- 0
- 0
- 種族
-
- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
普段とは違う一日
「八神ってバイトってした事あるのか？」
「現在進行形でしてるんだけど」
「そうじゃなくてさぁ！？」
そう。八神 修と遠藤 健は現在絶賛労働中であった。
互いにお金が足りないから……と言うわけではなく、知人から人手不足と泣きつかれた為に臨時の手伝いをしているのである。
仕事内容と言えば、本当の意味での肉体労働。即ちは高層ビル建設現場での荷運びである。
「ははは。いや、したことはあるよ。家庭教師とかゲームのレビュー記事とか、体を使うのなら引越作業とか桜餅作りとかね」
「桜餅作りは肉体労働系になるのか？」
「いやあれは足にも心にもクルよ。朝も早かったりするしさぁ」
嘗て桜餅作りのバイトをした時の苦労を語る修。どうやら余程大変だったらしく、その語り口は熱が籠っている。
話ながらではあるが、ちゃんと足は前へと進んでいる。ただ只管に荷物を運ぶだけの仕事である為、ある程度のバイトのお喋りくらいは許して貰えるのだ。
「俺は肉体労働系は初めてなんだが……。こんなに大変だとは思わなかったなぁ」
「いや、遠藤はまだ運動系タイプだから大丈夫でしょ。問題は俺だ。頑張れ俺。いけるぞ俺……」
「やだ、この人、怖い。何かぶつぶつ呟いてる。暑さに頭やられた？」
健のあまりの言いようではあるが、荷運びで体力を消耗している上に暑いとあって修はそれに気づく事もない。
もしかしたら、今修の心の中では何故、俺はこんな暑い日に荷物運びなんてしているんだろうと言う呟きで満たされているかもしれない。
それでも健と一緒に荷運ぶをするという仕事である為に何とか耐えれているようだ。グロッキーのような状態になりながらも、きっと最後までやり遂げれる事だろう。
終わった後はヘトヘトになっているのは間違いないだろうが。
「あー生き返る」
「あ、人間に戻った」
「さっきまでの俺は何だったの！？」
「え？ えーと、ゾンビ？」
相変わらずのやり取り。修が水を飲んで満たされたかのように喜べばまさかのゾンビ扱いであった。
そして、二人は飯場飯として出された弁当を開けて食べ始める。
「どの人も日焼けした良い体つきしてるなぁ。少なくとも俺が一番もやしだ」
「いやまぁ、普段からこういう現場で働いてる人と比べるのは無茶ってものでしょ」
もぐもぐもぐと弁当を食べながらも会話を続ける二人。
修は作業中等に見た現場の人達の身体つきが気になっているようだ。本人があまりがっしりしているとは言えないからかもしれない。
「にしても、流石こういう現場のバイトだけあってバイト代良いよね」
「高校生でも一日一万六千円は凄いよなぁ。流石は建設現場だ。玉掛作業者の資格があればもう二千円貰えるんだけどね」
「へぇ。そうなのか？」
「うん。後、俺達は高所には運ばない仕事だっただろ？ あれも十八歳からなんだよな……」
「八神は色々な事知ってるねぇ」
修の説明に対してへぇと頷く健。健はあまりバイトはした事がない為か、こういう事の知識はないようであった。
「今日のバイト代って何に使うか決めてる？」
「いや。遠藤は？」
「うーん。夏休み前だからなぁ。ロードバイクを新調するか、それとも新作のゲームでもやって夏休みにがっつりやりこむか……」
「ほうほう。どっちも良いね。ロードバイクで出かけたり、一日通してゲームをやり倒すのもありだなぁ」
まだ六月だと言うのに既に夏休みをどう過ごすかという話をしている二人。これこそが若さというものなのだろうか？
「あ、でも、バイト代の使い道は決めてないけど給料袋は記念にファイルにしまおうかと思ってるよ」
「記念にか。俺もそうしようかな……」
始めて二人で行ったバイト。そのバイトで得た給料の袋。大変でもあったがそこには確かに達成感がある筈だ。それ故にその達成感を保存しておくのもまた一興だろう。
「現在進行形でしてるんだけど」
「そうじゃなくてさぁ！？」
そう。八神 修と遠藤 健は現在絶賛労働中であった。
互いにお金が足りないから……と言うわけではなく、知人から人手不足と泣きつかれた為に臨時の手伝いをしているのである。
仕事内容と言えば、本当の意味での肉体労働。即ちは高層ビル建設現場での荷運びである。
「ははは。いや、したことはあるよ。家庭教師とかゲームのレビュー記事とか、体を使うのなら引越作業とか桜餅作りとかね」
「桜餅作りは肉体労働系になるのか？」
「いやあれは足にも心にもクルよ。朝も早かったりするしさぁ」
嘗て桜餅作りのバイトをした時の苦労を語る修。どうやら余程大変だったらしく、その語り口は熱が籠っている。
話ながらではあるが、ちゃんと足は前へと進んでいる。ただ只管に荷物を運ぶだけの仕事である為、ある程度のバイトのお喋りくらいは許して貰えるのだ。
「俺は肉体労働系は初めてなんだが……。こんなに大変だとは思わなかったなぁ」
「いや、遠藤はまだ運動系タイプだから大丈夫でしょ。問題は俺だ。頑張れ俺。いけるぞ俺……」
「やだ、この人、怖い。何かぶつぶつ呟いてる。暑さに頭やられた？」
健のあまりの言いようではあるが、荷運びで体力を消耗している上に暑いとあって修はそれに気づく事もない。
もしかしたら、今修の心の中では何故、俺はこんな暑い日に荷物運びなんてしているんだろうと言う呟きで満たされているかもしれない。
それでも健と一緒に荷運ぶをするという仕事である為に何とか耐えれているようだ。グロッキーのような状態になりながらも、きっと最後までやり遂げれる事だろう。
終わった後はヘトヘトになっているのは間違いないだろうが。
「あー生き返る」
「あ、人間に戻った」
「さっきまでの俺は何だったの！？」
「え？ えーと、ゾンビ？」
相変わらずのやり取り。修が水を飲んで満たされたかのように喜べばまさかのゾンビ扱いであった。
そして、二人は飯場飯として出された弁当を開けて食べ始める。
「どの人も日焼けした良い体つきしてるなぁ。少なくとも俺が一番もやしだ」
「いやまぁ、普段からこういう現場で働いてる人と比べるのは無茶ってものでしょ」
もぐもぐもぐと弁当を食べながらも会話を続ける二人。
修は作業中等に見た現場の人達の身体つきが気になっているようだ。本人があまりがっしりしているとは言えないからかもしれない。
「にしても、流石こういう現場のバイトだけあってバイト代良いよね」
「高校生でも一日一万六千円は凄いよなぁ。流石は建設現場だ。玉掛作業者の資格があればもう二千円貰えるんだけどね」
「へぇ。そうなのか？」
「うん。後、俺達は高所には運ばない仕事だっただろ？ あれも十八歳からなんだよな……」
「八神は色々な事知ってるねぇ」
修の説明に対してへぇと頷く健。健はあまりバイトはした事がない為か、こういう事の知識はないようであった。
「今日のバイト代って何に使うか決めてる？」
「いや。遠藤は？」
「うーん。夏休み前だからなぁ。ロードバイクを新調するか、それとも新作のゲームでもやって夏休みにがっつりやりこむか……」
「ほうほう。どっちも良いね。ロードバイクで出かけたり、一日通してゲームをやり倒すのもありだなぁ」
まだ六月だと言うのに既に夏休みをどう過ごすかという話をしている二人。これこそが若さというものなのだろうか？
「あ、でも、バイト代の使い道は決めてないけど給料袋は記念にファイルにしまおうかと思ってるよ」
「記念にか。俺もそうしようかな……」
始めて二人で行ったバイト。そのバイトで得た給料の袋。大変でもあったがそこには確かに達成感がある筈だ。それ故にその達成感を保存しておくのもまた一興だろう。
あとがき
担当マスター：
昂祈
ファンレターはマスターページから！
昂祈です。
普段とは違う一日のリアクションをお届けいたします。
普段とは違う事をするというのはとても難しい事です。
何故なら、いつも通りをやる方がとても簡単だからです。
これは別に生活に限った事ではなく、例えば仕事とかそういったものでもそうだと思います。
やり方を変えたり、体制を変えたりというのはとても労力がかかりますよね。
大変だからこそ、出来た時には達成感とか充実感とかがあったりするものではあります。
別に大げさにいきなり大きく変える必要はないですが、いつもと同じところに少しでも変化をつけれればもしかしたら違う何かを見つける事ができるかも？
それでは、この度のシナリオにご参加頂きありがとうございました！
またのご機会ありましたら、是非よろしくお願いします！
普段とは違う一日のリアクションをお届けいたします。
普段とは違う事をするというのはとても難しい事です。
何故なら、いつも通りをやる方がとても簡単だからです。
これは別に生活に限った事ではなく、例えば仕事とかそういったものでもそうだと思います。
やり方を変えたり、体制を変えたりというのはとても労力がかかりますよね。
大変だからこそ、出来た時には達成感とか充実感とかがあったりするものではあります。
別に大げさにいきなり大きく変える必要はないですが、いつもと同じところに少しでも変化をつけれればもしかしたら違う何かを見つける事ができるかも？
それでは、この度のシナリオにご参加頂きありがとうございました！
またのご機会ありましたら、是非よろしくお願いします！
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2018年07月16日
- 参加申し込みの期限
-
- 2018年07月23日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2018年07月23日 11時00分
