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「タイラ! こっち!」
「は?」
「すげー風もお日様も気持ちいいんだ!」
目的たる人物の母から『きっとこっちに居るから』と、屋根裏部屋へと通された
タイラ・トラントゥール
が探すように視界を動かした矢先、張りのある声が耳に届く。
しかして声はすれども姿が見えず。
一瞬訝し気な表情するも、先程聞こえた台詞内容を反芻すれば、まさかなとその部屋の明かり取りと思われるドーマー窓へ近寄った。
そうして半開きなそこから恐る恐る顔を覗かせた瞬間、こぼれそうな程に露色煌めく瞳がぎょっと開かれる。
予想していたようなどちらかというと居ないで欲しかったような、陽射しに照らされた満面の琥珀の瞳と出会うことになった。
「竜世! お前そんな所に居たら危ないだろうがっ」
咄嗟に身を乗り出して、さっさと部屋に戻れと手招きする。
のほほんと
源 竜世
が座っているそこは、なにせ屋根の上なのだ。
推測不可な突飛な行動をする竜世が、いつうっかり転げ落ちるか考えると堪ったものではない。
「タイラも来いよ」
「なにを馬鹿なことを言って……」
「なんだ落ちねー自信ねえの?」
心配する言の葉にとんと気付かぬ竜世から、屈託ない笑顔のままそんな発破が飛んで来た。
無意識に出た心配な気持ちは、逆に聞かれたとて認めないであろうタイラ少年、まんまとムッと反応する。
運動神経に自信が無いことは自覚しているけれど、相手が竜世だからだろうか。
他の者が言ったらば決して意に返さないであろうそれへと咄嗟に『そんな事はない!』と打って響いた返答をすれば、屋根へと身を躍らせた。
しかしいざ高所へ乗り出すと、性格もあり慎重に慎重に、下を見ぬよう登っていくタイラ。
「あ」
「え?」
その耳にふと竜世の何か見つけたような声キャッチして、条件反射で顔を上げその方向を向いた。
数軒先の屋根の上。
そこをヒョイヒョーイと華麗なジャンプで渡り歩く、上から下まで純黒な男性が視界に飛び込んだ。
驚きのあまりうっかり足を滑らせそうになったタイラ。
その手をがしっと掴まえた竜世の方は、全く驚いた様子無く男の姿を目で追っている。
その顔はいっそ笑顔で。
「竜、世……っ、え、あんなところにいるのは変質者か!? 通報は……!」
「んー? でも洗濯物が飛ばされただけって可能性もあるだろー?」
「それは、そうだが……」
「っていうかさっきもあのヒト見かけてさ! うわすげーなーって。
もしかしてオレも屋根登れるんじゃん?って思ってさ!」
「(元凶か!)」
「この間、人間になったスターライトナイトとも、屋根の修理したりしたし♪」
「……またそういう夢見たのか」
「だぁかぁらー! ホントーだってば!」
いつもの調子で会話を交わせば、先程の危機と混乱で煩かった心臓や震えていた膝が、気付けば落ち着いているのに気付くタイラ。
口をつぐんで視線向けて来るのを受け止めて、竜世は満足そうに頬緩めてからグーッと伸びをしてゴロンと寝転がった。
「お、おい」
「な! すっげーぽかぽかだろ?」
気持ち良さそうに琥珀が閉じられる。
こんなにいい気持ちだと猫みたいに寝て過ごしたくなるよな、などと暢気な言葉を聞いていれば、
タイラももはや諦めてその隣りへと腰を落ち着けた。
「今日はもう閉店です、なーんて。あ、でもバトルは別だからな!?」
そもそもタイラが自分の家へ訪ねてくれたのは、きっとギアバトルする為だろう、と当然のような思考を回せば思わずがばっと起き上がる竜世。
その姿と屋根からの見慣れぬ景色とを眺めていたタイラは、自然と唇が動いた。
「この間のバトル……」
なぜ庇った、そう言いかけはたと口篭る。
―― スターライトナイトはお前の兄からの贈り物だろう。壊すなど本意ではないはずだ。
そう伝えようとしたけれど、タイラはすぐに思い直す。
それがどれだけ大事でも相手がボクでなくとも……コイツはきっと同じ事をするのだろうな、と。
そういう奴だ、と出会ってからの竜世の姿が脳裏を横切った。
自分が気にすれば『勝手に体が動いた』だなんだと言うのだろうことも、想像に容易い。
だがそう動いた結果、コイツはどうなる……?
不意に、夢での血濡れ竜世が鮮明に浮かんで、寒気が襲いそうになったのをタイラは首振り払いのける。
何を言ったとて、竜世が竜世らしさをやめる事はないのだろう。
―― やめてほしくない、と認めざるをえないんだ……なら。
コイツが無茶せぬようボクが見ているしかない。決意が露草色にはじけ静かに広がっていく。
だって、もう見たくないのだ。
倒れるところだけじゃない。温度の無いつくられただけの彼の笑顔とて、彼らしくない姿は全て。
「お前の大事な物を……その……悪かった」
想いを逡巡させた後、せめてと、庇われた事とスターライトナイトが壊れた事への一応の礼と詫びを、タイラは小さく紡いだ。
この間のバトル、バトルが何??、とタイラが言葉を続けるまでソワソワ待っていた竜世、ようやく放たれた言葉に心底意外そうに目を見張った。
―― 何か……タイラがそういう事いうの変なカンジっ。
いつもならもう少し考えて動け! とか言うのに。つーか、貸し借りナシだって言ってたじゃん。
それで良い、それが当然だと思っていた。おまえはちがうのか? ちがわねーはずだろ。
一緒に戦うことが増えた分だけ、竜世はタイラらしさが何か、直感的確信をもっている事がある。
だから、この沸いて来るむず痒さを誤魔化すように簡潔に言い放った。
「そりゃ……スターライトナイトが壊れるのはやだけどさ。
絶対まけねえし、負けられないって思ったからやったんだ」
こうかいなんてしてない。
そう真っ直ぐ見つめてくる視線が言っているのを、タイラは黙ったまま受け止めている。
ソレ(謝罪)はいらねえ。そんなことよりさ……、そうあっさりと紡いで竜世は空へと手を伸ばした。
いつもよりとても近く感じる太陽。
先程までぽかぽかと穏やかだった気がする太陽が、アツく胸の奥に火をつけるようで。
眩しく輝くそこへ翳した掌を、力強く握りしめながら言の葉が続く。
「こないださ、スターライトナイトと約束したんだ。もっと強くなるって。
何が起こってんのかとか、難しいことなんてオレにはわかんねえけど……何が起こっても、オレ達のバトルができるように」
何を根拠にとか、具体的にどうするんだとか。
迷いの無い純粋な言葉たちへ以前ならぶつけていたかもしれない。
今、そんな言葉が出ない、言いたくないとさえ思うようになったのは、竜世を始め仲間たちに影響されてきているからだろうか。
タイラの心は揺れ動き出しているのだ。
カプセルギアが自分にとって、ただの玩具以上の存在になってきていると。
竜世の言葉に奮起する心が在る。
素直にその事を口にしないまでも、タイラは曇らせていた表情をとっくに消し去り、
勝気な笑みをその口元に浮かべていた。それが己の心への今の答え。
「ふん、お前ばかり強くなどさせるか。ボクだってもっと遥かに強くなってみせる」
「んじゃ、あやまるくらいならタイラも約束、なっ」
示し合わせることなど無く、互いに自然と拳が上がればそれをぶつけ合った。
「よっし! ひなたぼっこ終わり! バトルしようぜ!」
「いいだろう。相手になってやる」
たとえ手探りであろうとも、共に未来へ歩む勇気讃えた瞳同士が交錯するのだった。
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担当ゲームマスター
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シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年08月25日
参加申し込みの期限
2018年09月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年09月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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