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【コスメ×男子】あなたに似合うリップカラー
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■ハーモニー
「あぁ~、イイわ、すっごくイイ!」
カメラマンが征一郎と六花を撮影する。
お互いに背中合わせに椅子に座り、足を組む。
眼差しはそれぞれが他方を見るが、なぜか同じものを見ているようにも見える表情で。
(表現力を)
シャッター音の度に、六花の心の内なる声が響く
(試せ)
視線を合わさずとも、背中に感じる征一郎の存在と、安心感。
(増やせ)
己の糧にするために。この時間を楽しもう、と六花はカメラに視線を送り。
(魅せてみろ)
無駄な経験なんてない。艶やかに笑み。
(己を、このテーマを)
チェリーレッドのアイラインに縁取られた六花の眼差し。六花と征一郎の作り出す世界に誘うかのように、レンズの更に奥を見据えるのだった。
様々なポーズを言われれるがままに撮り続ける。
それは大変な苦労であるが、征一郎も六花も音楽家としてのストイックさがあるために弱音など見せず黙々と撮影に応じていた。
「んもぅ、ただ立っているだけでも絵になるわよね、素敵★ よっし、じゃあ寝そべってみましょっか!」
笑みを見せるカメラマン。
青の薔薇や桔梗が配された床に2人は寝そべる。
真上から照らされるライト。そして降り注ぐシャッター音。
「あぁもう、色っぽいわぁ! ねぇ六花ちゃん、ちょっと肌蹴てみる?」
「えええ!?」
流石に六花の声が上がる。縋るような瞳で六花が征一郎に助けを求めれば
「……面白ぇじゃねぇか」
征一郎が身を起こし、六花の首元に手を添える。
「え? 征一郎!? 本当に? 待て!」
グイ、と引かれた胸元。隠されていた六花の白い肌が露わになった。
先程までの余裕の表情は消え、顔は真っ赤に紅潮し、瞳は雫で潤んでいる。
「征一郎も……」
「……ふん」
六花の口紅に、征一郎が親指で紅を引き。
その手を今度は己の鎖骨にあて、引く。
退廃的で、甘美的な2人の姿。その姿を盗撮するかのように、カメラはシャッターを切り続けるのだった。
「あー……やっと終わった……」
ぐったりとした表情を見せる六花。
「征一郎はなんで平気なんだ?」
メイクを落とし、サッパリとした表情で控室に戻ってくる。
「2人共お疲れ様! 写真はバッチリよぉ! あ~良かったぁぁん★」
2人に駆け寄る熊カメラマン。最後に、撮影後の感想を聞かせて頂戴! とインタビューを受けて、めでたく征一郎と六花は開放されるのだった。
「……おい」
さて帰ろう、と六花が帰り支度を始めると。不意に征一郎の声が上がった。
征一郎の視線の先には……一台のピアノ。
「どうしたの?」
熊カメラマンが首を傾げれば、征一郎の言葉は意外なものだった。
征一郎と六花、2人の演奏風景を撮影してほしい――そんな申し出。
「そっちの都合で好きに撮らせてやったんだ。一枚ぐらいこちらの好きに撮らせろ」
征一郎の言葉に熊カメラマンが瞳を輝かせる、が。それと同時に眉を下げる。
「とっ、撮りたい……! あぁ、でも雑誌の入稿が……」
「お兄ちゃん、じゃああたしが引き継ぐわ。征一郎くんに六花くん、あたしが撮影でも構わないかしら?」
写真館の女店主、理子が名乗り出れば
「……別に、誰が撮影しようが構わねぇ」
演奏写真は自分『だけ』が六花と高3最後の記念に撮りたい。
(自分勝手な我儘だと思うが……)
そう思った瞬間
「俺からもお願いします」
六花が頭を下げた。
そういえば、2人の演奏写真はこれまで撮った記憶がない。
征一郎の隣にはヴァイオリンがあり、この部屋にはピアノがある。
こんな機会はそうそうないだろう、と六花は思った。
「お兄ちゃんは仕事に戻るといいわよ~。あたしに任せて!」
「ん~、残念だけど、撮影はりこぴんに任せるっ。後でアタシにも見せてよね!」
そう言いながら熊カメラマンは外へと飛び出した。
(……あの人、理子さんのお兄さん……!?)
そっと幽は驚きの表情を浮かべたとか。
六花は美しく輝く銀の髪に結び付けた鈴を外した。鈴の転がる軽やかな音が部屋に響く。
そのまま、音を確かめるように鍵盤に指を落とす。
弾むようなピアノの音。
その音色を味わうかのように瞳を閉じてから。征一郎は眼鏡をかけたまま、ヴァイオリンを構えた。
腕を引けば、軽やかで上品な音色が征一郎の手によって紡ぎ出される。
示し合わせたわけではないのに。2人の指から奏でられた音は自然と曲へと変わる。
フランスの作曲家、サティによる『ジュ・トゥ・ヴー』
優美で上品さを感じさせるワルツの曲調。演奏する征一郎の余裕を感じさせるヴァイオリンの音色は蠱惑的で。
(聴く度に、征一郎の音色は変わっていく)
六花が征一郎に視線を送る。
(優しく、柔らかく、丁寧すぎるくらいに、触れていたからか?)
今までの征一郎の演奏も素晴らしかった、が。今日の演奏はそこに甘い音色を感じられる。
まるで、角砂糖のような。
(……溶けた甘さが愛おしい)
ピアノの調べに籠る感情。それに気付いたかのように、征一郎の視線が六花へと向けられた。
交わる視線、奏で続けられるうジュ・トゥ・ヴー。
何度でも、この空間を共有したい。これからも、ずっと。
六花は微笑んだ。
「……演奏してる時、俺ってこんな顔してるんだなぁ」
出来上がった写真は六花は興味深く見つめる。
2人の前に置かれたホットコーヒー。征一郎はカップに唇を付けつつ、ジッと六花とその手元に視線を送り。
「征一郎も見なよ」
ん、と写真を受け取る征一郎。
「少しでも気に入ってくれたら嬉しいわ」
理子が2人に笑みを向ける。
「……悪くねぇ」
征一郎はそう呟くと、傍らに置かれたペンを取った。そしてその写真の裏にペンを走らせる。
その写真をまた裏返し、六花へ差し出した。
「お前の音色も良かった」
これから、この写真を見る度に今日という日を思い出すだろう。その時に奏でた音色までも、克明に。
「六花……お前とは『今』を大事にしたい」
……もう後悔はしたくねぇ。
呟く征一郎に
「……征一郎の言いたい事、少しわかる気がする」
六花は、再度写真へと視線を落とし。儚げな笑みを見せるのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
金原りく
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年08月07日
参加申し込みの期限
2018年08月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年08月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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