シナリオ「バニーさん ＶＳ パンツさん ～ハチミツを添えて～」

バニーさんＶＳパンツさん　～ハチミツを添えて～

　ここは寝子島と似て非なる、とある世界。

「つまり、バニー団がこの黄金の林檎を盗みに来る、と……」
　蜜蜂警備隊の隊長である蜂形の言葉に、マダムカァリは青褪めた顔色のまま頷いた。
　星ヶ丘ヒルズの最上階。大富豪であるミスターカァリが老衰のため亡くなり、遺産の整理をしたところ見つかったのは秘宝『黄金の林檎』
　金色に輝いてはいるが、一般の林檎と同じ大きさ、また実際にその林檎は果実である。
　しかしその黄金の林檎は長い年月が経っているのにも関わらず、腐る気配もなく瑞々しい芳香を漂わせており。
「TVやネットで話題になっておりましたものなぁ……怪盗団に狙われてしまうのも致し方な……あ、失礼しました」
「いいえ。隊長のおっしゃる通りです。明朝には研究団にこの黄金の林檎をお渡しする予定だったのですが……我が家の窓に、このカードが……」
　カァリ夫人が蜂形にカードを見せる。
　その真っ黒なカードには、シンプルに『今夜、黄金の林檎をいただきに参ります♡』という文字と、簡略化された兎のマーク。
「紛れもなく、にっくきバニー団の予告状ですな……」
　蜂形が眉間に皺を寄せた。
「バニー団というのは……」
「バニーガールやバニーボーイの姿をした怪盗団です。正確にどの位の人数がいるのかまだ掴めてもいないのですが……これまで、数々の宝を入手してきた怪盗です」
「まぁ……それでは、この黄金の林檎も……」
「ですが、ご安心くださいマダム。全て奴らに盗まれているわけではありません。誰よりもバニー団を知る、我ら蜜蜂警備隊が必ずやこの『黄金の林檎』を守ってみせましょう！」
　ガッハッハ、と笑う蜂形に、カァリ夫人は何度も頭を下げるのだった。

「……蜂形も大きな口を叩くじゃなぁい」
　バニー団のアジトで盗聴器から聞こえる言葉に笑みを浮かべるのは、バニー・ザ・ドリル。
　金髪、かつ特徴的な髪型を揺らす。勿論、その服装はバニーガール服。真っ黄色なその服は鮮やかで目に眩しい。
「良いこと。我らがボス、ビッグ・ザ・バニーがこの『黄金の林檎』を欲しているわ。きっとこの林檎には若返りの秘密が隠されているのよ。前回は蜜蜂警備隊にしてやられたけれど……今回はあいつらの泣きっ面を見てやろうじゃないの！」
　ほーーほっほっほっほ！とバニー・ザ・ドリルが笑う。
「林檎、奪う。ボクに任せて」

　天然兎っ子、アスワド・クロノワールがコクリと頷いた。

　一方、その頃。
「……くっくっく。バニー団が動き出す、か……」
　鍛えられた肉体に纏うのは、面積少ない極少ビキニパンツ一丁。白髭を撫でながら不敵に笑うのはぱんつ将軍。
　元々はバニー団の幹部だったぱんつ将軍。しかしバニー服の露出度の高さの向上を目的としすぎたために他バニー幹部と対立。自らバニー団を脱退し『ぱんつ団』を立ち上げた男である。ちょっと何言ってるかわからないアル。
「おい、レインボー」
　ぱんつ将軍に呼ばれ返事をするのは冴木竜司。
「ここに」
　彼は類まれなるパンツ作成能力と肉体能力、そしてなんか濃いぃキャラクター性によりぱんつ将軍の下で動いている。
「我らもあの林檎を狙うのだ」
「え、なんで？」
　素である。そらそうだよね。
「いや、だってなんかここでオレらが横から颯爽と林檎奪ったら格好良いじゃん」
「そんな理由……！」
　竜司が息を飲む。
「それに、だ」
　白髭ぱんつ一丁ムキムキマンが鋭い視線を竜司に送った。
「黄金の林檎を幼女が持ったらきっと可愛い」
「きっと可愛い。盗みにいきましょう」
　ハキハキと応える竜司だった。

　かくして。
　カァリ夫人の持つ、不思議な秘宝『黄金の林檎』を狙うバニー団とぱんつ団。
　そしてその秘宝を護る蜜蜂警備隊。
　彼らの三つ巴の闘いが幕を切るのだった……！

ゲームマスターより

担当ゲームマスター

金原りく

マスターコメント

今年は金原のバニーシナリオは出ないと思ったよね！
残念！8月23日でした！！

はじめまして、もしくはこんにちは。
積極的に性癖を曝け出していくタイプの金原りくです。

8月23日はバニーさんの日ですよ！
そしてパンツさんの日です。なんなんですかね、パンツさんって。金原にもわかりません。
とにもかくにもカオスコメディです。怪盗風味です。
　アスワド・クロノワール様、冴木竜司様にガイドにご登場いただきました。ありがとうございます！
　もしもご参加いただける際は、上記のことは忘れてくださって自由にぜひ！

【大まかな流れ】
　星ヶ丘ヒルズの最上階（63階）に住むカァリ夫人。
　その部屋の奥に飾られている『黄金の林檎』を狙うバニー団とぱんつ団！
　そして黄金の林檎を護る蜂蜜警備団……！
　各組織のプライドを賭けた戦いが、今、始まる……！（カオス）

　皆様のアクションによって結末は変わります★

【勢力】
（１）バニー団
　バニーガール姿、もしくはバニーボーイ姿で数々のお宝を狙う怪盗団。
　トップはビッグ・ザ・バニー。人前には姿を現さないようです。
　その下にいるのがバニー・ザ・ドリル。金髪の美少女です。

　兎耳あらば、色や柄等お好きにぜひ！
　老若男女問わず、また異世界ゆえに女体化、男体化自由にぜひ！
　
　バニー団員になった経緯や、恥じらいの有無など基本的な設定は
　各自ご自由にこじつけてくださってＯＫです。
　ろっこん使用は勿論、武器や必殺技、便利アイテムなども、思いついたらぜひ！
　出来る限り採用したいです（願望）
　設定など、記載なくともＯＫ。此方で見繕いさせていただきますゆえっ。

（２）ぱんつ団
　バニー団をライバル視するぱんつ将軍を筆頭に、下着姿で様々なお宝を狙う怪盗団。
　
　基本、下着姿です。もしくは服を着ていても、能力をフルに発揮できるのは下着姿の時のみです。
　褌も、ビキニパンツも、くまさんパンツも。
　女性は上もちゃんと隠してくださいね。男子も隠したかったら上を隠してくださいね。
　老若男女問わず、また異世界ゆえに女体化、男体化自由にぜひ！

　ぱんつ団員になった経緯や恥じらいの有無など基本的な設定は各自ご自由にぜひ！
　誘われたでも脅されたでも。
　基本能力として下着から様々なものを取り出せる四次元ぱんつがあります。
　※あまりにもバランスブレイカーな場合は想定外のものが出てくる可能性もありますので
　　ご了承ください。
　その他、必殺技やらご自由にぜひ！

（３）蜜蜂警備隊
　蜂形隊長を筆頭に、バニー団やぱんつ団から宝を護る組織、それが蜜蜂警備隊です。
　バニー団とはライバル関係にあり、ぱんつ団に関してははじめまして、です。
　基本『え、こいつらなんで下着……』とドン引きするでしょう。多分。

　基本装備としてとろぉりとしたハチミツの詰まったハチミツ弾があります。
　ピストル型でもバズーカ型でも。殺傷能力はございません。
　ベタついて動きが鈍ったり、なんかとろっとしたり。
　くっついた蜂蜜に何かが群がったりするかも！
　他にも希望の能力などありましたらご提案ぜひぜひ。
　
　黄色と黒のカラーリングの服装が主ですが、それ以外でも構いません。
　ちなみに蜂形さんは元・警部です。

（４）その他
　上記の３つ以外でも、第４の勢力だとか、カァリ夫人の使用人だとか、路傍の石だとか
　何か自由に設定してください。アドリブ満載で絡めます。きっと。
　また、バニー団だけどぱんつ団に寝返ったり、なんかもう自由に動いていただければ！

【注意】
　明らかにコメディ全開でカオス上等です。
　え？星ヶ丘ヒルズってどうなってるの？全く攻略の糸口が見えないよ！と思われると思いますが
　もはやアクション次第です。全ては……ノリ……！！

　アクションは勢力決めて特殊能力だとか生い立ちだとかバニー愛だとか語っていただければと思います。
　アドリブ上等！な心持ちでいらしていただけると有難いです。
　あと各所属のバランス悪くてもなんとかなりますので心の赴くままに是非！

　タグに【お色気可】でセクシィハプニングに合う確率が高くなります。
　※必ずしも合うわけではありません
　タグに【カオス可】でアクションを元に想像が膨らませられまくり
　更にはっちゃけるかもしれません。

　色々書かせていただきましたが、ゆるっと楽しく、バニーや怪盗っぷりを
　楽しんでいただけますと幸いです！

　何卒よろしくお願いいたします！