- 0
- 0
- 種族
-
- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
普段とは違う一日
「にーちゃん、カラオケ行きたい！」
とある休日の一時を家で過ごしていた滝原 レオンの耳に届いたのは弟である滝原 カノンのそんな言葉であった。
何故、カノンは突然そんな事を言い出したのか？
実はこの週末前に、たまたま学校でクラスメイトがカラオケの話をしているのを聞いたのだ。
会話に耳を傾けていたところ、何でも流れてくる曲に合わせて歌うらしいという事がカノンにも理解できた。カノンはまだカラオケに行った事がなかったのだが、クラスメイト達が楽しそうに話すのを見てとても羨ましくなったのだ。
そして、冒頭に戻るというわけである。
レオンと言えば、そのカノンの一言でそう言えばレオンが知る限りまだカノンはカラオケにいった事がないのだと言う事を思い出した。
特にカラオケに行く事で不都合があるわけではない。それ故に良い機会だとカラオケに連れて行く事にしたようだ。
「よし、行くか。カラオケ」
「やった！」
そうしてカラオケへとやった来た滝原兄弟だが、実を言えばレオンもそこまでカラオケに来るわけではない。いや、滅多に来ないと言った方が正しいだろうか。
元々あまり興味があるというわけではなかったのだが、昔、数少ない友人に誘われて行った際に『お前は演歌ばっかり歌うからつまらない』と言われて、余計に興味が薄れたというのもあった。
だからこそ、カノンをカラオケに連れて行くという発想も中々出て来なかったわけだが。
「おー、何か便利だなぁ。これで検索が出来るんだ。……これでよしっと」
そんな風に過去の事を考えていたら、カノンのそんな声が聞こえる。ふとレオンが画面を見たら既にカノンが曲を入れていたところだった。
レオンが考え事をしている間に、カノンは電子目次録を操作していたようだ。
「え、おま、操作方法わかんの！？」
「え？ なんとなくいじってたら出来たけど。別にそんなに複雑ってわけでもないし」
どうしたんだろう？ と、首を傾げるカノン。彼からすれば別段凄い事をしたというわけではない。
あぁ、うん。そうだね。とそんな言葉を現したかのような表情でレオンはカノンを見る。と言うのも、同じ真似はけしてレオンには出来ないからだ。
果たして同じ兄弟でも機械に対する対応力ここまで違うものなのか？ レオンは重度の機械音痴なのだが、カノンは寧ろ得意とすらしているのかもしれない。
ここでレオンが思う事はただ一つ。機械音痴が遺伝しなくて良かったという事であった。兄弟どちらも重度の機械音痴だと確かに大変な事になるかもしれない。
「まぁ、それの操作が出来るなら問題はないな。で、これがマイクな」
「おー、これで歌うの？」
「そうだ。もう曲入れたからそろそろ前奏が流れ始める。そしたら画面に歌詞が出てくるから、それに合わせて歌えばいいんだ」
レオンが渡したマイクを物珍し気に扱いながらもカノンは説明を聞く。
そして、そうこうしている内にカノンに取って聞き覚えのあるメロディが流れ始めた。それはカノンが好きな特撮番組のオープニングテーマだ。
マイクを握り直して歌詞が表示されるのを待つも、ふとここでカノンはとある事を思いつき、レオンの服の裾を引っ張って声をかける。
「にーちゃんにーちゃん、いっしょに歌お！」
「はぁ？」
無邪気にそんな風に言うカノンに対してレオンは戸惑ってしまった。
確かに良く一緒に見てはいるからある程度は歌えるのだが、だからと言って歌うつもりはなかったのだ。
だが、もう直ぐで歌詞が映り始めてしまう。迷っている暇はなく、仕方ないとばかりにレオンもまたマイクを握り、兄弟は一緒に歌う。レオンの方はしどろもどろになりながらではあったが。
「楽しかったー！」
「そうか。それは良かったな」
最初に歌った後も一緒に歌い続けた二人は時間になったので清算をしてから店から出て来ていた。
カノンはどうやら目一杯楽しんだようで、満面の笑みを浮かべている。
一方でレオンもまた悪くはなかったようで、少なくとも昔、カラオケに行った時のような気分ではなかった。
「にーちゃんといっしょがやっぱ一番楽しい！ にーちゃん、また一緒に行こうね！」
「あぁ、また今度な。……そう言えば、今回は最初にカウンターで頼んだ飲み物しか飲まなかったが、あの機械で食べ物や飲み物を頼む事も出来るらしいぞ」
「え、そうなの？」
「俺はあまりあれの操作は得意じゃないから詳しくは知らないけどな。中には食べ物とかが結構美味しいカラオケもあるらしいし、次はそういう店に行って昼飯でも食べるというのも良いかもな」
「へー、楽しみだなー。どんなメニューがあるんだろ」
楽し気に交わされる会話。それを見る限り、次の機会はそんなに遠くはないのかもしれない。
とある休日の一時を家で過ごしていた滝原 レオンの耳に届いたのは弟である滝原 カノンのそんな言葉であった。
何故、カノンは突然そんな事を言い出したのか？
実はこの週末前に、たまたま学校でクラスメイトがカラオケの話をしているのを聞いたのだ。
会話に耳を傾けていたところ、何でも流れてくる曲に合わせて歌うらしいという事がカノンにも理解できた。カノンはまだカラオケに行った事がなかったのだが、クラスメイト達が楽しそうに話すのを見てとても羨ましくなったのだ。
そして、冒頭に戻るというわけである。
レオンと言えば、そのカノンの一言でそう言えばレオンが知る限りまだカノンはカラオケにいった事がないのだと言う事を思い出した。
特にカラオケに行く事で不都合があるわけではない。それ故に良い機会だとカラオケに連れて行く事にしたようだ。
「よし、行くか。カラオケ」
「やった！」
そうしてカラオケへとやった来た滝原兄弟だが、実を言えばレオンもそこまでカラオケに来るわけではない。いや、滅多に来ないと言った方が正しいだろうか。
元々あまり興味があるというわけではなかったのだが、昔、数少ない友人に誘われて行った際に『お前は演歌ばっかり歌うからつまらない』と言われて、余計に興味が薄れたというのもあった。
だからこそ、カノンをカラオケに連れて行くという発想も中々出て来なかったわけだが。
「おー、何か便利だなぁ。これで検索が出来るんだ。……これでよしっと」
そんな風に過去の事を考えていたら、カノンのそんな声が聞こえる。ふとレオンが画面を見たら既にカノンが曲を入れていたところだった。
レオンが考え事をしている間に、カノンは電子目次録を操作していたようだ。
「え、おま、操作方法わかんの！？」
「え？ なんとなくいじってたら出来たけど。別にそんなに複雑ってわけでもないし」
どうしたんだろう？ と、首を傾げるカノン。彼からすれば別段凄い事をしたというわけではない。
あぁ、うん。そうだね。とそんな言葉を現したかのような表情でレオンはカノンを見る。と言うのも、同じ真似はけしてレオンには出来ないからだ。
果たして同じ兄弟でも機械に対する対応力ここまで違うものなのか？ レオンは重度の機械音痴なのだが、カノンは寧ろ得意とすらしているのかもしれない。
ここでレオンが思う事はただ一つ。機械音痴が遺伝しなくて良かったという事であった。兄弟どちらも重度の機械音痴だと確かに大変な事になるかもしれない。
「まぁ、それの操作が出来るなら問題はないな。で、これがマイクな」
「おー、これで歌うの？」
「そうだ。もう曲入れたからそろそろ前奏が流れ始める。そしたら画面に歌詞が出てくるから、それに合わせて歌えばいいんだ」
レオンが渡したマイクを物珍し気に扱いながらもカノンは説明を聞く。
そして、そうこうしている内にカノンに取って聞き覚えのあるメロディが流れ始めた。それはカノンが好きな特撮番組のオープニングテーマだ。
マイクを握り直して歌詞が表示されるのを待つも、ふとここでカノンはとある事を思いつき、レオンの服の裾を引っ張って声をかける。
「にーちゃんにーちゃん、いっしょに歌お！」
「はぁ？」
無邪気にそんな風に言うカノンに対してレオンは戸惑ってしまった。
確かに良く一緒に見てはいるからある程度は歌えるのだが、だからと言って歌うつもりはなかったのだ。
だが、もう直ぐで歌詞が映り始めてしまう。迷っている暇はなく、仕方ないとばかりにレオンもまたマイクを握り、兄弟は一緒に歌う。レオンの方はしどろもどろになりながらではあったが。
「楽しかったー！」
「そうか。それは良かったな」
最初に歌った後も一緒に歌い続けた二人は時間になったので清算をしてから店から出て来ていた。
カノンはどうやら目一杯楽しんだようで、満面の笑みを浮かべている。
一方でレオンもまた悪くはなかったようで、少なくとも昔、カラオケに行った時のような気分ではなかった。
「にーちゃんといっしょがやっぱ一番楽しい！ にーちゃん、また一緒に行こうね！」
「あぁ、また今度な。……そう言えば、今回は最初にカウンターで頼んだ飲み物しか飲まなかったが、あの機械で食べ物や飲み物を頼む事も出来るらしいぞ」
「え、そうなの？」
「俺はあまりあれの操作は得意じゃないから詳しくは知らないけどな。中には食べ物とかが結構美味しいカラオケもあるらしいし、次はそういう店に行って昼飯でも食べるというのも良いかもな」
「へー、楽しみだなー。どんなメニューがあるんだろ」
楽し気に交わされる会話。それを見る限り、次の機会はそんなに遠くはないのかもしれない。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2018年07月16日
- 参加申し込みの期限
-
- 2018年07月23日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2018年07月23日 11時00分
