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- 種族
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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
『CamicieＸrosse!!』へようこそ！
ドアが開き、お客さんが入ってくる。
「Ciao！ カミチエ・ロセにようこそ♪」
水上 桜は笑顔を意識しながら出迎える。
「何名さまですか？」
「私だけよ。１名」
「かしこまりました。それではお席にご案内いたします。
ええと……こちらへどうぞ」
ややぎこちない笑顔や仕草がいかにも新人といった初々しさを醸し出している。そんな彼女を見て、真境名 アリサは思った。
（この子いい笑顔してるじゃない。かわいいし。スカウトしちゃおうかな）
アリサの職場は木天蓼市にある水着ガールズバーだ。
仕事柄、ついそんなことを考えてしまったが、先の店員はどう見ても高校生だ。高校生がバイトする場はああいった場所よりここのほうがふさわしいとすぐに思い直して、運ばれてきた水を飲んだ。
で。
そういう職場なわけだから、体型維持はすごく重要。変化は直に仕事に響く。職場仲間も目が肥えているからごまかしがきかないし、上司からはすぐ「その肉がつく前に落としたほうがいい」とかなんとか注意が飛んでくるだろう。
だからこそ、ストレスが溜まるというか……高カロリーな食べ物は天敵だと分かっていても、食べずにいられないときがあるのだ。
それでこうして解禁日と称して何でも食べていい日を設けていたりする。
（イライラしちゃうのは精神的に良くないし、表情や態度にも出ちゃうから、仕事にも影響するし。
ストレスこそ一番の天敵だわ）
肌だって荒れちゃうしね。
そしてきょうがその『好きな物を食べてもいい日』。
ピザは強敵だが、あとで寝子島スポーツセンターでフィットネスに励めば、肉になる前に消化できるだろう。なんとかなる。たぶん。きっと。
そう念じながらメニューを見つめ、注文を取りに来たタルトに、涼しい表情を崩さないまま『ウルカヌスのペンネ』『マルガリータ』『旬の野菜のシャキシャキサラダ』『サラミとオリーブ』を注文した。
注文を復唱したていたところで桜に、近くのテーブルの客から声がかかった。
「ちょっと。こっちにも注文取りに来てよ！ 待ってるんだから！」
「あ、はいっ！ すみません！ すぐ行きます！
それで……ええと。どこまで……あっ、そうだ。
ドリンクバーはどうしますか？」
とあわてて訊く。
「つけてください」
「かしこまりました。では、こちらのグラスをご利用ください」
桜の差し出すそれを、ありがとう、と受け取った。
ぺこっと会釈して、大急ぎさっきのテーブルに向かう桜の後ろ姿を好ましく見ながらドリンクバーへ向かう。アイスティーを入れようと思ったら先客がいた。
順番待ちをしている間、見るとはなしに見ていて、様子が少しおかしいことに気付く。
「……なんだか調子悪い？ これ」
接触不良かな？
カチカチ。何度か押すと、普通に液体が出た。
まあ、いいか、と機械の前から移動しがてらグラスを口に運んだ佐藤 英二は、次の瞬間激しくむせかえる。
ゴホッゴホゴホゴホ。
「ちょっと大丈夫？ あなた」
あんまり苦しそうだったから、激しく動く背中をついさすってやる。
「……あ、ああ……。すまない、ちょっとびっくりしてしまって」
「びっくり？」
「その……」
味が。と言いかけて、言っていいものかためらった。
「これ？」
「あっ」
察したアリサはにゃごの紅茶を入れて、英二が止めている暇もなく飲んでしまう。
「……普通の紅茶ね」
（あれ？）
英二がもう一度、味を確認するようにあらためて口をつけていると、店員のタルトがやって来た。
「お客さま、何かお困りでしょうか？」
「実は……」
（これも神魂の影響……なのかな？）
答えながら、英二は思う。
事情を聞いたタルトも試しにドリンクバーを飲んで見た。
喉を滑り下りた液体に、ピキ、とこめかみに小さな電流が走る。
「……個性的な味……ですね。
ロシアンルーレットが楽しめる、ということでいかがでしょう？」
イタリアンだけど（笑）。
タルトの粋な言い回しに、思わず英二もアリサも思わずくすっと笑ってしまった。
「そう考えれば、これはこれで貴重な体験か」
「そうね。あとで友達との話のネタになって、いいかも」
「それもいいな」
英二は２人に礼を言い、席のほうへ戻って行く。
アリサもアイスティーを入れて、自分の席へ戻った。
テーブルの上にずらりとそろった料理を見て、ちょっと調子に乗っちゃったかな？ と思う。
「まあでも、これぐらいがちょうどいいわ」
フォークを手に取り、ペンネを突き刺して口へ運ぶ。
――お味は？
「もちろん、満足よ！ この料理のためなら、ダイエットもやりがいがあるってものよね！」
「Ciao！ カミチエ・ロセにようこそ♪」
水上 桜は笑顔を意識しながら出迎える。
「何名さまですか？」
「私だけよ。１名」
「かしこまりました。それではお席にご案内いたします。
ええと……こちらへどうぞ」
ややぎこちない笑顔や仕草がいかにも新人といった初々しさを醸し出している。そんな彼女を見て、真境名 アリサは思った。
（この子いい笑顔してるじゃない。かわいいし。スカウトしちゃおうかな）
アリサの職場は木天蓼市にある水着ガールズバーだ。
仕事柄、ついそんなことを考えてしまったが、先の店員はどう見ても高校生だ。高校生がバイトする場はああいった場所よりここのほうがふさわしいとすぐに思い直して、運ばれてきた水を飲んだ。
で。
そういう職場なわけだから、体型維持はすごく重要。変化は直に仕事に響く。職場仲間も目が肥えているからごまかしがきかないし、上司からはすぐ「その肉がつく前に落としたほうがいい」とかなんとか注意が飛んでくるだろう。
だからこそ、ストレスが溜まるというか……高カロリーな食べ物は天敵だと分かっていても、食べずにいられないときがあるのだ。
それでこうして解禁日と称して何でも食べていい日を設けていたりする。
（イライラしちゃうのは精神的に良くないし、表情や態度にも出ちゃうから、仕事にも影響するし。
ストレスこそ一番の天敵だわ）
肌だって荒れちゃうしね。
そしてきょうがその『好きな物を食べてもいい日』。
ピザは強敵だが、あとで寝子島スポーツセンターでフィットネスに励めば、肉になる前に消化できるだろう。なんとかなる。たぶん。きっと。
そう念じながらメニューを見つめ、注文を取りに来たタルトに、涼しい表情を崩さないまま『ウルカヌスのペンネ』『マルガリータ』『旬の野菜のシャキシャキサラダ』『サラミとオリーブ』を注文した。
注文を復唱したていたところで桜に、近くのテーブルの客から声がかかった。
「ちょっと。こっちにも注文取りに来てよ！ 待ってるんだから！」
「あ、はいっ！ すみません！ すぐ行きます！
それで……ええと。どこまで……あっ、そうだ。
ドリンクバーはどうしますか？」
とあわてて訊く。
「つけてください」
「かしこまりました。では、こちらのグラスをご利用ください」
桜の差し出すそれを、ありがとう、と受け取った。
ぺこっと会釈して、大急ぎさっきのテーブルに向かう桜の後ろ姿を好ましく見ながらドリンクバーへ向かう。アイスティーを入れようと思ったら先客がいた。
順番待ちをしている間、見るとはなしに見ていて、様子が少しおかしいことに気付く。
「……なんだか調子悪い？ これ」
接触不良かな？
カチカチ。何度か押すと、普通に液体が出た。
まあ、いいか、と機械の前から移動しがてらグラスを口に運んだ佐藤 英二は、次の瞬間激しくむせかえる。
ゴホッゴホゴホゴホ。
「ちょっと大丈夫？ あなた」
あんまり苦しそうだったから、激しく動く背中をついさすってやる。
「……あ、ああ……。すまない、ちょっとびっくりしてしまって」
「びっくり？」
「その……」
味が。と言いかけて、言っていいものかためらった。
「これ？」
「あっ」
察したアリサはにゃごの紅茶を入れて、英二が止めている暇もなく飲んでしまう。
「……普通の紅茶ね」
（あれ？）
英二がもう一度、味を確認するようにあらためて口をつけていると、店員のタルトがやって来た。
「お客さま、何かお困りでしょうか？」
「実は……」
（これも神魂の影響……なのかな？）
答えながら、英二は思う。
事情を聞いたタルトも試しにドリンクバーを飲んで見た。
喉を滑り下りた液体に、ピキ、とこめかみに小さな電流が走る。
「……個性的な味……ですね。
ロシアンルーレットが楽しめる、ということでいかがでしょう？」
イタリアンだけど（笑）。
タルトの粋な言い回しに、思わず英二もアリサも思わずくすっと笑ってしまった。
「そう考えれば、これはこれで貴重な体験か」
「そうね。あとで友達との話のネタになって、いいかも」
「それもいいな」
英二は２人に礼を言い、席のほうへ戻って行く。
アリサもアイスティーを入れて、自分の席へ戻った。
テーブルの上にずらりとそろった料理を見て、ちょっと調子に乗っちゃったかな？ と思う。
「まあでも、これぐらいがちょうどいいわ」
フォークを手に取り、ペンネを突き刺して口へ運ぶ。
――お味は？
「もちろん、満足よ！ この料理のためなら、ダイエットもやりがいがあるってものよね！」
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2018年06月22日
- 参加申し込みの期限
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- 2018年06月29日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2018年06月29日 11時00分
