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せんせいといっしょ:泉先生編
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承:正午前後の部
正午にもうすぐなろうとしていた頃。
邪衣 士
は係員を呼び止めていた。迷子になりやすい彼はそれを逆手にとり、竜次とコンタクトを取ろうとしていたのである。
しかし、その思惑は外れる。彼が迷子放送をしてもらおうとした矢先、竜次がそばを通りかかったのである。士は見つかった、と係員に報告し、竜次の元へと歩いて行った。
「こんなところで会うとはな」
「寝子島を題材とした物なので、興味をもちまして」
そう言い挨拶し、何気なく絵を見る。よく見ると、それは建てられた頃の猫鳴館の水彩画だった。どうやら、卒業生が描いたものらしい。
士は現在、猫鳴館の自治会長である。そういった事もあり、この機会に竜次から猫鳴館の過去やら、先生自身の体験談など聞いてみたい、と思っていた。それに、『ねず』(猫鳴館に住まう小人)の存在を知っている竜次ならば、『ろっこん』についても知っているのではないか? 能力を見せても驚かないのではないか、とも考える。
そうして、問いかけようとした士だったが、ややあって竜次がそっと口を開いた。
「懐かしいな」
竜次も瞳を細め、穏やかな顔でその絵を見つめている。士も暫しその絵に見入っていた。在りし日の猫鳴館が静かに佇む様子を見ながら、ふと現在の猫鳴館を思い出すと……『なぜにそうなった』という言葉が浮かんだが取り敢えず追い払った。
「この頃も、今も、猫鳴館は変わらんな。これから先も恐らくは……。あそこは『個性的な』住人が自然と集うようだからな」
いい意味でも、悪い意味でも、と笑う竜次。
「先生が学生だった時も、そうだったのですか?」
「今を振り返ってみろ。そういう事さ」
士の問いにも、竜次は優しく笑う。少し悩んだものの、結局は『先生の頃も現在のように賑やかだったのだろう』と考える事にした。
あと、これは蛇足ではあるが熊の皮が目立ったためか、熊の剥製とか、熊皮の着ぐるみモデルとかと勘違いされた士は、必死に否定する。その姿を月詠や恵美にスケッチされた事を付け加えておく。
ぎゃあぎゃあ騒ぐ弟と姪に後を任せ、
宇佐見 満月
は美術展に足を運んでいた。きっと今頃不平不満を言っているだろう、と思うとくすり、と笑ってしまう。帰りにお土産でも買って帰ろう、と思いながら、彼女は色々な作品を見て回った。
その中で気になったのは、寝子島在住や寝子島にゆかりのある書道家達の作品が展示されたフロアだった。元々満月は寝子高芸術科のOGであり書道を専攻していた。その上木天蓼大学でも書道関連の勉強を積み重ねていたが、両親の急死を切欠に筆から手を離していた。
(やっぱり、他の人の作品を見ていると……あたしも書きたくなっちまうねぇ)
掌が疼く。白い紙に向かって、魂の思うくままに筆を走らせたい、と掌が願う。けれども、今の自分には……、と色々考え込んでいると、嘗ての恩師である竜次が歩いてくるのが見えた。彼もまた満月の姿を見、手を上げる。
「宇佐見か? 久しぶりだな」
「泉先生もお元気そうでなによりです。そして、今は弟と姪っ子がお世話になっております」
そして、学生時代は随分ご迷惑をおかけいたしました、と満月が一礼すると、竜次が楽しげに瞳を細めてくすり、と笑った。寝子高時代、満月は木刀片手に喧嘩に明け暮れていた為、覚えられていたらしい。
また、竜次が満月を覚えていたのは、彼女が大学の頃、毛筆の題材やら、美術的な事で色々と相談をしていたというのもあった。
「そういえば、今も筆を握っているのか?」
不意に問われ、満月は少し笑顔を曇らせる。脳裏によぎったのは、弟と姪を残してきた『うさぎ屋』の事。
「いいえ、さっぱりです。今は、両親が残したお好み焼き屋をどうにか機動に乗せるのに、おおわらわなんで」
掌の疼きや胸の痛みを覚えながら、満月は口を開いた。全く筆を握っていない、とどこか淋しげに、言葉を続ける。
「でも、泉先生。ふと、考える事があるんです」
「ん?」
「両親が急死していなかったら、あたしは今も書を続けていて……ここに出店していたのかな……って。『でもしか論』でしかないんですけどね」
それにも程がありますよね、と笑う彼女に、竜次は不思議そうな目で満月を見つめる。そして、黙って1枚の紙を手渡した。今度は満月が不思議そうな目でそれを開くと、書道展への出品案内だった。
「!? せ、先生! アタシ、もう長い事筆を」
「言い訳はもうやめないか? やりたいなら、やればいいのさ」
それだけ言うと、竜次は1つ茶目っ気のあるウインクをする。そして意味深な笑顔で付け加える。
「魂を書にぶつけてみろ」
その言葉に、満月は竜次が全く変わっていないのだな、と小さく笑う。そして、少しだけ胸のしこりが取れたような気がした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
菊華 伴
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月06日
参加申し込みの期限
2013年07月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年07月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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