this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
STOP、銀行強盗!
<< もどる
1
2
3
4
5
…
13
つぎへ >>
一方、人質の中に潜んでいた
新田 亮
は、なんとか自分を押さえつつ、目的のものに近づいていた。
根が真面目で情に厚い新田のこと。強盗と正面から戦う女性二人の姿を前にすれば、動かないわけがない。
しかし、同時に下手に動けば人質が危ないことも分かっていた。
「速いな。簡単に捕まえられるスピードじゃない」
ニャンダム男の動きは、新田のろっこん『鬼人の体』で強化した動体視力なら、かろうじて補足できる。
しかし、やや距離をとった場所から目で追うことと、相対して攻防するのは違うのだ。
まして、男は確実に武道の修練を積んでいる。
事実、男は自身のろっこんを完全に使いこなしていた。
柔道やテコンドーを嗜む新田だからこそ、その恐ろしさは十分理解できる。
正面から戦えば自分はともかく、人質を守ることは難しい。
だからこそ、今のうちに『アレ』を手に入れたかった。
使い方次第では、ニャンダム男の動きを封じることができるから。
少しずつ移動していた新田がようやく目的のものを手にしたとき、状況は一気に動いた。
ついに朝鳥が足をもつれさせて、躓いてしまったのだ。
「へへへっ、オメーももれいびだったようだが、ここまでだな。どれ、今度こそイイことしよーぜ!」
人質を背にして、余裕綽々で朝鳥に近づくニャンダム面の男。
これから起こることに、すくみあがる人質たち。
全てを受け入れたように、言葉なく男を見上げる朝鳥。
静まり返る銀行のロビー。
だから新田が放り投げた100円硬貨は、思ったよりもずっと大きな音を立てて床に落ち、ニャンダム男は反射的に振り向いた。
そして、お面にぶつかり爆ぜる防犯カラーボール。新田が狙っていたのはこの目潰しだった。
「げへっ!」
変な声を上げてのけぞる男がかぶっていたニャンダム面が、オレンジ色に染まる。
「なんじゃこりゃ! 目、目がしみる!」
いかにスピードを誇るニャンダム面の男であっても、強化できるのは『移動速度』だ。
油断しているところに、見えない位置から、しかもろっこん『鬼人の体』で強化された筋力で投げられた防犯カラーボールを避けられるわけがない。
そして、もう1つ。
男のろっこんは、視覚を失っても制御可能なたぐいの能力ではない。
目をつぶって全力疾走できる人などいないように。
「今だ!」
新田はここぞとばかりにろっこんを使って、6倍の身体能力をフルに使いタックルをかける。
捕らえて寝技に持ち込めば、柔道の心得がある新田の独壇場。男の能力もテコンドーの技も無力に等しい。
しかし、敵も只者ではなかった。
口笛とともに、短距離を高速移動したのだ。ステップを踏むように。
新田はその動きを目で捉えたが、ギリギリのところで反応が間に合わず、タックルをかわされてしまった。
「畜生!」
胸をかすめる焦りと自分への怒りは長く続かなかった。
ニャンダム男の真後ろに、瞬時に現れた青年の姿を目にしたから。
「終わりだね」
つぶやきと共に振るう、赤く輝いたガラスのナイフ。
膝裏を斬られて、響き渡る苦痛の叫び。
目潰しによる動揺。そして直後に訪れるだろう攻撃を恐れたが故の、反射的で単純な回避。
それは、すべての経緯を観察しながら続けていたサキリの我慢を解き放つに値する、決定的な瞬間だった。
ろっこん『斬空赤刃』によって背後から斬りつけられたニャンダム男は、その場に崩れ落ち身悶える。
「卑怯者めぇぇええ。ぜ、絶対許さねぇ。許さねぇぞ!」
「人質取るような奴に言われたくないし、許さないのはこっちだよ」
サキリは男の後ろから思いっきり蹴り飛ばした。
観察して見定めた監視カメラの射線上に。
当然、電撃が放たれて、男は直撃を受けて昏倒した。
サキリは無様なニャンダム男の姿を横目に、朝鳥に手を差し伸べる。
「助けに入るのが遅くなってすまないね」
「……別に。もともと求めていなかったから」
その様子を見ながら、新田はぼやいた。
「サキリ、いたのならさっさと仕留めればよかったろうに」
「本当にそう思ってるのかい?」
「いいや。単なる愚痴だ」
サキリのろっこんは、この状況ではニャンダム男のろっこんと相性がいいとは言えない。
そのくらいは理解できる新田だったが、サキリの戦闘力を知っているし、実際にああも簡単に無力化したのを目にすると、一言言いたくなった。それだけだ。
「それよりも、人質のみんなを解放しないと」
「気をつけろよ。まだ監視カメラの電撃は生きているみたいだから」
「心配してくれるのは嬉しいけど、無用だね。こんな状況こそ、僕のろっこんは活きる」
「……確かに」
把握した電撃の射線を無視して、人質の群れのそばに瞬間移動したサキリは、丁寧に彼らの拘束を解いていった。
歓声が上がる。弛緩する空気。
そこに油断があった、と責める者がいたとしたら、それはあまりにも暴言だろう。
誰も予想できなかったのだから。
あのニャンダム男は、思うよりずっと根性があり、そして予測よりはるかに下劣だったのだ。
<< もどる
1
2
3
4
5
…
13
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
STOP、銀行強盗!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿都
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年05月30日
参加申し込みの期限
2018年06月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年06月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!