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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
【星幽塔】第四階層 湖中の戦い
○魚人の事情
小屋の外に出た亮は、新緑の指輪と剛糸輪を装備した。
「漁用の網を街で借りたいな……」
そこへ、網を持った村人がやってきた。
「こんにちは。少しの間その網を貸してもらえないだろうか」
声をかけた亮だが、村人はこちらをじろりと睨み、返事をしない。
アリスは銃を手に、魔星の力を使った。
「ねえおじさん、グリムとブラムは、どうして争ってるの？」
おうし座のアステリズムの力は、魅了だ。
村人はぼうっとした表情になり、話し始めた。
「あの二匹は、リラという美しい人魚を巡って争ってるって噂だ……」
「それは恋だな、うん。お互いに抜け駆けをさせないが故に喧嘩している訳だな」
月詠が頷く。
「そうなんだ。恋したきっかけも知りたいな。皆に優しい人って事はないのかな？」
なおも尋ねるアリスだが。
「そこまでは知らん」
村人は口をつぐんでしまった。
「そうだ、網を貸してもらいたいんだ。町の人のために魚やカニを取りたい」
亮が再度話すと、漁師は今度は網を渡してくれた。
「争いの原因が恋愛だとしても相手の気持ちは知ってるのかな？ 他に好きな人が居たら争いは起きないよね」
考えるアリス。
「２人とも人魚のリラに好意を寄せてるですね。当のリラは２人の事をどんな風に思っているですかね。ココ、大事なのです。乙女的にも！」
すっかり乙女モードになっている美咲紀。
「ここは古式に乗っ取り決闘かな。勿論お互いを傷つけない方向で【時間内により多くの蟹を獲ってきた方】が【先にリラに告白する】というのはどうだろう」
月詠は言うが、修は冷静に言った。
「リラへの恋で対立している可能性が高そうだが、噂だから確かではないな。別な些事が原因になっているのかもしれない。張り合いなら、フェアにするため互いの得意種目１種目ずつで勝負したほうがいいな」
さまざまな可能性を考えているようだ。
「人魚の村に行って、リラに話を聞きましょう。部外者の私達の耳にも入る事柄ですよ。乙女達の多い人魚の村でもグリムとプラムの争いやその原因のこと、きっと噂になっているですよ。恋愛事情ってそーいうもの」
美咲紀の言葉に、修は言う。
「時間が限られているし、人魚と魚人、二手に分かれて行ってみるか」
ペルラと桜、修は魚人の村に、まほろとアリスと月詠、美咲紀は人魚の集落に向かうことになった。
まず魚人村へ向かうペルラたちが薬を飲み、時計を確認しながら水中に向かう。
最初は水の冷たさや水圧を感じたが、普通に息ができるし話もできて段々気にならなくなっていく。
やがて魚人の姿が見えた。
「こんにちは。俺たちはシドニウムの知り合いだ」
修がシドニウムから預かった板を見せる。
「アラ、コンナトコニリクビトガクルナンテ珍シイ」
魚人が興味深そうに反応してくれた。
「あの、グリムさんとブラムさんのことでお伺いしたいのですが。お二人の人柄や好きなものとか……」
１５歳くらいに見えるペルラが話しかけると、
「ソウネ、グリムハ蟹ガスキ、ブラムハ強イモノガ好キダネ」
「うーん、ブラムさんは戦って強さを認めてもらえれば、話を聞いてくれそうですが、私には少し荷が重いですね」
ペルラが困った顔になる。
「ブラムの方は多分別の人が担当するだろうから大丈夫。とりあえずカニ料理が好きなグリムをなだめよう」
根拠はないが、桜はあっさり言う。
「グリムさんにはカニを……カニを捕まえるのも、荷が重いです……攻撃は殆どできませんので、うーん……カニ漁している方はいらっしゃらないでしょうか」
ペルラは魚人にすがろうとするが。
「やはり新鮮なカニを食べさせた方がいいよね。さっそく狩りに行こう。カニは何処へ行けば獲れますか」
桜は魚人にカニの住みかを聞き、どんどん泳いでいく。
「あ、待ってください……」
桜の後を追うペルラ。
二人を見送った修は、魚人に聞く。
「グリムとブラムはどこにいる？」
そしてまずはブラムの元へ行くことにした。
「狙うはタラバガニっぽい薄紅の蟹だよ」
桜は狩人の光を宿したクロスボウを構え、蟹を探す。
「打ち負かすのは苦手ですが、癒すくらいなら……」
ペルラはウッドシールドを構え、恐る恐る桜の後をついていった。
「いた！」
薄紅色の、見るからにハサミが巨大な蟹がいた。
こちらには気づいていないようだ。
「こんなのに切られたら即死確実ね。可能な限り早めに仕留めよう」
「ど、どうするんですか？」
「カニの急所って、裏側にあるんだよね？ カニのアクセサリーを作った時調べて見たことがあるの。場所を確認しよう」
場所を変え、カニの動きを観察しながら裏側を見る。
「あのへんかな？ カニが移動する位置を予測して……そこへ向かって見越し射撃！」
「がんばってください……」
隣で祈るペルラ。
狩人の光で強化されたクロスボウの矢は、見事カニの急所を貫いた！
「やったあ！」
小屋の外に出た亮は、新緑の指輪と剛糸輪を装備した。
「漁用の網を街で借りたいな……」
そこへ、網を持った村人がやってきた。
「こんにちは。少しの間その網を貸してもらえないだろうか」
声をかけた亮だが、村人はこちらをじろりと睨み、返事をしない。
アリスは銃を手に、魔星の力を使った。
「ねえおじさん、グリムとブラムは、どうして争ってるの？」
おうし座のアステリズムの力は、魅了だ。
村人はぼうっとした表情になり、話し始めた。
「あの二匹は、リラという美しい人魚を巡って争ってるって噂だ……」
「それは恋だな、うん。お互いに抜け駆けをさせないが故に喧嘩している訳だな」
月詠が頷く。
「そうなんだ。恋したきっかけも知りたいな。皆に優しい人って事はないのかな？」
なおも尋ねるアリスだが。
「そこまでは知らん」
村人は口をつぐんでしまった。
「そうだ、網を貸してもらいたいんだ。町の人のために魚やカニを取りたい」
亮が再度話すと、漁師は今度は網を渡してくれた。
「争いの原因が恋愛だとしても相手の気持ちは知ってるのかな？ 他に好きな人が居たら争いは起きないよね」
考えるアリス。
「２人とも人魚のリラに好意を寄せてるですね。当のリラは２人の事をどんな風に思っているですかね。ココ、大事なのです。乙女的にも！」
すっかり乙女モードになっている美咲紀。
「ここは古式に乗っ取り決闘かな。勿論お互いを傷つけない方向で【時間内により多くの蟹を獲ってきた方】が【先にリラに告白する】というのはどうだろう」
月詠は言うが、修は冷静に言った。
「リラへの恋で対立している可能性が高そうだが、噂だから確かではないな。別な些事が原因になっているのかもしれない。張り合いなら、フェアにするため互いの得意種目１種目ずつで勝負したほうがいいな」
さまざまな可能性を考えているようだ。
「人魚の村に行って、リラに話を聞きましょう。部外者の私達の耳にも入る事柄ですよ。乙女達の多い人魚の村でもグリムとプラムの争いやその原因のこと、きっと噂になっているですよ。恋愛事情ってそーいうもの」
美咲紀の言葉に、修は言う。
「時間が限られているし、人魚と魚人、二手に分かれて行ってみるか」
ペルラと桜、修は魚人の村に、まほろとアリスと月詠、美咲紀は人魚の集落に向かうことになった。
まず魚人村へ向かうペルラたちが薬を飲み、時計を確認しながら水中に向かう。
最初は水の冷たさや水圧を感じたが、普通に息ができるし話もできて段々気にならなくなっていく。
やがて魚人の姿が見えた。
「こんにちは。俺たちはシドニウムの知り合いだ」
修がシドニウムから預かった板を見せる。
「アラ、コンナトコニリクビトガクルナンテ珍シイ」
魚人が興味深そうに反応してくれた。
「あの、グリムさんとブラムさんのことでお伺いしたいのですが。お二人の人柄や好きなものとか……」
１５歳くらいに見えるペルラが話しかけると、
「ソウネ、グリムハ蟹ガスキ、ブラムハ強イモノガ好キダネ」
「うーん、ブラムさんは戦って強さを認めてもらえれば、話を聞いてくれそうですが、私には少し荷が重いですね」
ペルラが困った顔になる。
「ブラムの方は多分別の人が担当するだろうから大丈夫。とりあえずカニ料理が好きなグリムをなだめよう」
根拠はないが、桜はあっさり言う。
「グリムさんにはカニを……カニを捕まえるのも、荷が重いです……攻撃は殆どできませんので、うーん……カニ漁している方はいらっしゃらないでしょうか」
ペルラは魚人にすがろうとするが。
「やはり新鮮なカニを食べさせた方がいいよね。さっそく狩りに行こう。カニは何処へ行けば獲れますか」
桜は魚人にカニの住みかを聞き、どんどん泳いでいく。
「あ、待ってください……」
桜の後を追うペルラ。
二人を見送った修は、魚人に聞く。
「グリムとブラムはどこにいる？」
そしてまずはブラムの元へ行くことにした。
「狙うはタラバガニっぽい薄紅の蟹だよ」
桜は狩人の光を宿したクロスボウを構え、蟹を探す。
「打ち負かすのは苦手ですが、癒すくらいなら……」
ペルラはウッドシールドを構え、恐る恐る桜の後をついていった。
「いた！」
薄紅色の、見るからにハサミが巨大な蟹がいた。
こちらには気づいていないようだ。
「こんなのに切られたら即死確実ね。可能な限り早めに仕留めよう」
「ど、どうするんですか？」
「カニの急所って、裏側にあるんだよね？ カニのアクセサリーを作った時調べて見たことがあるの。場所を確認しよう」
場所を変え、カニの動きを観察しながら裏側を見る。
「あのへんかな？ カニが移動する位置を予測して……そこへ向かって見越し射撃！」
「がんばってください……」
隣で祈るペルラ。
狩人の光で強化されたクロスボウの矢は、見事カニの急所を貫いた！
「やったあ！」
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2018年06月08日
- 参加申し込みの期限
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- 2018年06月15日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2018年06月15日 11時00分
