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【星幽塔】第一階層 いぬとねこのお上りさん!
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【報告書の女神さま】
「いよいよ明日だわん、明日だわん……」
明日はいよいよ、今まで体験してきたことを纏めた報告書を、自分の世界に戻って、偉いいぬねこ達に渡す日です。
しかし、今ここに一つ……大きな問題がありました。
「まとまっていないワン……! たくさん、たくさん凄い事があったのに、提出しなきゃいけない報告書が、何一つまとまっていないワン……!!」
「あああ! 何も浮かばないんだニャー!!」
「──ここに、いぬねこさんが……あ」
そんな曇天よりも重たいいぬねこ達のテーブルに、酒場の張り紙を見た
綾辻 綾花
が目を向けた瞬間──いぬねこ達は狩猟動物の目で綾花を見つけて一斉に叫びました。
「助けてほしいにゃー!! このままだと、会長と犬のしょうぐんとねこの王さまに怒られてしまうんだにゃーっ!」
「お、落ち着いて! 落ち着いて、何があったのか詳しく聞かせて?」
──少し前から兆候はあったのだと言います。自分たちの世界に帰る為に、ここ星幽塔の資料を纏めようとすると、何故だか上手く纏まらないのだと。
「そうですね……」
綾花は考えました。見れば、いぬねこ達は大層に煮詰まっている様子で。
「──そういう時こそ、それを踏まえて気分転換に外に行くといいかも」
「でも、報告書が~……!」
「それだったら、私が完成まで手伝ってあげるから」
「行くわーん!」
報告書まとめを、完成まで手伝ってくれる──その言葉に、いぬねこ達は一斉に色めき立ちました。
本当は、いぬねこ達は星幽塔をもっと満喫したいのです。そんな報告書の提出は、そんな誘惑に負けて戻ってこなくなりそうないぬねこ達の安否確認を考えた結果でもあったのですが、それはさておき。
「それじゃあ、今日はよろしくね」
綾花は、一匹一匹の名前を確認して聞きながら、自己紹介と共にそのちいさな手に握手をしていきました。
「すごいわん! 大きな水たまりがあるわん!」
心地の良い天気の中を、綾花の案内を受けて歩いてそれなりの時間。
草原から少しの茂みを抜けた先には、一面の湿原地帯が広がっていました。
「ふふ、ここは『アウストラリス湿原』って言うんですよ。
以前、巨大なワニが出たらしいけど退治されて今はいないみたいです。
──たぶん」
「た、多分って怪しい気配しかしないんだわーん……!」
「そうですね、一応用心しながら進みましょう」
綾花を先頭に、しばらく桟橋の上を歩くと。湿原の中央付近、広々とした水面の側まで辿りつきました。
「水なのに濁っているわん。底がすぐ近くにあるわん?」
「ここの深さは五メートルくらいあるから、足はつかないですよ」
「沈んでしまうニャ!」
「ここは──」
あわわわ、と震え上がるいぬねこ達の傍らで、綾花は桟橋に置かれていた長い棒を拾って、少し遠い所にあった半径数メートルもあろうかという巨大な蓮の花を引き寄せました。
「これに乗って移動します」
一同は、驚きのあまり目が飛び出さん勢いで、その蓮の花を見つめました。
「これって、全員乗れるにゃ~?」
「うん、大丈夫。気を付けてね」
とん、と。軽やかに綾花が最初に乗った先で、いぬねこ達に手を伸ばします。透き通った花の匂いが、いぬねこ達の恐怖心よりも好奇心をくすぐって。いぬねこ達は好奇心に目を輝かせながら、次々と綾花の手を借りて蓮の花の上に乗りました。
「出発は──」
そう言って、綾花が身に付けている髪飾りにそっと手を触れさせると、その思いに呼応するように魔風の光の力が穏やかな風を起こして蓮の花を流し始めました。
星幽塔に来てから何度も目撃し、自分たちも使用した不思議な力の光景は、いぬねこ達に不可思議で、そしてとても素敵なものに映りました。
「ねこの世界といぬの世界にも湿地帯はありますか?」
綾花の言葉に、いぬねこ達は少し複雑そうな顔をします。
「あるけれども、王さまとしょうぐんは危ないところは全部立ち入り禁止にしていたわん。だから知らないことばかりだわん……」
と、いぬねこ共々言葉を濁しました。そんないぬとねこの世界も、これから先は変わっていくのかも知れません。
心地良い香りと共にそよそよと蓮の花が水面を動いていきます。いぬねこ達はその体験を存分に堪能していきました──
「さて、生中を7とおつまみをお任せでお願いします」
そして夕暮れの太陽も落ちて。無事に危険な事もなく戻って来られた酒場『Barアストラル』にて、綾花はいぬねこ達のテーブルに一席増やしてもらい着席しながら、しっかりと自分の分と一緒にお酒とおつまみを頼みました。
ここは皆の集まる場所。誰でも自由にお酒が飲めて、おつまみも美味しい処。
「またたび酒以外のお酒って美味しいのかにゃ~? 飲んだことないにゃ~」
「生中はのどごしが美味しいんです」
過去、身体が不思議現象で大人になった時に、いくらお酒を飲んでも悲しい程に酔わなかった綾花は、そんな実年齢に見合わない、お酒に対して骨太の感想を伝えながら。作業スペースもきちんと確保しつつ、テーブルにお酒とおつまみが揃うのを待ちました。
そして、
「では、かんぱい!」
皆でかちんと、グラスを合わせて。綾花の飲み方に倣って同じように生中を飲んだいぬねこ達は、すぐに意識を取り戻しましたが、みんな一斉にくらくらとめまいを起こしたのです。
「情報は集まってる?」
「報告書に書く内容なら沢山集まってるわーん。
何だか、さっきの『なまちゅう』っていうのを飲んだら何でも出来そうな気がしてきたわーん」
「報告書が、なんぼのもんじゃニャー!」
「ふふっ、みんな出会った時より、ずっと元気になりましたね」
お酒の勢いも借りて、いぬねこ達の手と綾花の助言によって、報告書に記載する話題や場所が次々と纏められていきます。
「そうだ、報告書にこれも張り付けてもらえますか?」
綾花は、いぬねこ達にそう言うと書類の中に一枚の紙を置きました。
それは、ここ『Berアストラル』の店内図。
「ここは、気軽に立ち寄れて、冒険者や寝子島から来た人はほとんど寄ってると思います。
いぬねこの世界の皆が来た際の、一時的な拠点としてもきっと使えると思うから」
綾花の言葉に、いぬねこ達もお世話になった場所を振り返ります。
「そう言えば、ここの店長さんにはお世話になったにゃ」
「後で、みんなでお礼を言いに行くワン」
いぬねこ達が頷き合います。
「では報告書を纏めましょう。
今もこうして、噂話に耳を傾けて情報収集したり、おつまみから食文化を学べたり……色んなことができるんですよ?」
「もう書き切れないわんー!」
そうして綾花の助けを目いっぱいに借りて、
いぬねこ達は夜を徹して、ついに報告書を完成させたのです──
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
冒険
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年07月03日
参加申し込みの期限
2018年07月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年07月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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