this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
マンガの中に飛び込もう! 海賊編
<< もどる
1
2
3
4
5
…
7
つぎへ >>
「いってぇッ……!」
縄で手を縛られた状態の
源 竜世
が床に無造作に転がっている。
先程まで竜世は海軍らしき連中に散々尋問と称して甚振られていた。木の棒や鞭等で殴ったり何だりと好き放題であり、唇でも裂けたのか口元には血が流れ、身体も様々なところが痛々しい事になっている。
気付いたらこんな状況だったので、イマイチ竜世は状況を把握できていない。先程の軍人らしき連中の発言によると今の竜世は海賊であるようなのだが。
だが、気になる事もあった。あの軍人連中の顔はとある漫画で出てきた登場人物にそっくりなのだ。彼等も海軍の軍人だったし、名前も一緒なのだ。
「ん……? 何か、めちゃくちゃ痛かった傷が、どんどん治っていく?」
そう。状況を把握する為に考えていたら何故かあっと言う間に傷が治っていったのだ。
いや、これはもしかしてと竜世はとある事に考えつく。自分はあの漫画の主人公格のキャラになっているのでは、と。
それならばこの状況も解るのだ。確かにあの漫画にはこういうシーンがあったし、竜世がなっていると思われるキャラはドラゴンの末裔で傷の治りも異常に速いという特徴を持っていた。
「えっとこの後確かマンガでは……」
そうなると、この後の状況は漫画の通りに進む可能性がある。竜世は必死に続きの内容を思い出そうとしていた。
「やったー! タイラじゃん!」
「竜世、なのか? 何でここに……」
縄で縛られた状態で自分を見て喜ぶ竜世の姿を見て、驚きに固まっているのは
タイラ・トラントゥール
。
この世界においてはある高位貴族の息子であり、権力闘争に巻き込まれた結果海軍に誘拐されていた。
竜世が思い出した今後の展開ともこれは合致する。漫画でもここで主人公のところにとあるキャラが一緒に部屋に入れられるのだ。
だが、流石にその人物がタイラだとは竜世も思っていなかったが。
「……一体、これはどういう状況なんだ?」
「えーと、今オレ達がいるのはとある漫画の世界の中、だと思う」
「何だって?」
タイラが竜世に詳しく説明を訪ねる。
今の状況。この世界がどういう世界なのか。この世界がその漫画の世界だと何故解ったのか。
「そうか……。その漫画はタイトルくらいなら知っているが、見た事はなかったからボクは解らなかったな」
竜世の説明を最後まで聞いたタイラはそんな風に呟く。
それどころか、タイラはここで竜世に会うまでは漫画の世界の中だという自覚はなかった。もしかしたら、漫画を知っているかどうかで認識が変わるのかもしれない。
「それで、ここからボク達はどうなるんだ?」
「えーと、協力し脱出しないと死ぬ、かな」
「はぁ!? なんでそんな話になるんだ!?」
「いや、漫画がそう言う展開だったからとしか言いようがないんだけど。でも、多分死ぬ!」
「……仕方ない、協力してやる。が、まずはこの縄をどうにかする事が先だ」
少々悩んでいたタイラだが、結局は竜世と協力する事に決めたようだ。
タイラは漫画の内容を知らないが、竜世は知っている。だから、協力した方が安全だと判断したのだろう。それに、竜世が自分が知らない間に危険な事になっているいるのを見たらどうにもモヤモヤしてしまうのだ。
「そうだな! まず、タイラの縄をがじがじかんで外すからそしたらオレの縄を外してくれ!」
「がじがじ噛んで……って、そんな事をして大丈夫なのか?」
「腕つかえねえからしょうがねえじゃん」
そう言って竜世は宣言通りにタイラを縛っている縄を歯で噛んで切ろうとする。捕縛用の縄だけあってかなり太い丈夫そうな物であったが、今の竜世はドラゴンの末裔。歯とてかなり頑丈なようで、段々と縄に食い込んでいった。
「よし、切れた!」
「本当に歯で縄を切るとは……。まぁ良い。後ろ向け」
呆れたような様子を見せるのも一瞬。タイラは直ぐに竜世の縄を解きにかかるが、流石に縄を打ったのが軍人だけあって簡単には解けないようになっているようだ。
かと言って、竜世のような真似はタイラには出来ないという事は、タイラ自身が一番良く解っている。そもそも竜世と違い、タイラが代わりになっているキャラクターはドラゴンの末裔というわけでもないのだ。
「駄目だ、解けない。あまりグズグズしていたら見つかるかもしれない。このまま行こう。ボクが先に行くからお前は後ろから付いて来い」
現時点で縄が解けているのはタイラだけ。この状態で万が一にも見つかれば最悪だ。今は扉の前に見張りもおらず、脱出するならば今であるのは間違いない。
ただ、縄が解けていないと言っても身体能力等を考えれば、竜世が前に出る方が安全ではある。だが、何となく竜世を前に出す事は今のタイラには躊躇われたのだ。
「何々タイラ道わかんの?」
ただ、背に庇われるようにしている竜世本人はそんなタイラの内心など知る由もない。
「な、何故お前達が逃げているッ!?」
途中まで順調であった二人の脱走劇であったが、遂に海軍の一人だと思わしき人物と鉢合わせをしてしまっていた。
「くっ、見つかったかッ」
「大丈夫きっと勝てるさ!」
見つかった事に対して焦るタイラとは対照的に竜世は何でもないような顔をしていた。いや、表情だけではない。実際にそう考えているようで、何も考えずにすぐさま相手へと飛びかかって――行こうとして、相手が剣を構えたのを見たタイラが横合いから竜世に体当たりをして押し倒すようにして転がる。
「ってて……なんだよタイラ?」
「何をしようとしていたんだ! 切られたいのか、このバカが!」
いきなりの行動に頭を抑えながら起き上がる竜世。しかし、そんな暢気な彼にタイラはかなりの剣幕で大声を上げる。
竜世が切られると思ったら勝手に身体が動いていた自分にタイラは驚いていた。そして、同時に煩い程の鼓動を心臓から感じ、竜世が死ぬのは嫌なのだと思い知っていた。
だが、そんな様子のタイラに対して竜世はキョトンとしていた。一体、何故タイラがそんな剣幕なのか理解できないようだ。
「大丈夫だって! だって『オレは強い』から! それに、今ので縄も偶然解けたみたいだしな」
竜世がニカッと笑う。自らの顔を見れない竜世、そして、漫画の内容を知らないタイラは気付かない。奇しくもそれは漫画の主人公が良くする笑顔に良く似ていた事を。
よーしと声を上げ、竜世は肩を回す。友が傍にいる。それだけで力が湧いて来る。竜世はそういうタイプの人間であった。
爆発的な速度を持って竜世が今度こそ海兵へと突っ込んでいく。騒ぎを聞きつけてその数は増えていくが、増えるその端から竜世の暴れる手足に吹き飛ばされていっている。
「……ボクの心配を返せ」
あまりにも簡単に次々と敵を吹き飛ばしていくその姿を見て、ぼそりとタイラが呟くのであった。
竜世が海軍の基地で大立ち回りした後、海兵達が倒れ伏した中を二人は歩いて出て行く。
向かってくる全員を倒したとは言え殺しているわけではない。いつ復活するか解らない以上はさっさと退散しておくに限る。
そして、竜世が知る漫画のストーリーではここで竜世とタイラが代わりとなっているキャラ達は別々の道を行く事になる。
何せ元はと言えば海賊と貴族の子息だ。立場的には対極とも言えるところにある。
しかし、竜世からすればそれは嫌だと思っていた。タイラは自らの友であり、彼と一緒の方が絶対楽しい筈だと。
だから、竜世はタイラに手を差し出す。
「なあタイラ、一緒に行こうぜ」
その差し出された手を見やるタイラ。
本来ならばタイラはこのまま親の元へと戻るべきだ。だから、タイラが知らない漫画では二人は別々の道へと行ったのだ。
だが、その一方でタイラは竜世をこのまま放っておく事は出来ないと感じていた。それ故に差し出された手を拒絶できずに躊躇っている。
「……仕方がない。お前はボクがいないと危なっかしくて仕方がないからな。一緒にいてやらなくもないぞ」
暫くの間、悩んで出した結果がこの言葉だ。正しくこれこそツンデレというものか。
だが、タイラの心は竜世には伝わっている。だからこそ、竜世はニカッと笑うのであった。
<< もどる
1
2
3
4
5
…
7
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
マンガの中に飛び込もう! 海賊編
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
昂祈
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
冒険
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年06月28日
参加申し込みの期限
2018年07月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年07月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!