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鴻上 彰尋
―――勇者アキヒロは、『
七夜 あおい
と料理を一緒に作る』という最難関クエストを行うべく、雲が広がる寝子島の空の下、勇んで桜花寮に向かっていた。ダンジョンは桜花寮の食堂。そこの主である寮母さんには事前に了解を取っている。その上で彼女に手土産も忘れずに。随分と礼儀正しい勇者である。
彰尋が寮母さんに挨拶を済ませてから食堂に向かうと、あおいがエプロンに着替えて待ち構えていた。
「彰尋君! 今日はよろしくね!」
姫の弾ける笑顔に勇者の顔が綻んだ。
冬の日からの約束に、あおいはやる気まんまんだ。今日の献立は牛肉とゴボウのしぐれ煮と、ハッシュドポテト。お手軽でお弁当にも使えるメニューを、彰尋は考えてやったのだ。
「彰尋君はお料理上手だから頼りにしてるよ!」
明るい声と共にあおいに可愛らしく微笑まれれば、彰尋も腕が鳴る。一緒にちょっと広めの厨房に立ち、仲良く2人は料理を進めていく。
しかしやはりこのクエストはとても難しそうだ。
「ゴボウはささがきにしようか、あおいさん……うん、それはぶつ切りだからちょっと火が通りにくくなっちゃうかな」
「砂糖いきなり炒めたら焦げちゃうよ……!」
わいわいきゃわきゃわ。2人しかいない厨房なのに、とても賑やかだ。あおいがブンと振り回す包丁や飛び散らす油もものともせず、彰尋は彼女と何とか料理を仕上げていく。目指すは美味しい料理とあおいの笑顔。勇者アキヒロの報酬はそれで十分なのだ。
「出来たよ、彰尋君……!」
食堂のテーブルに並べられた料理を眺め、あおいはキラキラと瞳に星を飛ばした。
そこには大分焦げ茶色になったしぐれ煮と、かなり粒がごろごろしたハッシュドポテト。それでもちゃんと人の食欲を刺激する香りがする。どうやらクエストは無事クリアしたようだ。
「「いただきます!」」
2人で向かい合わせに座り、きちんと手を合わせて食べ始める。ん~とあおいの瞳が細くなった。
「美味しいー! 彰尋君のお陰だよ」
正直、あおいの壊滅的な腕前と彰尋の人並み以上の腕前が合わさり、味はそこそこだったのだが。彰尋の頬が少し染まり、その顔に笑みが広がる。勇者アキヒロは最上級の報酬を手にしたようだ。
「ハッシュドポテトも冷凍きくからたくさん作ったよ。おやつがわりにもなるしね」
そんな事を話しながら2人きりの食堂で美味しい時間を過ごしていると、ふとあおいが窓の外に視線を向けた。
「―――あれ、雨」
え、と彰尋も外を見れば、窓の向こうはいつの間にかさあっと雨のカーテンが靡いている。彰尋の眉が少し寄った。
「しまった」
天気が持つと思って傘を持ってこなかったのだ。これはちょっと困ったな。最悪帰れなかったら男子寮の友人を頼るか……。
すると、あおいがジャン! と茶目っ気たっぷりに言った。
「じゃあさ、ここで一緒にお茶しちゃわない? 彰尋君」
あおいの片手にはあおいにもと思って持ってきた彰尋の手土産の紙袋。中にはクッキーが入っている。そしてもう片手には可愛らしい缶。
「紅茶持って来たんだ。お茶は淹れられるよ……ティーバッグだから!」
得意げに言うあおいが可愛らしくて、彰尋はふふと微笑んだ。
「ありがとう。じゃあお言葉に甘えちゃおうかな」
外はしとしと雨が降り続き、肌寒そうな天気。けれども2人のテーブルにはほかほかと温かい紅茶と美味しそうなクッキーが並んでいた。
「ありがとう、あおいさん。いただきます」
「あ、彰尋君お砂糖いらない?」
お砂糖を盛った器に手を伸ばしながらあおいが言う。しかし勢いが良すぎて器をひっくり返しかけた。
「危ないっ」
咄嗟に彰尋が片手を出すと同時に、あおいも両手ではしと器を押さえる。2人の時が止まった。
「……えへへ。ごめんね、彰尋君」
上目遣いにぺろりと舌を出すあおい。その瞳をしばらくじっと見つめてから、彰尋はゆっくりと手を離した。
「こぼれなくて、よかった」
彰尋は小さく微笑んで、静かに紅茶を啜った。
君の手の温度に、どきりとした。
思い出すのは、あの日の事。
今の君との状態に、未熟な俺は少々焦ったりもするんだけど。
それでもこんな雨の日に2人でいれば、やっぱりこのままも悪くないなと思ったりもするんだ。
外の雨は少し強くなってきた。お茶の時間はもう少し続きそうだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年07月06日
参加申し込みの期限
2018年07月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年07月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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