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【2年遠足】行こう! 日光!
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●帰るまでが遠足です。 その1
『家に帰るまでが遠足です』。たまに目にするそんな標語の通り、帰りのバスの中でももちろん、遠足の楽し気な空気はまだまだ持続していた。
本来はもちろん1人1席ずつ用意されているが、思い思いに楽しく過ごした帰り道となれば、多くの生徒が好きなように補助席も使って座っていたりする。そんな車内を眺める監督の先生たちも、「仕方ないな」という顔で苦笑い。
もちろん一応注意はするけれど、実際のところは見ないふりをしている先生も少なくはないようだ。そんな先生の1人である
早川 珪
先生に、
綾辻 綾花
は「先生、お疲れ様でした」と声をかけた。
「ああ、ありがとう。けど、綾辻も自分の席にちゃんと座るようにな」
「はい、先生。でも走ってる時に移動しては危ないですから」
次の休憩の時に、と告げると早川先生もそれ以上は何も言わず、そうしなさいと笑う。羽目の外し過ぎは良くないけれど、程々の楽しみは必要だ。
そんな早川先生に「はい」ともちろん良い返事をして、綾花は今日の遠足を振り返った。
「一緒に回ってもらって色々勉強になりました」
そうして口にするのは当然だけど、やっぱり楽しかった今日の事。写真も沢山撮ったし、早川先生から色々な話も聞けたし、珍しくて趣き深いものも沢山見れたし――
その分歩いて疲れましたけど、と小さな欠伸を漏らしながら、綾花はこし、と目をこする。このまま転寝したらもしかして、早川先生と夢の中でもう一度、東照宮に参拝出来るだろうか。
そんな風にバス休憩のタイミングで席を代わる生徒は勿論、綾花以外にもたくさんいる。どこか戸惑うように、或いは清水の舞台から飛び降りる様に「あの」と補助席に座って隣に声をかけた、
鴻上 彰尋
もその1人。
「あおいさん……ここ、座ってても良いかな? 自分の席に戻れなくて」
そう言いながら彰尋が指差したすぐ後ろの補助席では、
卯木 衛
がすっかり眠り込んでいる。それを見て、くす、と笑った
七夜 あおい
は「いいよ」と快く頷いた。
それにほっと胸を撫で下ろしてから、ちら、と彰尋はこっそり衞を――実は寝たふりをしているだけの友人を振り返る。勇気を出してあおいさんの隣に座りたいなと思っていた、自分の手助け(?)をしてくれるのは有り難いが、バレたらどうするんだ。
内心ハラハラしながらも、有り難くあおいの隣の補助席に腰を下ろした。小さく深呼吸をして、よし、と自分を勇気づけて。
「東照宮でちょっとすれ違ったけど、今日はどこに行ってきたの?」
思い切ってそう尋ねてみたら、えっとね、と可愛い笑顔が返ってきた。そうして色々、回ったり見たりしたものを話してくれるあおいに、そうなんだ、と相槌を打ったり、自分も行ったところや買ったものの話をしたり。
それは、眩暈がするほど楽しくて幸せな時間。実際にはそれほど長い間ではなかったろうけれど、まるで永遠にも、一瞬にも感じられるひと時。
ふと、あおいが小さく「あふ」と欠伸をしたのに魔法が解けた。そう言えば彰尋も、楽しく遊びすぎたのか眠たくなってきたし、あおいも眠くなってきたのだろうか……?
(肩を貸そうかな……?)
この流れならいけそうか、否さすがにそこまでは……と悶々と悩んでいたら、ふいに背中に『ドンッ!』と決して軽くはない衝撃を感じ、思わず彰尋は堪え切れない声を上げた。
「……ッテ!」
「え?」
「あ、いや、何でも……」
そんな彰尋に、驚いて眠気も冷めたらしいあおいがきょとん、と目を丸くして不思議そうに首を傾げた。それを慌てて誤魔化しながら、こっそり背後を振り返って余計なお世話の過ぎる友人を小さく睨むが、あくまで衞は寝たふりを続行中。
ありがたいような、困ったような。はぁ、と小さな息を吐いた彰尋やあおい達のやり取りを隣の席で聞きながら、
篁 文緒
は時々窓の外を見つめて楽しかった今日を振り返った。
普段あまり歩かないから、足が棒になったような心地がするな、と気怠い疲労の纏わりつく足を見下ろす。この調子だと多分、明日は筋肉痛決定だろう――あおいもひょっとしたら、同じくらい歩いたから仲良く筋肉痛に苦しむことになるのかも知れない。
それはそれで面白いのかもと、とりとめのない思考をつらつらと連ねる。そうして居たらなぜだか眠気もどこかへ飛んで行って、この調子だと寝子島まで寝ないままバスに揺られて到着しそう。
少しは眠って休んだ方が良いんでしょうけれどね、と独り言ちる文緒や他のメンバーとは、少し離れたところに座っている
八神 修
もまた、車窓を流れていく夜景へ視線を注いでいた。と言っても彼も本当に夜景を眺めているわけではなく、やはり、回想にふけっていて。
(今日は本当に、楽しかったな)
しみじみと振り返る。午前中だけだったとはいえあおいと一緒に遠足を楽しんことが出来たし、先のバス休憩の前まではちょうど通路を挟んで隣に座っていたから、今日の思い出を存分に話すことも出来たし――
修がお土産にと買った絵葉書を魅せると、彼女は「綺麗だねー」ととても気に入ったようだった。他にはあおいと一緒に、それから午後の時間で撮った沢山の風景や人物の写真画像も、そんな所もあったんだね、と興味を持ったらしく。
(帰ったらデータを整理して送らないとな)
知らず、聞こえてくるあおいの声に耳を澄ませながら考える。気に入ったんなら写真のデータを送ろうかと、申し出た修にあおいが「本当? ありがとう」と笑った顔が、脳裏で何度もリフレインする。
「また明日」
小さく、小さく呟いた。また明日、学校で会ったら今度は送ったデータの事を話そうか。
そんなみんなの様子をこっそりと、だがしっかりと観察して
花厳 望春
は、引き続きこの状況を楽しんでいた。他人のイロコイは蜜の味、それが友人ならなおさらだ。
ゆえに今座って居るのは彰尋達から少し離れ、かつ様子がわかる席。すぐ隣には
楢木 春彦
も一緒に座って居て、同じく様子を観察していて。
衞が後ろの席から彰尋の座席の背を蹴り飛ばしたのが見えた時など、思わず2人で顔を見合わせてしまった。そうして、それでも結局何も進展しないのが、もどかしくも友人らしい、と苦笑する。
「やっぱりあん時に置いてきてやれば……」
「楢木くん、まだ言ってるんだ? 本人が来ちゃったんだから仕方ないよ」
「いーや、やっぱりアイツはその位しないとどうにもならない!」
力強い春彦のセリフに、望春が苦笑する。「どうなったか後で報告しろよー」とひらひら手を振って別のバスに乗り込んでいった、
来島 アカリ
にもこの一部始終をまた話して聞かせねば。
そんな友人達の悲喜こもごもを、だがアカリのみならず同じバスに乗っている
優木 遥斗
も、まったく関知していなかった。というのも、色々緊張したかバスに乗り込んだころにはとにかく眠くて仕方がなかったのだ。
ゆえに彰尋たちに「今日は楽しかった。ありがとな」とお礼を言い、ひらひらと手を振って別れた後は、小さく欠伸を噛み殺しながらまっすぐ自分の席へ腰を落ち着けてしまって。
そのまま早々にひと眠りしてしまおう、という気持ちだったけれど、東照宮周辺であれだけ食べて、かき氷も勿論平らげたのに、すでにお腹が減っていた。だからまずは買っておいた、自分の分の酒饅頭を平らげて。
(買っておいてよかった)
このままじゃ寝るに寝れない所だったと、酒饅頭をお腹に収めてほっと息を吐く。バイト先の分は別でちゃんと買ってあるから、そういう意味でも問題ない。
そんな訳で後顧の憂いなく、遥斗はくちたお腹を撫でて早々に眠りの世界に旅立っていたので。友人達のあれこれは、もはや無縁なのだった。
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担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
学校生活
定員
50人
参加キャラクター数
50人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年06月27日
参加申し込みの期限
2018年07月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年07月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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