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- 学年：職業
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【星幽塔】第四階層 湖中の戦い
○蟹との戦い
残ったミハイルとティオレは。
「交渉に必要なのは多分『蟹』だろう？ ならまずはそれを獲らねばなるまいよ」
ミハイルの手には単発式のライフルがあった。魔風の光を発動させ、敏捷性を上げる。
そして石を集め袋に詰め始めた。
「何をしてるんだ？」
薬を飲もうとしていたティオレが尋ねる。
「湖に潜るための準備だ。身体が軽いから重りが必要だ」
良く通る低い声でミハイルはそう言って、袋に詰めた石を腰にくくりつけた。
体内の構造が人間と違うのかミハイルは見た目よりも軽いので、余計に重りが必要なのだ。
盗賊としての観察力を持つティオレには、その無駄のない手付きを見ているだけでミハイルの猟師としての腕前が察せられた。
「まずは蟹の行動パターンを調査する」
ミハイルはそう言って薬を飲み、水中に潜っていく。
「なるほど」
ティオレも石を拾って重りにし、後に続いた。
「人魚さんの村にはグリムとブラムが好きな人魚さんがいるんだよね。お土産とか持っていければいいんだけど……蟹で……いいかな？ シドニウムさん、他にも持っていけそうなものはありますか？」
まほろがシドニウムに尋ねる。
「人魚のところへ行くのか……」
シドニウムはなぜか面倒くさそうな表情になった。
「そうだな、人魚たちに人気の、肌に栄養を与える薬を持っていくといい」
シドニウムはまほろに薬瓶を渡した。
そこへミハイルが浮かびあがってきた。手には捕まえた蟹を持っている。
「小さいがこれで良かったら手土産に持っていくといい」
「ありがとうございます。じゃあ行ってきます」
まほろとアリスと月詠、美咲紀は蟹を手土産に人魚の村に向かった。
「湖の中綺麗だね、きらきらしてる」
ロマンチストのまほろは、湖の美しさに見惚れた。
「カニ漁はもういいのか？」
ミハイルに亮が尋ねると、
「本命はでかいカニだ。蟹の行動パターンは理解した。陸で仕留めるべく狩猟開始だ」
ミハイルは答えた。亮は頷いて言う。
「なるほど、水から引っ張りだすわけか。俺は借りた網があるから水中から陸へ追い上げるのを手伝おう」
「それは助かるな」
ティオレは少し焦りを感じていた。
（ここのところ、盗賊稼業も今一つピリッと来ない。ここらへんでそろそろひとつでかく儲けたいところね）
湖底に到達したティオレはお宝が沈んでいそうな場所にいくつか辺りをつけて、その辺を中心にくまなく探していた。
薬の効果は１時間、薬の効果が切れたとして、鍛えているティオレはさらに20分程度水中で行動できるだろう。
それでも1時間20分程度だ。
（時間がないからさっさと行くよ）
ダガーナイフに宿った盗人の光を使い、勘を働かせる。
（この泥の中に埋まっているかも）
泥の中を掻きまわしていると、手ごたえがあった。
不意に泥が大きく持ちあがり、何か大きなものが出現する。
（カニ？！ 大きい！）
カニはこちらへ向けて大きな鋏を振り回してきた。
邪魔されて怒っているように見える。
いちいち戦闘などで無駄な時間を使いたくない。
（一撃必殺、でしとめる）
カニの急所めがけてダガーナイフを突きさす、つもりだった。
が、切先が軽く刺さった瞬間。
巨大な鋏がナイフをなぎ払った。
蟹は、こちらへ体を向けた。
（まずい！）
……盗賊の勘が、すぐ逃げろと告げていた。
薬を飲んで湖に飛び込んだ亮。
指輪から魔水の力が迸る。
水を操り、素早く移動していると蟹の姿を見つけた。
剛糸輪で獲物を攻撃しながら網に追い込む。
（脚関節を破壊すればこっちのものだ）
しばらく戦っていると、こちらへ逃げてくるティオレを見つけた。
「どうした？」
その後を大きな影が追いかけてくる。
（でかい。カニか？ 『鬼人の体（サード・フォース）』を使う時がきたな）
亮のろっこんは、空気を吸い、頭で発動と言うと呼吸を止めている間、身体能力が３倍になるというものだ。
さらに進化能力は、頭で倍化と言えば身体能力６倍。肉体強度や動体視力もそれに合うよう強化される。
（倍化）
亮は高速で相手に近寄る。巨大な鋏と目が禍々しくさえ見えた。
撤退しつつ相手を網のほうへと誘いこみ。
方向転換する大きな蟹の一瞬の隙を狙う。
「今だ！」
亮は大ガニの脚関節に、渾身の一撃を食らわせた！
「引き上げろ！」
陸ではミハイルが泡が浮かんでくる湖面を見つめ、タイミングを見計らっていた。
亮の声に、一気に網を引っ張り上げる。
ザバアッ！
水しぶきとと共に巨大なカニが水から引っ張り上げられた。鋏がギラリと光る。
泡を吹いて暴れるカニから十分距離を置き、
ズドーン！
柔らかい部分に向け、ミハイルの狙撃銃が火を吹いた。
さらにもう一発。
暴れていた大蟹は、力を失い動きを止めた。
残ったミハイルとティオレは。
「交渉に必要なのは多分『蟹』だろう？ ならまずはそれを獲らねばなるまいよ」
ミハイルの手には単発式のライフルがあった。魔風の光を発動させ、敏捷性を上げる。
そして石を集め袋に詰め始めた。
「何をしてるんだ？」
薬を飲もうとしていたティオレが尋ねる。
「湖に潜るための準備だ。身体が軽いから重りが必要だ」
良く通る低い声でミハイルはそう言って、袋に詰めた石を腰にくくりつけた。
体内の構造が人間と違うのかミハイルは見た目よりも軽いので、余計に重りが必要なのだ。
盗賊としての観察力を持つティオレには、その無駄のない手付きを見ているだけでミハイルの猟師としての腕前が察せられた。
「まずは蟹の行動パターンを調査する」
ミハイルはそう言って薬を飲み、水中に潜っていく。
「なるほど」
ティオレも石を拾って重りにし、後に続いた。
「人魚さんの村にはグリムとブラムが好きな人魚さんがいるんだよね。お土産とか持っていければいいんだけど……蟹で……いいかな？ シドニウムさん、他にも持っていけそうなものはありますか？」
まほろがシドニウムに尋ねる。
「人魚のところへ行くのか……」
シドニウムはなぜか面倒くさそうな表情になった。
「そうだな、人魚たちに人気の、肌に栄養を与える薬を持っていくといい」
シドニウムはまほろに薬瓶を渡した。
そこへミハイルが浮かびあがってきた。手には捕まえた蟹を持っている。
「小さいがこれで良かったら手土産に持っていくといい」
「ありがとうございます。じゃあ行ってきます」
まほろとアリスと月詠、美咲紀は蟹を手土産に人魚の村に向かった。
「湖の中綺麗だね、きらきらしてる」
ロマンチストのまほろは、湖の美しさに見惚れた。
「カニ漁はもういいのか？」
ミハイルに亮が尋ねると、
「本命はでかいカニだ。蟹の行動パターンは理解した。陸で仕留めるべく狩猟開始だ」
ミハイルは答えた。亮は頷いて言う。
「なるほど、水から引っ張りだすわけか。俺は借りた網があるから水中から陸へ追い上げるのを手伝おう」
「それは助かるな」
ティオレは少し焦りを感じていた。
（ここのところ、盗賊稼業も今一つピリッと来ない。ここらへんでそろそろひとつでかく儲けたいところね）
湖底に到達したティオレはお宝が沈んでいそうな場所にいくつか辺りをつけて、その辺を中心にくまなく探していた。
薬の効果は１時間、薬の効果が切れたとして、鍛えているティオレはさらに20分程度水中で行動できるだろう。
それでも1時間20分程度だ。
（時間がないからさっさと行くよ）
ダガーナイフに宿った盗人の光を使い、勘を働かせる。
（この泥の中に埋まっているかも）
泥の中を掻きまわしていると、手ごたえがあった。
不意に泥が大きく持ちあがり、何か大きなものが出現する。
（カニ？！ 大きい！）
カニはこちらへ向けて大きな鋏を振り回してきた。
邪魔されて怒っているように見える。
いちいち戦闘などで無駄な時間を使いたくない。
（一撃必殺、でしとめる）
カニの急所めがけてダガーナイフを突きさす、つもりだった。
が、切先が軽く刺さった瞬間。
巨大な鋏がナイフをなぎ払った。
蟹は、こちらへ体を向けた。
（まずい！）
……盗賊の勘が、すぐ逃げろと告げていた。
薬を飲んで湖に飛び込んだ亮。
指輪から魔水の力が迸る。
水を操り、素早く移動していると蟹の姿を見つけた。
剛糸輪で獲物を攻撃しながら網に追い込む。
（脚関節を破壊すればこっちのものだ）
しばらく戦っていると、こちらへ逃げてくるティオレを見つけた。
「どうした？」
その後を大きな影が追いかけてくる。
（でかい。カニか？ 『鬼人の体（サード・フォース）』を使う時がきたな）
亮のろっこんは、空気を吸い、頭で発動と言うと呼吸を止めている間、身体能力が３倍になるというものだ。
さらに進化能力は、頭で倍化と言えば身体能力６倍。肉体強度や動体視力もそれに合うよう強化される。
（倍化）
亮は高速で相手に近寄る。巨大な鋏と目が禍々しくさえ見えた。
撤退しつつ相手を網のほうへと誘いこみ。
方向転換する大きな蟹の一瞬の隙を狙う。
「今だ！」
亮は大ガニの脚関節に、渾身の一撃を食らわせた！
「引き上げろ！」
陸ではミハイルが泡が浮かんでくる湖面を見つめ、タイミングを見計らっていた。
亮の声に、一気に網を引っ張り上げる。
ザバアッ！
水しぶきとと共に巨大なカニが水から引っ張り上げられた。鋏がギラリと光る。
泡を吹いて暴れるカニから十分距離を置き、
ズドーン！
柔らかい部分に向け、ミハイルの狙撃銃が火を吹いた。
さらにもう一発。
暴れていた大蟹は、力を失い動きを止めた。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2018年06月08日
- 参加申し込みの期限
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- 2018年06月15日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2018年06月15日 11時00分
