this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
グッドキャット・シティのある事件簿
<< もどる
1
…
8
9
10
11
12
…
15
つぎへ >>
【ルシアの過去】
どんなねこにも、歩んできた猫生がある。当たり前のことだ。しかしそんな当たり前のことが、この街では簡単にこぼれ落ちてゆく。
「私の出番なのです!」
それをすくい上げようというのがつまり、ミサキ・ツバキの信念だ。
夜空の星めいた金色の瞳で見、揺れる大きな耳で聞き、赤いリボンを風にたなびかせながら街中を駆け巡る。
「ハドソンさん? グッドキャット・シティ・ジャーナルのツバキです。ちょっとお話聞かせてほしいのです!」
ミサキは新聞記者だった。
「先ほども、探偵さんが来られたばかりですよ」
シャーリー・ハドソンは出会いがしら、アヤカ・アヤツジの名を口にした。ミサキの前にも、シャーリーの元へたどりついた者がいるらしい。
とはいえミサキの行動の原動力は競争心ではなく、あくまで得た情報を他のねこたちと共有したいという欲求に基づいている。どちらかと言えば、これは好都合だ。
「どんな話をされたのです?」
「私がルシアから聞いた話を。彼女の昔のこととか……」
「それ! 私も聞きたいのです!」
ミサキのジャーナリストらしからぬ天真爛漫あふれる取材に、シャーリーはどこか疲れたような顔にくすりと笑みをこぼし、語り始めた。ミサキはこれで、敏腕記者なのだ。
「私……昔、『ニャンダルシア』で歌っていたんです。少しの間だけれど」
「にゃんと! シャーリーさんも歌手だったのですね」
「ええ。ルシアとはその頃に知り合ったの」
シャーリーは一時期、ニャンダルシアのステージに立っていた。彼女もまた美貌の持ち主ではあったが、しかしルシアほどの歌の才は発揮されず、客の評判は鳴かず飛ばずであったという。
「落ち込んでいたら、ルシアが声をかけてくれてね」
「他の歌手さんは? お友だちにはならなかったのです?」
「だって、みんなライバル同士だもの。同僚を労わるだなんて、考えもつかない娘たちばかり。ルシアを除いて」
売れずとも歌には真摯だったシャーリーに、どこか昔の自分を重ねたのかもしれない。ルシアは歌姫と呼ばれもてはやされ、キツイ性格を隠しもせず敵は多かったが、それでも何かとシャーリーに良くしてくれたのだそうだ。
いつしか二匹は、かけがえのない友人同士となった。
「その後、結局私は歌の道を諦めてしまったのだけれど。この店で働き始めてからも、ルシアはちょくちょく私を訪ねてくれたの。そのたび彼女とは、たくさん話をしたわ。良いことも、悪いことも」
「例えば、どんなことを?」
ミサキの問いに、シャーリーはふと首をかしげた。思い出が深く、多すぎて、これといった記憶とすぐに結びつかなかったのかもしれない。
やがて小さくうなずくと、彼女は言った。
「恋の話を。ルシアには、ずっと思い続けている相手がいたの」
「……! ルシアさんに、そんなお相手が!」
寝耳に水だった。もちろん恋人の一匹や二匹がいてもおかしくはなかったが、話を聞くにどうやら、それは長きにわたるルシアの片思いであったようなのだ。
「誰にも言わないでね、と釘を刺されていたけれど……それが彼女の死の真相に繋がるなら。だって、未だに犯猫が捕まらないだなんて……彼女が可哀想で、私」
耐えきれず涙をこぼしたシャーリーを抱き寄せ、ミサキは背を撫でてやった。自身にそんなつもりは無いだろうが、簡単に他猫と距離を縮めて仲を深めることのできるこの気質もまた、ミサキを記者としての成功へ導いているのだろう。
シャーリーがいくらか落ち着いた頃を見計らい、ツバキは問いかけた。
「お相手のこと、聞きましたか? お名前とか、どこにいるのだとか」
「ええ、私も知っている人よ。彼、ニャンダルシアで働いているの。二匹は幼なじみなのだそうよ。今はバーテンダーをしていて、名前は確か……そう。アーロン・スミス」
シャーリーから得た情報を、ミサキはさっそく共有することにした。調査に迷った時、行き詰った時、もちろんそうでない時にでも、ミサキには頼りになる友猫がいるのだ。
「あ、シュー君ですか? 最新情報がありますですよ!」
電話の向こうから聞こえる笑いに、ふとミサキはシャーリーとルシアの関係を夢想した。シャーリーはルシアによって救われたという。そしてルシアもまた、厳しい夜の世界にシャーリーという明かりを見い出していたのかもしれない。
「……一匹きりは、寂しいですものにゃー」
ねこは、互いに寄り添わずには生きてゆけない。グッドキャット・シティの夜は孤独に過ごす者に対して、ひどく冷たくあしらうのだ。
報告を促され、ツバキは慌てて電話口へと得た情報を語った。
<< もどる
1
…
8
9
10
11
12
…
15
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
グッドキャット・シティのある事件簿
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
動物・自然
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年06月03日
参加申し込みの期限
2018年06月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年06月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!