『CamicieＸrosse!!』へようこそ！｜リアクション

『CamicieＸrosse!!』へようこそ！

　そんなこんなで夜も更けて。
　てんてこ舞いのディナータイムが終わり、落ち着いたと思う間もほとんどなく、閉店時間がやって来る。
「もうレジ閉めちゃっていいワ」
「はい、店長」
　会計の子に指示を出して、事務室へ向かうとすでにマネージャーがいて、今夏のフェアについての企画案について話したがっていた。
　幾つかの提案、その問題点と改善案を話し合う。テーマ、対象者、集客見込み、材料の仕入れについてetc.
　熱い議論を戦わせつつ、最後は世間話や互いの日常について少しくだけた話をし、退室する間際にねぎらいの言葉をかけて見送った。
　これにて本日の業務終了。
　戸口からアネットがひょこっと顔を出した。
「ママ、閉店作業終わったよ。消灯、鍵も確認して、コック長も帰った。もう誰も残ってないよ。
　あたしたちも帰ろ」
　その言葉に続いて、おなかのぐうっと鳴る音が聞こえる。
　あ、と押さえるアネットを見て、ロレッタはくすくす笑うと彼女を厨房へ連れて行った。
　ぱちん、と電気を付ける。
「きょうは頑張っていたワネ。だから今夜は特別、アニーの好きな物を作ってあげるワ」
　何がいい？
　エプロンを付けながら訊いてくるロレッタに、アネットは少し照れつつ――でもそれを隠して――、じゃあ、と食べたい料理を口にする。
　先までの喧噪が消えて、今は不思議なほど静かな厨房で。
　アネットは心地よい疲労を感じつつ、母が彼女のために料理をする姿を後ろから眺めていたのだった。

『『CamicieＸrosse!!』へようこそ！　了』
　

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あとがき

担当マスター：寺岡志乃
ファンレターはマスターページから！

こんにちは、寺岡といいます。
当シナリオにご参加いただきました皆さんには、長くお待たせすることになってしまいました。
大変申し訳ありません。

リアクションにつきましては、少しでも楽しんでいただけるものとなっていますと幸いです。
楽しいアクションをありがとうございました。
ふがいないＭＳで恐縮ですが、また機会がありましたら、よろしくしていただけますとうれしいです。

それでは、また。

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