってこう、考えましたの。……ふふ、己の技術に縛られ、描きたい物を見失い、前衛芸術に対しコンプレックスを抱きながら、足掻くように、溺れるように作品を生み出す……」
どこか暗い色彩の、それでいて殺伐とした作品の前でエレノアはうっとりと語る。彼女の脳裏では、キャンバスの前で苦悩しながら作品に向き合う画家の姿が浮かんでいた。
その横顔を竜次は黙って見つめていた。
「そんな想像をしながら見ていると、作品にその葛藤が透けて見えるようじゃありませんか」
そんな空想がとても楽しい、と微笑むエレノア。竜次は静かにその絵を見つめ、小さく呟く。
「そんな見方も、有りだな。事実、そんな風に作品と向き合っていた芸術家達を俺は何人も見てきた」
エレノアは苦言を呈されるか、と思っていただけにそんな言葉が帰ってくるとは思わなかった。けれども、何も言わず、微笑んでいた。
正午頃。ガイドブック片手に美術展を楽しんでいた
高尾 日菜
は食事から戻った竜次とばったり出会った。2人は旧市街商店街を描いた水彩画の前にあるサンマさんを模したベンチ(展示品でもあるが座る事もできる物。美術展の会場の色んな所に設置されている)に腰掛け、のんびりと行き交う人を見ながら離していた。
彫刻なども気になっていた日菜であったが、一番の目的は絵画だった。油彩、水彩問わず、製作者はどんな思いで描いたのかを想像しながら見ていくのがとても楽しい、と日菜が笑顔でいうと、竜次はうんうんと楽しそうに相槌を打った。
モチーフ1つとっても、描く人が違えば作品もまた違う物になる。それが作者の『個性』となっていく。その事を改めて思いながら、内心で呟く。
(私も、こういう風に自分を出せるような絵が描けるようになりたいなぁ)
ふと、日菜が思い立って絵に近づいてみる。と、竜次がぽつり、と呟いた。
「懐かしいな。この細かな筆使いには見覚えがあるな。……八塚か」
話によると、どうやら竜次の教え子らしい。興味を持った日菜は、少し聞いてみる事にした。
「八塚先輩って、どんな方だったんですか?」
「この絵が全てを語ってるさ。そういう生徒だったよ」
竜次は笑い混じりにそういい、「興味があるならもっとよく見るといいよ」と言ってルーペを貸してくれた。そこで日菜がみたのは、細かな点描を使って色彩の変化を持たせた道や植物。そして、流れるように引いた、限りなく薄い水色の空。風景から秋だと感じつつ、そこには夏の名残がうっすらと浮かんでいる。
(繊細で、……少し神経質だったのかな? でも、優しい絵)
そこから『八塚』という先輩の人柄を読み取ろうと、日菜は真剣に見ていく。そうしているうちに、竜次は静かに笑って言った。
「絵を知って、人を感じる。これもまたコミュニケーションだと、俺は思うよ」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
菊華 伴
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月06日
参加申し込みの期限
2013年07月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年07月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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