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マンガの中に飛び込もう! 海賊編
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「漸く見つけたぜ! 何度この日を待ち侘びたかッ」
「現れよったか。鍵の片割れを持つ海賊……俺の元船長」
荒れる互いの船上から二人の男――
神嶋 征一郎
と
服部 剛
の視線が交差する。
嘗て征一郎の右腕として征一郎の海賊団に所属していた剛。しかし、互いの方向性の違いから剛は征一郎の元から離別。その際に航海士と鍵となる海図を持っていくというおまけつきだ。
元々が残忍非道で通っていた征一郎は当然、自らの元から去った剛を許すわけもなく、その日から征一郎と剛の間には強い因縁が生まれていた。
その因縁は数々の人々を巻き込んで来たが、その中でも常に中心とも言えるところで巻き込まれ続ける人物が一人。
それが剛の傍に佇んでいる
桐野 正也
である。
剛が征一郎の元を離脱する時に首根っこ掴んで一緒に船を降りたのが正也だ。
正也は元は海軍の航海士だったのだが、征一郎と剛の海賊団との戦いに彼の乗っている海軍船が負けた事からその運命が変わり始める。
その戦いの最中に海賊船に取り残され、とある宝の海図を持っていた事からそのまま半ば強制的に征一郎の海賊団の一員となる事に。
本来であれば正也は隙を突いて逃げようと画策していたのだが、そんな彼に突き付けられたのは指名手配という現実であった。
仕方なく復帰を諦め、海賊団の航海士として日々過ごしていたら、今度は剛に強引に連れられて征一郎率いる海賊団から逃げる羽目になったというわけだ。
「はぁ……。まさかここで巡り会っちまうとはなぁ」
ぼやくように言う正也。彼としては別段そこまで冒険というものに憧れてはいないのだが、何故かいつも誰かの冒険に巻き込まれてしまうところがあった。
だが、それでも正也は征一郎と剛の戦いからは目を逸らさない。自分を散々巻き込んだ運命の末というものには興味があるのかもしれない。
「お前の船から脱出する時に甲板で言うた言葉、覚えとるな?」
それは征一郎の元から去る時に剛が言った言葉だ。
「次会うた時は敵同士や! その言葉通り、お前に狙われ続けた。……戦うことでしか俺らは分かり合えへん。鍵も正也も渡さん。掠奪してみぃ!」
剛が吼えるその姿を征一郎は強く強く睨み続ける。
征一郎と剛。剛の言葉があったからか二人は今正に同時に決別の日の事を思い出していた。
その日は幾つもの星が見える星空が綺麗な日だった。船の甲板の一画から見上げている剛にはまるでそれらは世界中に散らばる煌きであるかのようにも見えていた。
その煌きこそが剛が追い求めるもの。浪漫の輝き。そんな思いと共に星空を剛が眺めているとそこに征一郎がやって来る。
偶然やって来た、というわけではない。とある話をする為に剛が呼び出していたのだ。
「おい、何の用だ」
「おう、来たか。まぁ、回りくどいんは俺もお前も好きやない。せやから単刀直入に言うわ。この船から降りさせて貰うわ」
「……あぁ? てめぇ、何ふざけた事をぬかしてやがる」
夜の静寂の中で交わされる言葉。何故かは解らないが妙に波の音も静かであった。しかし、その静かな夜に征一郎の剣呑な気配が漂い始める。濃密な死の気配。並大抵の者では抵抗し切れぬ強烈な殺気。
恐怖と共に蒼眼と言う二つ名で語られるのはけして伊達ではない。
「はっはっはっー。そんな殺気で脅しても無駄かて解ってるやろ。それに俺は本気やで」
風を切り裂く音。瞬間、船の甲板の手すりが切り裂かれる。
「チッ」
「甘いなぁ。そんなんで俺を殺せるわけがあらへんやろ」
征一郎が舌打ちをする。今のは剛を斬る為に征一郎が長剣を抜いて斬撃を放った際の音とその結果である。
常人ならば見る事すらできないその斬撃は剛を捉える事はなかった。征一郎の斬撃を躱した剛が船の手すりに立つ。
「てめぇには失望した。そんなに抜けたければこっから逃げれたら脱退を認めてやる」
「そんなん朝飯前やで?」
「ぬかせ!」
結局その後、剛は正也を連れて船から離脱する事に成功する。
次会うた時は敵同士という言葉を残して。
「例の宝をゲットするには蒼眼が持ってるアイテムがなきゃいけないとは言え、ここで会っちまうのか」
荒れる海の最中に視線を交差させる征一郎と剛。そして、その二人を傍観者のように傍から見ている正也。
そう。正也は自らを正に傍観者だと思っていた。
考え方や航海における方向性等の違いがあるとは言え、征一郎と剛はどちらも強烈な人物だ。彼等が面白いと思うもの、求めるものをただ只管に追い求める者達。海賊ではあるが一種のカリスマを持ち多くの人間を惹きつける英雄に近いと言えるだろう。
そんな彼等に巻き込まれながらも近くでその冒険の様を見続けてきたのが正也と言う人物だ。
惹きつけられたわけではない。対等に争えるわけでもない。
まるで荒れ狂う波の中でも漂う一本の木のように、翻弄されながらもただ傍にいる。
「あぁ、勝手にドンパチおっぱじめやがって! そういや海軍時代もこんな感じで戦闘から逃げてたら海賊船に取り残されたんだっけか……」
正也の視線の先では征一郎と剛が今更に戦いを始めたところであった。
勝手にとは言っているが、征一郎からすれば正也はただの自分の物だし、剛からしても今から殺し合いをするというのに悠長に仲間に確認をするわけもない。
「言っとくけど俺死んだら宝手に入らないだかんな!? どこまで俺を巻き込んだらすむんだよお前らは……」
無駄かな。絶対聞こえていないだろうなとは思いつつも一応はそんな事を言ってみる正也。
正也は自らを傍観者だとは思っている。しかし、同時にできれば平穏無事な生活を送りたいとも思っているのだ。だから、出来ればそろそろ巻き込むのを止めて欲しかったりする。そんな未来は来ないとは自覚はしていても。
「取舵一杯!」
剛の声が甲板に大きく響き渡る。彼の船は他の船に比べて少し小さいがとても高い機動力を有していた。それ故に距離を取り、スピードで撹乱してから砲撃を繰り返すというのが基本戦術なのだ。
戦いにおいては自分の強みを押し付ける事こそが最善。だから、宿敵とも言える征一郎相手であっても剛はまずはこの基本戦術を行使する。
とは言えども、征一郎とて剛の船の長所は理解している。剛が自らの元を去ってから幾度か戦ったのだから当然ではある。
その上、征一郎は今日という日に剛と正也達がこの海域に来るという事を予測していた。つまり戦いになるという事も予測しており、対策を立ててきたのだ。
「てめぇのその船の機動力は嫌と言う程解ってる。今まで散々それで逃がして来たからな。だが、それも今日までだ!」
「何やッ!?」
征一郎が腕を上げて砲撃の合図を出す。すると、統率が取れた海賊団らしく一斉に砲台から弾が撃ち出された。
それは良い。相手とて黙ってやられるわけはないのだから、それは剛にしても予想の範囲内の行動だ。
だが、剛は思わず驚愕の声を漏らしてしまう。撃ち出された弾は船に命中こそしなかったものの幾つかはもう少しで命中していてもおかしくないところに着弾していた。
今回は当たらなかったが、これでは何時かは当たる可能性もある。剛は征一郎の船へと視線を向け、直ぐにその原因に察しがついた。
「なるほどな。前の時に比べて砲台の数が多い、か」
そう。征一郎は自身の船ではどう足掻いても剛の船の機動力には勝てないと判断した。それ故に機動力で勝負するのではなく、砲撃の面を増やす事で対抗する事にしたのだ。
そして、もう一つの変化が載せている砲台そのものにある。以前の物に比べて精度は落ちるものの射程が長い物になっているのだ。
機動力で動き回る剛の船を捉えるには、面を広くする事が重要。それは横だけでなく縦についても言える。剛に勝つために、征一郎はそれを実行したのだ。
「通りでどうにも前より遅い思たわ」
「てめぇは必ずここで殺す」
互いの船の距離はそれなりのもの。当然、互いの声は聞こえる筈がないのだが、何故か征一郎と剛には言葉が理解出来ていた。理屈ではなく、魂で理解しているのだ。
「せやけどな、こっちだって奥の手があるんや。――来い! 海竜!」
「これはッ」
剛の二つ名は斧竜。その由来は使用している武器が斧である事と人型の竜に変化するという能力から来ている。
しかし、実のところ剛にはもう一つ仲間内にも隠していた能力があった。時間制限という制約付きで、海竜を召喚するという能力が。
雄叫びが辺りに響き渡る。有りとあらゆる生物よりも上位たる竜。その雄叫びは数多の生物の根源を恐慌を齎しかねないものだった。
「海竜だとッ」
征一郎がそう声を上げるのと、海竜が動くのは同時だった。
あまりにも巨大な体躯。海に潜ったと思えば、それがあまりにも馬鹿げた速さで動いた。
「うわぁあああああああッ!?」
征一郎の配下の船の一つが真っ二つに砕ける。海竜がした事は単純だ。ただ、海中で体当たりをしただけである。
しかし、あまりにも頑丈な鱗で覆われた巨大な体躯を馬鹿げた速さで動かしてぶつかれば、例え一級品と言える船と言えど末路は一つだった。
「ククッ。何かしらの手は持っていると思ったが、とんでもねぇ隠し玉出してきやがって。だが自分の前では無意味だ」
あまりにもとんでもない剛の隠し玉。それを前にしても、しかし、征一郎は愉悦の笑みを浮かべる。
例え竜であろうとも自らの魔眼の前には無意味だと確信しているからだ。
果たして、最強の生物とも言える竜に効くのかどうか。本当のところは解らない。だが、それをただ傍観しているつまりは剛にはなかった。
「船長ッ、来ますぜ!」
「チッ、そうか。あの海竜は露払い役か」
眼帯に手をかけて魔眼を出そうとした征一郎だが、そこで配下の声によって剛の船がこちらに接近している事に気付いた。
その動きからしてこちらに乗り込んで来るつもりであるのは解りきっている。
征一郎の魔眼は強力だが、一度使えば一時的に身体能力等が低下してしまう。今、竜に使用してしまえば剛が乗り込んでくるまでにそれは治らないだろう。
他の有象無象ならば兎も角、剛相手にその状態で勝てるとは流石の征一郎も思っていなかった。
「うぉらぁああああああッ!!」
「はぁああああああああッ!!」
人型の竜へと変化した剛が爆発的なスピードで一直線に征一郎へと飛び込んでくる。
竜化した状態での膂力は常人とは比較ならない。それ故にその力に任せて斧を押し付けるようにして一撃を見舞おうというのだろう。
一方で征一郎はそれを真っ向から迎え打った。とは言えども、流石に完全な力勝負というわけではない。
僅かな角度をつけて長剣で受け流すような形を取る。力で負けている事は百も承知なのだ。
「来いッ」
「言われんでも行くわッ」
竜化により強化された剛の膂力と変幻自在な長剣と銃による征一郎の技術。
この二人の戦いはその比べ合い。より正確に言えば、征一郎が魔眼を使う隙を作れるかどうかにかかっている。
嵐の如き斧の一閃が空間を裂く。それを長剣がいなしてから、鉄の弾丸が一つ二つと飛び交う。
殺気と殺気がぶつかる。死闘は正に今始まったばかりであった。
「トドメは刺さん」
「情けはいらねぇ、さっさとやれ」
剛が立っていて、征一郎が倒れている。つまりは戦いはそう決着となった。
だが、トドメを刺せという征一郎に対して剛はトドメを刺す気はなかった。
「情け? 阿呆。……お前がおらんくなったらつまらんくなるわ。知っとるやろ。俺は何時でも人生を楽しみたいんや」
「……てめぇッ」
「セイ。……先へ進もか」
征一郎が持っていたもう一つの鍵を弄びながら剛はそう言う。既に彼の中では今回の戦いは終わった事であった。
「あー、はいよ」
歯を食いしばって剛の背をにらみつけている征一郎と既に宝の事を考えているであろう剛。
それを見て、正也は海賊ってやつは自分勝手だなと思う。しかし、同時に羨ましいとも感じていた。
「ま、ここまで巻き込まれたんだ。航海の記録を取るついでにお前らのことも書いてってやるよ。勇敢な二人の海賊の冒険譚としてな」
もしかしたら、その冒険譚は遙か未来で有名な冒険譚として名を馳せるかもしれない。
勿論、それはまた別の話ではあるのだが。
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担当ゲームマスター
昂祈
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
冒険
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年06月28日
参加申し込みの期限
2018年07月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年07月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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