屋 根
それは太陽光から始まり様々な気候から人々の暮らしを守る、家屋の頂上を覆うもの。
と、一般的に説明すればそういうものだが。
時に屋根は(人によっては)ロマン溢れる場所となる。
屋根からしか見えない景色を求める者、
動物の気持ちを追うが如く屋根伝いに移動を試みる者、
追及するあまり年中屋根を修理改造して過ごす者etc 。
危ないよ、と止められる程に人はついそこへ挑戦したくなるものである(多分)。
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もうじき夏本番。
海、プール、山、花火、浴衣……――
カッ☆
星ヶ丘寮、天空庭・魔女の座にて。
旅鴉 月詠は妄想、夢想、空想全て混ぜこぜにしたつまりは想像力を自由にはばたかせていたところ。
そして何やら閃いた。
屋根と呼ぶ部分、つまりは花火の鮮やかな光浴びる自寮のてっぺん部分を、その時に映えるよう模様替えしてもよいのではなかろうか、と。
まだまだ早い時期かもしれないが、プランを立てる分には遅いも早いも関係ない。
むしろもしも大掛かりなモノになった場合、本当に模様替えをするならば今から動いて十分ですらある。
「まぁ結局しないかもしれんしな」
とりあえず実際にてっぺんに上って気持ちから入ろうかと。
気持ちから入るなら、いっそ浴衣を着て花火当日さながらを演出すべきか等思考巡らしながら、月詠はまったりした動作で腰を上げるのだった。
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「どうしてこうなったかな」
ご近所さん宅の屋根を見上げながら、
鴻上 彰尋は首を傾げている。
弟妹の遊びに付き合っている最中、すぐ頭上をツバメがスイ~ッと通ってはこの家の屋根周辺で姿が消えたのが目にされて。
『つばめ! いるの!? あのお家にもしかして巣作ってるの!? 見たい!』
時期的に、もしも巣があったとしても成長してちょうど巣立ったコでは……そうもごもごと説明した彰尋へ、弟妹からキラキラ輝く純真無垢な視線が送られた。
屋根に上るなんて機会も早々無い。ここは童心に還ったつもりで……
そう自身に言い聞かせながら、屋根を拝見する許可を得るべく彰尋は意を決してインターホンに手を伸ばすのであった。
旅鴉 月詠様、鴻上 彰尋様、ガイドへのご登場に拝借させていただきました。
誠にありがとうございます!
万が一ご参加いただける際は本文あくまで一例ですので、丸っと忘れてご自由にアクションをおかけ下さいませ。
そんなわけで、両親の留守中に2階の出窓から1階屋根部分に下りたりしてたワンパク子供時代、
お世話になっております蒼色クレヨンでございます!
今思うと落ちなくて本当に良かったなと(しみじみ)
― 屋根でさて何をしましょうか☆ ―
そんな趣旨の、とどのつまり『屋根縛り』なシナリオとなります。
アクションで「ここは屋根!屋根なの!」と言い張れば、屋上だって問題無し!
上った後に降りて何かしたってOK!
▽ 朝、日の出と共に屋根の上で健康体操したり?
▽ 猫を追いかけて屋根から屋根へ軽快に渡っていったり?
▽ 雲の無い夜空を屋根に寝転んで静かに見上げたり?
※尚、星ヶ丘寮については
屋上があったり、屋上がなくて斜めの屋根だったり、煙突があったりと、部屋によって様々なタイプがある為、
プレイヤーさんが自由に設定してOKです。
普段、出来そうで出来ないことをこれを機会にやってみてもいいかもしれませんね♪
(常識ある大人に見つかると怒られたり下ろされたりするかもなので、内容如何によってはこっそり人目につかないようにする必要もある、かも?)
ほぼ個別描写となると思いますが、ご近所さんだったり同じ時間帯同じ場所だったりした場合
屋根の上からお互いコンニチハ☆、と絡み描写がアドリブで入る可能性も無きにしも非ず。
ゆえに、絡みNGな方はアクション冒頭に「×」の記載だけしていただくと助かります。
キャラ様らしい屋根ライフな一コマを覗かせていただければ幸いです♪
はっ。PLの皆様は、くれぐれも危険な真似はしないでネッ(説得力とは)
ワクワク待機中な蒼色クレヨンでした☆