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美味しいアイスを君と
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◆大学最後の夏だから
「よし……」
桧垣 万里
はテーブルの上に広がった参考書やノートを片付けて立ち上がった。講義が終わった後の教室は残る学生もいれば出て行く学生もいて、どこか混沌としている。万里はカバンを抱えつつ、これからの予定に思いを馳せた。
(授業も終わったし、バイトもないし、こういう日はさっさと帰ろう)
そう考えて教室を出ると、廊下を通りかかる
十二月晦日 杏
を見つける。偶然だったけれど不思議な縁を感じて、万里は手を挙げて挨拶した。杏も万里に気付いてぱっと笑顔を向ける。
「こんにちは、ヒナシさん」
「あ、万里ちゃん!」
杏はぐいぐいと距離を詰めると、鞄から『Lecker Eis』のチラシを出して見せてきた。
「今、暇かい? 暇?」
「え、暇といえば暇ですけど……」
「Let's go have ice cream!」
「え、アイス? 今からですか?」
「返事はYESかOKしか認めないんだぞ☆」
太陽のようなオーラと有無を言わせない雰囲気を放ちつつ、杏は困惑する万里にウインクする。万里は悩むが、外の酷暑を思うとなんだかアイスが欲しいような、そんな気がしてきた。そして杏の勢いもある。気付けば彼女は首を縦に振って、『Lecker Eis』へ続く道を歩いていた。
海風が吹いて二人の髪がふわりと舞う。それで少しは涼しくなったものの、それでも暑い。万里も杏も汗をだらだら流しながら歩いた。万里はふうと息を吐く。
「それにしても暑いですね……」
「midsummerだね……」
額の汗を拭い、二人ともTシャツの襟をぱたぱたとさせ仰いだ。白い肌や胸元が露わになってどちらも絵になる。が、ふと万里の方を見た杏はその大胆さに目を丸くした。
「万里ちゃんAre you O……Oh」
「あっ、私ってば男性の前で……すみません」
危うく下着が見えそうだったところで動きが止まる。万里は自分を凝視する杏の視線に頬を赤らめて目を逸らした。恥ずかしい気持ちを誤魔化そうと、万里は正面に見えた『Lecker Eis』の看板を指差して口を開く。
「あれがヒナシさんの仰っていたアイス屋さんですか?」
「うんうん、あそこのice屋だね!」
「じゃあ、入りましょうか」
カランカランと音を立てながらドアを開け、二人は店の中へ入っていった。ショーケースの中に並ぶアイスはカラフルで、その隣に並べられた、トッピングのぎっしり詰まったケースたちも色とりどりだ。
「へぇ、いろんな味があるんですね。トッピングも」
そう言う万里の前に、店員が注文を聞きに来る。迷っている彼女より先に、杏が口笛吹きつつ口を開いた。
「俺は杏ソースがかかったmilk iceで宜しく♪」
「じゃあ、私は……」
ワッフルボウルに入ったアールグレイティーのアイスの上に、砕いたクッキーやナッツ類のかかったものが、万里の前に置かれた。彼女は注文したそれを上機嫌で受け取って、待っている杏のもとへ駆け寄る。杏は万里が席に着いたのを皮切りに食べ始めては、その冷たさに目を閉じ、幸せそうに口許を緩めた。
「んーCood! 美味しい! 来て良かったよ」
「暑い日に食べるアイスは格別ですね」
「あ、そっちのiceも美味しそうだね~!」
あー。驚いたような、悪戯っ子を叱るような、そんな声が万里の唇から漏れる。
「ヒナシさん今私のアイス食べましたよね?」
「My bad☆」
一口分減ったアイスと軽い調子で謝っている杏の間で視線を行き来させつつ、万里は杏のアイスへスプーンを伸ばした。
「じゃあヒナシさんのも一口くださいね」
「俺のも? いいよ!」
杏はそれを受け入れて、万里の方へアイスを差し出す。
「うん、おいしい。杏もいいですね」
杏ソースとミルクアイスのハーモニーを味わいながら、万里はこう言った。そうして二人アイスを食べていると、ふと杏がスマホを取り出す。
「NYAIN交換したいな!」
NYAINの連絡先交換のページが表示された画面を万里に向け、杏はにっこりと笑った。万里はうーん、と悩むが、
(ヒナシさんとなら、連絡先の交換しても大丈夫かな……)
と考えて、自分もスマホを取り出す。
「いいですよ」
「やった!」
トーク画面に簡単な挨拶とスタンプを送信して、二人はまたアイスを食べ始めた。店内は賑やかだったが、二人の周囲はどこかのんびりとした空気が流れている。ひんやりとした食感を楽しみながら、杏は万里に話しかけた。
「もうすぐtestだねー」
「ですねぇ」
「俺は何とか単位ぎりぎり足りそう」
会話の内容は大学生活のことや、就活のこと。今年も半分終わりつつあることに、二人はしみじみとした気持ちになる。
「そういえば、私たちあと少しで卒業なんですね。実感ないです」
万里がそう言ってから、話題は将来の夢やこれからのことへ変わっていった。杏はぺろりと口許についたアイスを舐めて、口を開く。
「俺は英語teacher目指してるから今は国際資格の勉強が主かな」
そして身振りと手振りを交えつつ、こう続けた。
「日本に留まらず世界中で通用するような教師を目指しててね! 教員免許も取るつもりさ!」
それを聞いて万里は微笑んだ。
「ヒナシさんなら素敵な英語教師になれると思います」
「Thanks! ボードは好きだけどplayerでいたいからねー。万里ちゃんはどう?」
「私は……そうですね」
杏にそう聞かれて、万里はんー、といいながら考える。
「バイト先のメイド喫茶をもうちょっと頑張ってみたいかな。メイド服を着てるとやる気がでるんです」
「バイト……前に勉強教えてた時に言ってたバイトかな!」
「そうです、それそれ」
万里はのんびりと答えつつ、こりこりと音を立てながらナッツをかみ砕いた。
「そういやまだ行った事なかったから今度行ってみたいな。いいかい?」
「いつでもどうぞー」
「Yeah!」
杏がはじける笑顔でガッツポーズをした後、溶けかけのアイスがたらりと彼の指に垂れる。いつの間にか、随分と話し込んでいたようだ。二人はそれに気付くと笑って、またアイスを食べ始めた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
六原紀伊
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年07月10日
参加申し込みの期限
2018年07月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年07月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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