「うおーっ、なんじゃこりゃ!?」
野菜原 ユウはやけに高いところに立ち、大海原を見下ろしていた。
見渡す限りに広がる海には、たくさんの船たちが浮かんで波に揺れている。
船たちにはいずれもドクロのついた黒い旗がはためいていた。海賊船だ!
「これってもしかして……あの海賊マンガの世界じゃん!」
いつの間にやら、海賊をモチーフとしたとあるコミックの世界に入り込んでしまったようだ。
「キャプテンユウ! 命令を!」
しかも、ユウは海賊船の船長らしい。マストの上に立つユウの眼下では、部下らしき屈強な……そしてマンガチックでどこかコミカルなキャラクターたちが、彼の指示を待っている。
「にししっ。どーせなら、楽しまなくっちゃソンだよな♪」
奇妙な状況ながら、ユウはにんまり笑うと、腕を振り上げて部下たちへ叫んだ。
「面舵いっぱい! ヨーソローッ! いっぺん言ってみたかったんだよなーコレ」
「……どーなっとるん?」
不思議な現象の真っただ中には、
服部 剛の姿もあった。
広い海の真ん中で、彼は海賊のような扮装に身を包み、手には武器を携えている。
隣で
神嶋 征一郎が、自虐のような笑みを浮かべつつ言う。
「また神魂の影響だろ……」
二人もまた、今やマンガの登場人物の一人であるらしい。
「いたぞ、海賊だ!」
「全員捕縛する! 突撃ー!!」
銃と剣を手に彼らの船へと乗り込んできたのは、この海を取り仕切る海軍の精鋭たちだ。
マンガっぽいタッチではあるものの、制服を着込みサーベルを手にして、怒号を上げながらこちらへ突進してくる敵たちに、剛は目を丸くする。
「ちょちょちょ、なんやねん!? 俺らなんかしたかー!?」
「海賊だからだろ。こうなったらもう、やるしかねぇ」
「マジかいな!?」
何が何だか分からないが、このままやられてしまうのはどうにも癪だ。
「ええい、しゃーないな! せーちゃんに付きおうたるわ。せーぜー楽しむとしよか!」
「俺のせいじゃねぇだろ……まぁいい。向かってくるなら、迎え撃つだけだ」
とにかく、世は大海賊時代である。
この大海原で、存分に自由を謳歌すべし!
こんにちは、昂祈です。
まずは、服部 剛さん、神嶋 征一郎さん、ガイドに登場してくださりありがとうございました。
ご参加いただける場合は、ガイドに関わらず自由にアクションをかけてください。
概要
突然ですが、 あなたはマンガの世界に入り込んでしまいました。
今回のテーマは、寝子島でも人気のとある有名海賊マンガです。
この世界では、あなたは登場キャラクターの一人となって、物語を追体験することになります。
といっても、物語を綴るのはあなた自身です。演じたい名シーンをお好きにでっち上げてしまってください!
あなたは原作に登場するどんな人物にもなり切ることができますし、オリジナルの役柄で登場することもできます。
主人公や主要キャラクターが何人いてもOK! きっと何とかなります。
また、いつもとは違う能力やパワーを発揮することも可能です。
あなたの行動によっては作品以上の大活躍になったり、本来のストーリーが変わってしまうことも?
アクション
あなたがなりたい登場人物を、自由に指定してください。
いつもと違った人物になっても、あるいはいつものあなたのまま登場することも可能です。
海賊たちは一つの海賊船に乗り込んでいても、自分だけの海賊一家を率いていても構いません。
お友だち同士でGA(グループアクション)を組み、一家を旗揚げするのもオススメ!
また海賊だけでなく、海軍の一員になることもできます。
リアクションで描かれるワンシーンでは、海賊たちの乗る海賊船が、
海軍率いる数十隻の大艦隊に取り囲まれているところから始まります。
このままでは轟沈必至! 海賊たちは、原作マンガさながらの大活躍で、このピンチを切り抜けてください。
海軍に属するなら、強敵として海賊たちの前に立ちふさがり、彼らの脱出を阻止してください。
その他の役柄も、世界観に合ってさえいれば、思いつく限り何でもOKです。
備考
・既存の版権ものマンガとは関係ありません。
あくまでらっかみ!のシナリオとしてお楽しみください。
以上になります。
それでは、皆さんのご参加をお待ちしています!