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美味しいアイスを君と
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◆水無月のたわむれ
焼けるような酷暑が人々を襲う。六月にも関わらず半袖にサンダルにノースリーブと夏と大差ない装いの群れの中、
タイラ・トラントゥール
と
源 竜世
はたらたらと汗に濡れていた。日本の暑さは異常じゃないのか――とタイラが考えている横で、竜世が、
「急にアツくなるってどーいうことだよ」
と悲鳴のような声を上げた。Tシャツの裾で大きく仰ぎ風を生み出すが、この暑さの前では雀の涙である。これから二人でバトル……といきたかったが、この様子では勝敗がつく前に片方、とくにタイラが倒れかねない。
ふと空を見上げた竜世が、『Lecker Eis』の看板に気付くのと、タイラが『Lecker Eis』のチラシを受け取るのは同時だった。
「アイス屋さんだ!」
「ん」
駆けだした竜世に、タイラもつられて駆けだす。
「タイラー、なんか冷たいの食ってからにしよーぜ」
「そうだな。あの店で少し涼んでから動くか」
そうして二人は、『Lecker Eis』の中へ入っていった。ポップで可愛らしい内装と、ショーケースの中のアイス、色とりどりのトッピング、そしてよく効いた冷房が二人を迎える。
(こんな場所にアイスショップがあったとはな)
タイラがそう考えている間に、竜世はカウンターへ駆け寄った。そして何か食べようと値札を見てみて、絶句する。
(アイス屋さんのアイスたっけーな!?)
竜世の後ろにタイラが並び、ぐぬぬと唸っている竜世を訝しげに見た。
「お前はどれがいいんだ」
というタイラに、竜世は露骨に肩を落とす。
「……買えねーからがまんする」
予想通りの返事に、タイラはふんと呆れたような声を出してサイフから二人分の代金を出した。
「ボク1人で食べさせる気か。奢ってやるから好きなものを選べ」
「買ってくれんの!」
竜世は途端、目を輝かせてタイラを見遣る。
「この程度大した事でもない」
「やったー! タイラありがとー!」
「おい! 抱きつくなっ!」
暑さを忘れて抱き着いてきた竜世に、タイラは驚きたじろいだ。
そんなこんなで二人、アイスを選ぶ段になった。
「どれにしよっかな。全部うまそうだけど……」
うーん、と竜世は悩み悩み、そしてぱっと頭に浮かんだ彼のカプセルギア、スターライトナイトの赤色にインスピレーションを得る。
(なやんだ時はスターライトナイトの色だ、イチゴ味!)
タイラも同様に悩んでいたが、竜世が自身のカプセルギアをモチーフにしたものを作ろうとしていると悟ると、自分も自分のカプセルギア、バルティーグルのイメージで作るか、と決める。白虎のような外観に合うよう、ミルクアイスにチョコモカリボンを混ぜてカフェモカ風にするよう頼んでみる。
「えーっとトッピングは……」
その一方で、竜世はきょろきょろとトッピングのコーナーを見回した。そうして練乳を見つけると、ぴこんと表情を明るくした。
「練乳イチゴにしよう。そんでコーンでおねがいします」
「ボクは勿論カップで貰う」
青のカラーチョコが目のようにぽつりとついたアイスに、タイラはスプーンを突き立てていく。ちらりと隣に座った竜世を見ると、コーンに収まったそれをぺろりと直接食べていた。
「うめー! やっぱイチゴには練乳だなー」
目を細めて幸せそうな竜世に、タイラはスプーンをつきだす。
「へ?」
「おい、スプーンがあるだろうが。スプーンで食べろ」
タイラのそんな様子に、竜世は首を傾げた。が、素直に受け取って、
「お店のアイスってコーンでもスプーン使って食うのか」
と言い、使い始めた。ひんやりとしたアイスが火照った二人の身体を冷ましていく。
「あー生き返る~。うめ~……タイラありがとな!」
眩しい笑顔を浮かべる竜世は実に美味しそうにアイスを食べているが、突然何か思いついたのか叫び出した。
「そうだ! お礼!」
そして竜世は自分のアイスをスプーンで掬い、タイラへ差し出す。
「タイラも食ってみろよ」
「別に礼などいいから好きに食べろ」
「最強のトッピングだぞ! ほら、あーん!」
「だからいらないといってるだろうがっ!!」
「いいから早く、とけちゃうだろ!」
そうこうしているうちに竜世の手にあるアイスと練乳が溶けてきて彼の手を白く染める。タイラは複雑な気持ちで周囲を見回した。見てみると、周りの人もあーんし合ったりお互いのアイスをシェアしている。
(これが普通なのか?)
タイラは葛藤しつつ、渋々と口を開けて差し出されたアイスを食べた。
「な、おいしいだろ!」
竜世は自慢げに言うが、タイラは恥ずかしくて恥ずかしくて、それで顔がどんどん赤くなってくる。
「……これで満足か!?」
「うん!」
屈託なく笑っている竜世に、タイラはますますモヤモヤしてきた。竜世のアイスは溶けていく。竜世は手についたそれをぺろりと舐めて、
「んースプーンだととけるな……やっぱオレこのまま食べる!」
とスプーンを置いては最初と同じようにかぶりつき始めた。
「おい、行儀が悪い」
「でもとけたらもったいないだろ?」
「それは……そうだが……」
一方でタイラは先程と同じくスプーンで上品に食べ続けている。しかし当のタイラはアイスよりも恥ずかしい目にあったという事実に胸をちくちくと刺激されて、複雑そうな表情をしていた。
(ボクだけ分け与えられるなどプライドが……)
そして、少しでも仕返ししてやろうという気持ちになり、自分のアイスを掬って竜世に差し出す。
「え、タイラのもくれんの!?」
「ああ。早く食え」
そうするタイラは竜世が犬のようにかぶりつく姿を想像していたが、実際の竜世は目を閉じて、口を大きく開けてはタイラのアイスを待っている。それにタイラは羞恥に見舞われた挙句、周りを気にしながらその口許までアイスを運ぶ羽目になった。そんなタイラの心情など全く知らない竜世は口の中のアイスを味わうと、目を輝かせて笑った。
「すっげーうめえ! 初めて食べた味だ!」
「そうか……」
適当な返事をしつつ、タイラは周りを見て溜息を吐く。
(なぜコイツも周りも平気なんだ……)
そしてどっと疲れを感じながら、アイスにスプーンを突き立てた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
六原紀伊
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年07月10日
参加申し込みの期限
2018年07月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年07月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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