バニーさんＶＳパンツさん　～ハチミツを添えて～｜リアクション

バニーさんＶＳパンツさん　～ハチミツを添えて～

■割とカオス
「やっ、やっと追いついたと思ったら！なんだこの状況は！」
「って、えーと、さっきの黒バニーと……なんだあの下着たち」
　黒エナメルバニー青山絢を追いかけていた蜜蜂警備隊員である蜂形と高杉かようが追いついた。
　そしてその瞬間に目に映ったのは困惑する黒バニー絢と、自然な表情で尻を揉まれている巫部紫苑と、鬼気迫る表情、なおかつ叫びながら美尻を揉みまくるムキムキ冴木竜司の姿だから、そりゃあ困惑するしかないよね！
「はっはっはっは！遅いぞ蜜蜂警備隊！黄金の林檎は俺達ぱんつ団がいただく！」
　ムッキムキの竜司がまたもシャキーン！と決めポーズをお披露目する。
「ぱんつ団だと！？なにそれこわい」
　かようが最高にクレイジーすぎる、と苦笑する。
「バニーだかパンツだか知らんが、全員逮捕だー！」
「プレイボール！」
　蜂形の声に、かようが蜂蜜がたっぷり詰まった蜂蜜ボールを竜司へ投げつける。
　その剛速球を竜司はヒョイッと避ければ、壁に当たり弾ける蜂蜜弾。
「あぁ、食欲を刺激される良い香りですねぇ」
　紫苑がうっとりとした表情を見せる。
「ハニーマスタードチキンなんて最高ですよね」
　うふふ、と紫苑が微笑みを浮かべる隣で、存在感を消しこっそりと黄金の林檎の待つ部屋へ侵入しようとする絢だった、が。
「同じ手は二度と喰らわないぜ」
　絶妙なコントロールのかようの蜂蜜弾ボールが絢に向かって投げられる。
　くっ、と絢が目を瞑る、が。
　ボールの当たる衝撃がない。瞳を開けば、そこにはレインボーぱんつマン。
「ぐっ、意外といってぇ」
　竜司の胸にはべっとりと蜂蜜。
「俺のボールを喰らって立っていられるとはな！」
「筋肉強化してなかったらどうなっていたことか……」
　竜司が呟く。
「よっし、骨のあるヤツじゃねぇか、勝負だ！」
　かようが更に蜂蜜ボールを竜司に狙って投げる。
「このぐらいっ」
　竜司が避ける、が。その玉は大きくカーブをし
「ぐわぁぁあっっ！」
　竜司のギョクに蜂蜜弾がクリーンヒット！！
「ぐ、ぐおおおおおおお！！！！！」
　悶え苦しむ竜司。
「お、俺の進化ろっこんなら、一部を金属に出来る……！」
　竜司は床でのたうち回りながら紫ランジェリー、紫苑に手を伸ばす。
「乳を揉ませてくれ、そして叫ぶ元気を……！」
　そんな竜司の姿に、紫苑は微笑んだ。そしてそのまま無言で紫苑は己の胸元に手を入れる。ぱんつ団の特技、四次元ランジェリー。紫苑はそこからあるアイテムを取り出した。
「そ、それは……！」
　絢が目を見開く。
　紫苑が取り出したのは……紫色の、うさ耳。
「まさか……！」
　竜司の声に
「そのまさか、です。下着だけっていうのも悪くはなかったですけど、私…兎さんの方が好きなんです」
　うふふ、と紫苑がうさ耳を装着すれば、紫苑の膨満なバディが光に包まれる。
　先程まで着ていたランジェリーは光に溶け
「あ、今全裸が……」
　足元の竜司の身体の一部が元気になった。どことは言わない。
「バニー団のスパイの一人、バニー・ザ・ライフル参上です」
　バニー姿ではあるがレオタードではなくセパレートタイプの紫バニー服に身を包んだ紫苑の姿に、絢は更に驚きを深めた。
「暫く姿を消していたとされる、バニー・ザ・ライフル……！」
　えぇ、と頷き。紫苑は更にバニー服の胸元から白くて長くて太いライフルを取り出した。四次元おっぱいポケットである。
「ふふ、敏腕ピッチャーさん、勝負しましょう」
　白いライフルをかように向け、笑みを深める紫苑に。
「ここで勝負を受けなきゃ漢が廃る！」
　かようは口元をニヤリと上げるのだった。